君が欲しい

殴り書き

青赤

たまに我慢できなくなるときがある

彼が僕以外の男に触って、触られて

なんで僕じゃない男の言葉で照れるの？

僕じゃだめなの？

触りたい

キスしたい

触れない

キスなんかできない

少し近付けたと思えば

また遠くなっての繰り返し

そうやって他の男に構ってもらって

嬉しそうにしちゃってさ

もっと近付きたい

ずっと隣にいたい

彼の顔を見たらもっと好きになる

分かってるのに

どうしても目で追ってしまう

君にとっての僕は

君に群がる大勢のうちの

一人にしか過ぎないんでしょ

僕なら君の欲しいもの

したいこと

欲しいものはあげるし、

したいことはさせてあげるのに。

君を誇りには思うけど

本当は誰にも見せたくない

触らせたくない

他の男と同じ空気を吸ってほしくない

ねぇ赤くん

僕を見てよ。

…、なんて

言えるわけ、ないよなぁ

愛おしい彼と通話しながら

そんなことを考えて

いつもと同じ願いごとを今夜も。

「ん、？」

「ごめん、犬にご飯あげてて」

「今戻ってきた、なんか言った？」

Fin ．