好きになったのは、弟でした。1

とある高校に、一組の双子がいた。

飛鳥と空桜、高校二年生。

飛鳥はいつも明るく、みんなのアイドル。そして美少女。

空桜はいつもクールで、サッカー部エース。そして美少年。

そう、この二人は、学校一の、超美男美女姉弟だった。

誰もが二人を、『別次元の人間』と言った。

可愛くてスポーツ万能、でも家庭的で優しい性格、成績優秀な飛鳥。

かっこよくてスポーツ万能、なんだか薔薇みたいな性格の、成績優秀な空桜。

天は二物を与えずという言葉は、まるで嘘である––––。

今日も2人は言い合い。

と言っても、周りから見ればただのじゃれ合いである。

この二人に会えた日はラッキー、そんなことも言われている。

屋上で…

その時、飛鳥の頭がコツンと小突かれた。

そこから結局、ワイワイしながらお弁当を食べた。

帰り道…

飛鳥は鼻歌を歌いながら、家までの道の階段を上がっていった。

その時。

飛鳥が躓き、身体が後ろへ…！

すると突然、後ろから、何かが飛鳥を包み込んだ。

しかし空桜は、飛鳥を支えきれず、二人は階段を転げ落ちていった––––。

※これらは全て話しているということでお願いします。