ココ
ここまじ嫌なんだよな
ココ
何回も来てるけど薄気味悪いし…
ココ
早く確認して出よ
ココ
はぁ、
一つ一つ慎重に確認していく
ココ
よし、大丈夫
ココ
大丈夫、
ココ
大丈夫!!
ココ
おっけ
ココ
なんも盗まれてないな
ココ
…戻ろ、早く
ココ
…一応、な
えれな
どこかしら?
手にクナイを持ち壁を辿りながら奥へと進む
えれな
いち、にぃ、さんっ!!
えれな
ここかしら?
目を瞑り感覚で目的の場を探る
えれな
ふっやっぱり
えれな
まだ、邪魔者がいるわね。だけど、戦闘派じゃなさそう…
えれな
なっら…
がたっ
えれな
あ、
ココ
誰だ!!
(敵…か?
えれな
あらあら、
えれな
わたしとしたことか…
えれな
今日は機嫌がいいの。ずっと体を交わりたかった人とも会えたし?
えれな
あなたが出てくまで待とうと思ったのだけど…
えれな
こうなってはっ…
ココ
なんで入ってこれた
えれな
ん?
えれな
あぁ、そうそこが気になるの
ココ
どうやったらここに来れるんだ!!
えれな
待って!!
えれな
動かないで
九井がだんだんと後ろへ下がって行くのを警戒したのか忠告をする
えれな
殺すわよ
ココ
…ッ!!
えれな
もしかして、時間稼ぎ?そんな下手な演技で?それとも…逃げるため?
えれな
いいえ、違うわね
ココ
…ゴク、ッン
口内にはもう一滴もない唾液を喉に通し飲み込む
えれな
扉!!そう、すごい!!あなたは今、この一瞬で!!
えれな
確実に負け、情報が盗まれ、逃亡されてしまうと頭をよぎった!!だけど?
えれな
ここの扉が閉めて仕舞えば…逃げられない。
ココ
くッ…
唇を噛み締め目を逸らす
えれな
ああ、この答えがあってるようだわね
えれな
自分が今後どうなってもいいから、ここを守るという気持ちと根性は認めるわ
その瞬間急に九井の方へ近寄りクナイを振りかざす
ココ
うわぉ…
ココ
危ねぇ、、
間一髪で致命傷を避けることはできた
(くそっこのままじゃマジで殺されるぞ…
ココ
お、おい
えれな
はぁい?どうしたの?
ココ
提案だ
えれな
提案?
ココ
あぁ、そうだ
ココ
お前が何者かは知らないが取引でどうだ?
ココ
欲しいものを、やる…
えれな
う〜ん、別に悪くはないのだけど…
ココ
だろ?じゃあ、お前が欲しいものを言え
えれな
全部、全部よ!!
ココ
は、はぁ?
ココ
いや、無理だ…それは無理に決まってるだろ!!
えれな
いいえ?無理ではないわよ、あなたもわかってるでしょ
ココ
…っ、
えれな
このUSBメモリに全ての情報を読み込んで?ストレージは全て入ると思うの
ココ
わ、わかった
ココ
…
ぽたッ
全身から汗が滴るのを感じる
だが、体からは熱ではなくまるで鋭い氷で突かれてるような感覚だ
唾を飲み込みたくてもこれ以上出てはこない
沈黙の中でUSBメモリに読み込む画面だけがこちらを照らしていた
ココ
はい、
ココ
終わったぞっ…!!
九井の持って差し出すUSBメモリを長い腕でひっぱだく
ココ
お、おい!!何をするんだよ
えれな
……、、
ココ
なんか言えよ!!
九井の声だけがあたりを響かせた
自分で落とし、受け取らなかったUSBメモリに目を組ませ口を開こうとすれば閉じ…
目を細めたかと思えば
一言放った