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テラーノベル(Teller Novel)

轟焦凍

動いてもいいけど足の皮剥がれちゃ満足に戦えねぇぞ

遊戯〇〇

ピョンピョンッ

轟焦凍

私が氷を避けられた事を気付いてもらうために ぴょんぴょんとその場で飛び跳ねてみせる。

轟くんの瞳が少し見開かれた。

轟焦凍

お前…避けたか

遊戯〇〇

まーね、寒気がして反射的に

まぁ野性のカンと言うやつですよ、 とドヤ顔をしてみせる。

すると轟くんは無言のまま突然氷を私の方へ放ってきた。 先程と同じようにジャンプして避ける。

轟焦凍

パリパリッ

遊戯〇〇

ザッ

そして氷を出したり避けたり、 近付かれたり距離を取ったりと攻防を繰り返す。

この一見埒が明かない戦闘には目的があった。

遊戯〇〇

バタンッ

轟焦凍

私が後退りながら入ったのはとある部屋。 轟くんが部屋に足を入れた瞬間、個性で扉を閉じた。

部屋の中には机やイスなどの事務用家具。 訓練用のビルとはいえ、中までしっかり再現されててよかった。

遊戯〇〇

物があれば私が有利だよ

エネルギーを放出して家具に注入する。 すると幾つもの机やイスがフワフワと浮かび始めた。

轟焦凍

どういう個性だ…

眉をひそめて私を睨む轟くん。 昨日の体力テストではあまり個性を使わなかったからバレていないみたい。

自分に対して使う時以外は、結構派手な個性なんだよ?

遊戯〇〇

超能力(エスパー)。物にエネルギーを注入して操る個性だよ

轟焦凍

…チートじゃねえか

轟くんが私に向かって氷を放つ。 それを避けてイスや机を轟くんの方へ飛ばした。

轟焦凍

くっ…、

遊戯〇〇

ほらほら!

生き物かのように動く家具が轟くんに体当たりする。 轟くんは1つ1つ家具に触れて凍らせる。

轟焦凍

凍らせちまえば動かせないだろ

凍った家具は動きを封じられる。 どんどん手数が減っていってしまう。

轟焦凍

バッ

遊戯〇〇

、!

家具を動かすのに気を取られていたら、 轟くんにグッと距離を詰められていた。

右手首を捕まれ、振りほどこうと暴れるけど 足元から這い上がってきた氷で膝下ほどまで凍らされてしまった。

遊戯〇〇

冷たっ!

轟焦凍

悪かったな、レベルが違い過ぎた

えぇ、そこまで言っちゃう? 肩を落とす私に背を向けて轟くんはドアノブに手をかけた。

でもここで諦める私じゃないから。 1人でも何としてでも勝ってやる!

遊戯〇〇

パリンッ!

オ リ ジ ン 組 に 愛 さ れ つ つ ヒ ー ロ ー 目 指 し ま す 1

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