コメント
3件
うぉぉ…神作すぎる… 監禁はこうやって始まって行くんですね… 投稿ありがとうございます🙇♀️
※注意※ mob有
いつからだろう
笑う彼を独り占めしたいと 思うようになったのは
俺だけに見せる弱った顔を見て どうしようもない高揚感を得るように なったのは
いつからだろう
恋人
この関係性に満足できなくなったのは
LAN
いるま
LAN
LAN
目を開けると光が眩しくて 目元を腕で覆う
少しの間から見えるらんの姿
既に準備万端な様子の彼は 黒色のスーツの桃色のネクタイを 身につけていた
LAN
いるま
LAN
LAN
にかって笑う表情は きっと誰よりも可愛い
どこか幼い顔としっかりした男性の体
LAN
気付いたら俺は彼の腕を引いて 唇を押し付ける
薄く目を開ければ満更でも無さそうに 頬を赤く染めたらんの姿
いるま
LAN
いるま
LAN
「俺もう行くから」 って離れてく体を抱き締める
いるま
LAN
いるま
LAN
ちゅっ ってリップ音を鳴らしながら 触れるだけのキスを1回
目をぎゅって瞑って、顔を赤く染める らんが可愛くて仕方がなかった
LAN
LAN
LAN
俺の腕からするりと抜け出して 耐えきれなかったように部屋から出てくらん
いるま
ポツリと呟いた言葉が らんに届く前に扉が勢い良く閉まった
いるま
いるま
〜LAN side〜
カタカタカタ… そんなキーボードのタイピング音を 聞き始めて何時間が経過しただろうか
辺りはもうすっかり真っ暗で 「お疲れ様で〜す」なんて 部下の声が遠くでした
A
A
A
ことりと温かい缶コーヒーを 俺のデスクに置きながら 後輩である女性が小さく言った
若く、仕事もでき、気遣いもできる彼女 よくできた人ってこういう人を 言うのかもしれないな なんて思ってみたり
LAN
LAN
LAN
LAN
A
A
A
LAN
A
A
LAN
俺のデスクの脇に溜められた たくさんの資料を半分以上取って 自分のデスクへ帰る彼女
本当、よくできた後輩だな
LAN
A
A
LAN
LAN
LAN
LAN
A
A
LAN
LAN
あれから約1時間 何とか区切りのいいとこまで終わらせた 俺達は一緒に会社を出た
女性の方と肩を並べて歩く事は ほぼ無くて、俺よりも小さな歩幅に 何とか合わせながら帰路をたどる
夜も遅い こんな時間に女性一人で帰らすなんて すべきじゃないのかもしれない
せめて最寄り駅までは送っていくべき なのかもしれない
でも……
LAN
ここ最近はずっと夜遅くまで残業で いるまと顔を合わせて会話する時間が ほとんどなかった
でも今日早く切り上げたから 彼と一緒に夜を過ごしたかった
A
LAN
A
A
A
A
LAN
A
LAN
LAN
LAN
「今日はもうお互い帰ろう」 そう言葉を紡ごうとするが遮られる
柔らかい唇の感触 ふんわり甘い香り
今自分が何をしてるのか どういう状況なのか
理解してるはずなのに 何故か脳がそれを強く拒んだ
LAN
A
A
いるま
聞き慣れた声 でもいつもより低くて 明らかに怒ってる声
LAN
いるま
A
いるま
いるま
いるま
A
後輩からの突然の告白に 大好きな彼の突然の登場に 状況が上手くつかめないまま 話はどんどんと進んでいく
いるま、それ俺の後輩だから 大丈夫だから…って
泣きそうな顔して俯いてる後輩に 手を差し伸べるべきなのに
LAN
LAN
いるま
いるま
チッ……
人の話し声や車の音 様々な音が鳴り響くこの空間で
彼の舌打ちだけはよく聞こえて 怒られるって体が少し強張った
不機嫌そうにしながら、 ぶっきらぼうに服の袖で俺の唇を擦る
LAN
もう一度彼の名前を呼んでも 彼は目も合わせてくれないまま
俺の手を引き歩き始めた
〜いるま side〜
許せなかった
俺の大切な恋人に手を出したあの女が
許せなかった
親しげに笑いながら歩くLANの姿が
許せなかった
何もかも
あの女も
LANも
俺自身も
全部
全部
全部
その後のことはよく覚えていなかった
気付いたら俺はLANに 沢山の傷を付けていた
ごめん、ごめんって 何度も謝り続けるLANに 目もくれずに何度も何度も己の拳で 傷付けた
あれ俺こんなことしたかったんだっけ
泣かせたかったんだっけ?
力で独占したかったんだっけ?
違う…違ったよな…
俺はただLANと幸せになりたいだけ
なのに…おれは
あぁ、でもこれでいいのか
地下に閉じ込めて、力で諦めさせれば
俺だけを見てくれる
もう二度とLANが汚されることもない
それが俺達にとっての 幸せなのかもしれない
それならそれで、いいんじゃないか?
なぁLAN
お前ならわかってくれるよな?
いるま
LAN
いるま
LAN
いるま
いるま
いるま
LAN
いるま
いるま
いるま
いるま
いるま
LAN
LAN