出会い の 続編だよ
小豆
奈々
小豆
奈々
パシン、と音が鳴る。その直後、頬に激痛が走った。ビンタをされたのだと分かった。
小豆
奈々
小豆
奈々
小豆
奈々
がし、と頭を掴まれ地面に叩きつけられる。痛い。血が出たかもしれない。いや、出てる。制服が汚れてしまった。まずい。どうしよう。そう考えるうちに涙を零していた。
小豆
きっと、来てくれない。誰も気づかない。そう思い諦めかけたその時、ボクの頭を掴んでいた女の手が無くなり、女の悲鳴が聞こえた。
奈々
小豆
力
潤
奈々
小豆
2人が来てくれたことに驚き、ぽかんとしていると誰かに持ち上げられた。このぶきっちょで優しい抱き方は、きっとあの人だ。
小豆
真大
小豆
真大
小豆
彼が来て安心したのか、肩の力が抜けてゆっくりと会話をすることも出来た。
奈々
クソ女、という一言で察した。彼女はボクに対してキレているんだ。
小豆
奈々
小豆
奈々
小豆
真大
小豆
彼らに迷惑をかけたくない、と思い降ろしてもらうことを悲願した。だが、なぜか神堂さんは降ろそうとしない。
奈々
ぐい、と腕を引かれ降りる。その瞬間、奈々はボクの顔にグーパンをした。痛いなぁ。と思いつつも何も言わない。
奈々
そう言いながら、彼女はボクをボコボコにする。殴り、蹴り、頭突き。歯が1本飛んだ。どうせまたスグに生えてくるから何も気にしない。
小豆
奈々
まずい。さっき顎を殴られた衝撃か、目眩がする。視界が歪む。
小豆
そう思った瞬間、ボクは倒れた。
力
潤
そう呼びかける彼らの声も、徐々に途切れてしまった。
小豆
目が覚めて見た光景は、病院のような場所だった。誰かが運んでくれたのだろう。
真大
力
潤
真大
優人
春空
圭太
祥乃介
小豆
急に沢山の人が来て驚き、つい神堂さんの服の裾を掴んでしまう。
小豆
そう助けを求めるように視線を彼に送る。彼はその視線に気付いたものの、意地の悪い笑みを浮かべ助けてはくれなかった。
真大
ぽそ、と耳元で彼は呟く。ボクが耳が弱いことを知っていながらの行動だ。なんて意地の悪い人だろう。
小豆
真大
優人
まずい……意地悪な人達が集まってきてしまった。冷や汗をかく。
力
ぼふ、と力さんが抱き着いてくる。とても可愛い。女であるボクよりも可愛いんでは無いだろうか。
小豆
力
間違えて呼んでしまった。たぁ君、というのはボクが自分だけでつけていたあだ名だ。呼ぶ気はなかった。怒られて嫌われるかもしれない。
小豆
力
小豆
祥乃介
小豆
祥乃介
小豆
口は大きい方なので、思い切り開けば喉の奥まで良く見える。思い切り開くと、祥乃介さんが驚いたように見てきた。
小豆
祥乃介
小豆
真大
小豆
そんな話をしているうちに、暗くなってしまった。
小豆
力
小豆
力
ナースや医者たちからバレないように、病院から逃げた。
小豆
涙が出るほど笑った。すごく楽しかった。また、このような楽しいことができるように、彼らと共にいようと思った。
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