専門学校が終わって家に着いた。 今日は週2のケーキ作りの日だから鞄を置いてすぐキッチンへ着く。
朝陽
はぁ、今日も疲れたなぁ…。
朝陽
よし、最後のひと頑張り!
ケーキを作り上げ、時間を見ようと顔を上げるとベランダに干されたままの洗濯物が目に入った。
朝陽
うそっ!洗濯物しまってなかった!
朝陽
はぁ、気をつけないとな
…って、あ!ハンカチが!
…って、あ!ハンカチが!
朝陽
うそ、もう夜遅いのに…
仕方ない、取りに行こ。
仕方ない、取りに行こ。
キンコーン、、、
蓮
…これ、あんたの?
朝陽
あ、はいそうです!
夜遅くにすみませんでした。
夜遅くにすみませんでした。
蓮
…なんか、お前から匂いするな。
朝陽
えっ!臭いですか!?
蓮
違ぇ、甘い匂い。
朝陽
よ、良かった…。
さっきまでケーキ作ってたんです。
さっきまでケーキ作ってたんです。
蓮
ケーキ作れるのか。
朝陽
はい!将来パティシエになりたくて、
って私隣人に何話してんだろ///
って私隣人に何話してんだろ///
蓮
いや、別に構わない(クスッ)
朝陽
(笑った。そういえば竜野さん、引っ越して来た時しか話したこと無かったから気づかなかったけど、綺麗な顔してるなぁ。)
蓮
なぁ。
朝陽
はい、なんですか?
蓮
そのケーキ、余ってたら
俺にくれないか。
俺にくれないか。
朝陽
いいですよ!…あの、もしよければ
感想お願いしてもいいですか?
感想お願いしてもいいですか?
蓮
あぁ、構わない。
朝陽
ありがとうございます!
すぐに持ってきますね!
すぐに持ってきますね!
蓮
頼む。(フッ)慌ただしいやつだな。
5分後、、、
朝陽
お待たせしました!
蓮
それじゃ部屋に入れ。
朝陽
お、お邪魔します。
朝陽
(うぅ、男性の部屋に
入るの緊張する。)
入るの緊張する。)
蓮
好きなとこに座れ。
朝陽
はい、失礼します。
蓮
家のようにゆっくりしろ。
他の男のように襲ったりはしない。
他の男のように襲ったりはしない。
朝陽
お、襲う!?
蓮
だから、しないって(フッ)
蓮
何が飲める。
朝陽
私は何でも飲めますが、ショートケーキはレモンティーが合うと思うんです!
蓮
レモンティーか…。
朝陽
あっ!す、すみません!
何でも大丈夫です!
何でも大丈夫です!
蓮
いや、レモンティーは常にある。
なんなら他の飲み物も結構揃えてる。
なんなら他の飲み物も結構揃えてる。
朝陽
ありがとうございます///
私、ケーキの事になると、テンション上がる癖があるので////
私、ケーキの事になると、テンション上がる癖があるので////
蓮
いや、いい事だと思う。
はい、レモンティー。
はい、レモンティー。
朝陽
あ、りがとうございます///
蓮
食べてもいいか?
朝陽
はい!どうぞ!
モグモグ、、、
朝陽
ど、どうですか?
蓮
上手いな。味もしっかりしてて、フルーツとクリームがいい感じに合う。
朝陽
ほんとですか!?良かったぁ。
蓮
ほんとにレモンティーに合ういい味だ。
朝陽
そんなに褒めてもらえる
なんて、嬉しい(ニコッ)
なんて、嬉しい(ニコッ)
蓮
っ!
朝陽
どうかしましたか?
蓮
いやなんでもない。
朝陽
あの、ずっと気になってたんですが、
蓮
なんだ。
朝陽
竜野さんってケーキ、好きなんですか?
蓮
…あぁ。
朝陽
やっぱり!感想も丁寧だし、飲み物の種類も豊富だし、何より食べてる時の顔!とても幸せそうでした!
蓮
そんなにか?
朝陽
はい!もう幸せオーラ全開でした(笑)
蓮
恥ずい///
朝陽
(竜野さんが照れてる!可愛い!)
蓮
なぁ、お前名前は?
朝陽
あっ!話すの久しぶりですもんね。
朝陽
柊朝陽です。歳は21で、さっきも言ったんですけど、調理製菓専門学校に通ってます!
蓮
…ぷっ、名前だけでいいだろ。
朝陽
す、すみません!
蓮
柊って面白いな。
朝陽
うるさくてすみません…。
蓮
いや、構わない。
朝陽
竜野さんの下の名前はなんて言うんですか?
蓮
蓮。歳は28。職業は…小説を書いてる。
朝陽
小説家なんですか!?って、竜野さんも私と同じこと言ってるじゃないですか(笑)
蓮
条件は一緒の方がいいだろ。
朝陽
わざわざありがとうございます!
朝陽
それより、竜野さん!ペンネームはなんて言うんですか!?
蓮
それは秘密だな。
朝陽
えぇ、教えてくれてもいいじゃないですか。読んでみたいのに…。
蓮
探してみればいい。
朝陽
分かりました!探し当ててみせます!
蓮
頑張りな。
朝陽
わっ!もうこんな時間!
蓮
そろそろ帰るか?
朝陽
はい、夜遅くにお邪魔しました。
蓮
…また、ケーキ作るのか。
朝陽
はい。1週間のうち、2日は
作るようにしてるんです!
作るようにしてるんです!
蓮
また、柊のケーキ食べたい。
蓮
その2日とも、
持ってきてくれないか?
持ってきてくれないか?
朝陽
えっ!また、来てもいいんですか!?
蓮
あぁ。
朝陽
やった!また、竜野さんに
食べてもらえる!
食べてもらえる!
蓮
そんなに嬉しいのか?
朝陽
はい!私のケーキをあんなに幸せそうに食べてもられるのが嬉しくって!
蓮
…それは忘れてくれ。
朝陽
嫌ですよ!もう私の脳内フィルムに
保存されてますから。
保存されてますから。
蓮
なんだそりゃ(クスッ)
朝陽
それではまた。おやすみなさい。
蓮
あぁ、おやすみ。