僕の好きな人は大きい音がダメです

最近はバイクの音がようやく大丈夫なってきた

初めの頃は車の音でも過呼吸を起こすぐらいだった

でも、ちょっと…人の声とかは慣れないかも…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

やば、ｯ…呼吸がｯ…

初めてだ…しょうちゃん以外に話しかけられたの

あ、薬今日飲んでない…

入れるの忘れたっぽい…

終わった…

先生だ…

あれ？しょうちゃんは…？

しょうちゃんに限ってそれは無いだろう…

皆が一気にこっちを見てきた…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ！！

いや、アウトだよ

なんて、ツッコンでしまう

確かにしょうちゃんが遅刻だなんて珍しい…

　ｶﾞﾀｯ…（椅子に座る

しょうちゃんもかw

なんて思いながら

俺も人の事言えないけど…

猫宮さんなんでずっとこっちを見てんだろ…？

いいよと言おうとしたその時

りうらから

ないくん一緒にご飯食べない？

とLINEが来た

稲荷さんだｯ…

声が大きいから苦手なんだよねｯ…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

そう言って俺は屋上の影の隅に座る

当たり前だ…

端っこの方が音は聞こえにくい…

それもそうだ…

陽キャは誰も俺たちを見ようとしないから…

ﾊﾞﾝｯ…！

な、ｯ…なにｯ…

やば、ｯ…

声がｯ…、急に出な、ｯ…

あ、ｯ…ほとけｯ…

やばい、ｯやば、ｯいｯ…

助けてｯ…

誰か、ｯ…

此処からｯ…出してｯ…

しょうちゃ、ｯ…

助けｯ…

ﾊﾞﾀﾝｯ…

すると、りうらから「大丈夫？」とメールが来た

　りうらからは「了解」と返信が来た

しょうちゃん…急にどうしたの、？

…しょうちゃんが好きなんて言えない…

しょうちゃんは悲しそうな目をしていた…

言えるはずがない…

もうあの時みたいになりたくないから…

キーンコーンカーンコーン

あ、そう言えば生徒会の資料…

そこからの記憶は無い

あるとしたら発作が起きたこと

起きたら保健室に居て愛するしょーちゃんがいた事

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…

<ないこ居るか？

<あ、居おるけど…ないちゃんに用があるの？

<そんな所

お互いってどーゆう意味やろう、？