里山 千春
△△ ○○
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
△△ ○○
△△ ○○
私は少し悲しい気分になりながらチョコをハートの形に混ぜる
里山 千春
△△ ○○
聞いたのは、小学校を卒業する1週間前くらいだったか
日直だった私と、ずっと居眠りしていた英は放課後の教室で2人きりだった
私は翌日の日直の子の名前を書きながら話しかけた
△△ ○○
国見 英
すぐには返事が返ってこなかった
好きな人のことを思い出していたのか、それとも私に教えたくなかったのか
英は窓の外の西日を眩しそうに眺めていた
国見 英
国見 英
英のその言葉を聞いて、すぐに聞かなきゃ良かったと思った
私と真逆の彼の好きな人
勝てるわけが無いと思った
ボブに切りそろえられた髪
まつ毛なんて意識したことがないし、目だって奥2重だ
何より、君の夕日に照らされた赤いの頬が必要以上に赤いことに気づいて
少し切なげに瞳を揺らしてるそんな姿を
見たくなかった
そして同時に、君にそんな顔をさせてしまう見たこともない君の好きな人が
大嫌いになった
だって、私の方がずっと英と一緒にいた
他の誰よりも好きな気持ちは負けない
心のどこかで英も同じように思ってくれてるって思ってた
浮かれきっていたのだ
英は勉強も出来るし、運動も面倒くさがるけど得意な方だ
もちろん男女関係なくモテるし、クラスの人気者とまではいかなくても、それなりに周りと上手くやっていた
彼は誰かに告白されても、恋に興味ないって振っていたのを知っていた
でもそれはただの照れ隠しや言い訳で、本当は私のことを好きでいてくれてると思っていた
とんだ恥ずかしい勘違いだ
人気な彼の幼なじみのポジションにいて、勝手に勘違いしていたのだ
現実は、おとぎ話のようには甘くない
待っていたら王子が迎えに来るなんてそんなことあるわけが無い
それを深く理解した日だった
その1回きりで、英の好きな人の話題が出ることは無かった
中2の頃、たまたま通りかかった裏庭で、国見が告白されているのに遭遇したことがあった
生徒A
生徒A
国見 英
生徒A
生徒A
国見 英
生徒A
生徒A
△△ ○○
△△ ○○
生徒A
生徒A
△△ ○○
少し申し訳なさそうに言っていた国見の顔が一瞬にして不機嫌そうに歪む
国見 英
国見 英
国見 英
国見 英
生徒A
生徒A
国見 英
国見 英
国見 英
国見 英
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
このままヒートアップしたらまずいと思って咄嗟に止めに入ってしまったけど
私は、否定しないといけないはずのAちゃんと同じような考えをしていた
国見はとっくに忘れられてるとか可哀想だとかは思わなかったけど
なんでずっと一緒にいた私じゃなくてたった一度しかあったことの無い他の誰かのことを好きになったのだろうって
どれほど綺麗な人でも、結局は外見じゃん
その人の中身なんて一緒に同じ時間を沢山共有してやっとわかるものでしょ?
それをわかった上で、国見はその人が好きなの?
その人と国見がどんな出会いをして
どんな会話をして
どんなに笑いあったかなんて
私は知りやしないけど
そんなたった一瞬で私の恋心は潰されたのだと思うと
やっぱり私は国見の好きな人が嫌いだ
そして、好きな人を素直にとまではいかなくても応援できないのは
私の弱いところだし、ひどいところだ
こんな状況になって告白してきた女の子を突き放すような国見を見ても
君が他の誰かに夢中になっていても
それと同じように私は国見に夢中で
嫌いになんて到底なれなくて
"好き"以外の言葉じゃ言い表せない
恋って切なくて苦しくて
シャボン玉のように自由で
周りの刺激で一瞬にして消え去ってしまうほど
儚いものだと思った
里山 千春
△△ ○○
△△ ○○
里山 千春
△△ ○○
△△ ○○
里山 千春
里山 千春
里山 千春
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
里山 千春
里山 千春
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
里山 千春
△△ ○○
里山 千春
△△ ○○
たった、一瞬でいい
君に気持ちを伝えるその瞬間だけ
私のことで頭をいっぱいにして欲しい
国見の好きな人を忘れるほどに
そして振られちゃったら
きっと泣くし、しばらく立ち直れないと思う
でも、前を向けるようになったら、国見の恋を応援できる
そんな人になりたい
たった1度、会っただけ
ただの一目惚れ
私の方が沢山一緒に居たとか本当は全部関係ないんだよね
その人をどれだけ好きか
会ったのがたった一瞬でも、4年間その人を思い続けてたら、もうそれは立派な恋だし
叶うか分からなくても、次いつ会えるか分からなくても冷めたりしないのは
それだけ本気だから
でもそれは私も同じ
後悔はしたくない
そのために私は君に好きを伝えるんだ
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
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