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[第四話 親友]
沖田に散々なことを言われた後、涙を隠すため自室のベットに顔を埋めていたら、何時の間にか眠ってしまっていた。
コンコンと部屋のドアをノックされる音で目が覚めた。
銀八
神楽
ゴシゴシと目をこすって瓶底眼鏡を掛ける。それと同時に神楽の部屋の扉が開いて銀八が入ってきた。
銀八
全員揃っていただきますをするのがこの家のルールらしい。友達と食べるなどの理由がある場合は事前に連絡をしなければならない、とのこと。神楽が兄達と住んでいた時と同じルールだったので素直に承諾した。
神楽
正直沖田がいると思うと気が進まなかったが、しょうがないと重い腰を上げる。
リビングへ降りると既に全員が座っていた。銀八の隣り、沖田の真ん前の席が開いていたので、そこが神楽の席なのだろう。沖田の隣りに土方が居て、いわゆるパーティー席に近藤が座っていた。
ーーーなんでコイツの真ん前アルかァァァ
渋々その席に座って沖田を一瞥する。しかし沖田は神楽の方など見向きもしなかった。無意識に神楽の眉が下がる。
近藤
全員
何故かハイテンションの近藤の掛け声で食事を始める。
神楽
目の前に並べられた料理を見て沖田のことなんか頭から消え去った神楽。
土方
土方が神楽の食べっぷりを見て唖然とする。もうご飯三杯目だ。
銀八
いつもの神楽の食べっぷりを知っている銀八が冷静にそう言った。神楽の食べっぷりを見て近藤はガハハハと楽しそうに笑っている。
神楽
土方
近藤
沖田
神楽
沖田の挑発的な態度に思わずキレる神楽。
銀八
神楽
ギャーギャー喧嘩し始めた銀八と神楽。その様子を優しく見守る近藤と土方。沖田はフンとそっぽを向く。
騒がしい夕食が終わって、各々部屋に戻ったり、テレビをみたり、風呂に入ったりしていた。
神楽は部屋へ戻ろうと階段を上がった。するとちょうど沖田が部屋に入ろうとしているところだった。沖田の部屋は神楽の隣りだった。 気まずくて目を逸らす神楽。
沖田
神楽
沖田
そう言って沖田は部屋の中に入って行った。神楽もムッとして部屋の中に入る。
神楽
ゴロンとベットの上に横になると、枕元に置いていた携帯がピカピカ光っていることに気がついた。幸い、この携帯のように 身につけていたものや学校の鞄に入れて自分の手に持っていたものが唯一焼けずに済んだ。あ、あと置き勉してる教科書やらも無事だ。
神楽
携帯を手に取って開くと、メールが数十件。内容を見てみると、どうやら神楽の家のことを聞いたZ組のみんなからの神楽の身を心配するメールだった。一つ一つ丁寧に返信する。そして最後の一件。一番最初にメールをくれた人。
神楽はメールを作成せずに、着信履歴の一番上にある人物の電話番号を押した。
プルルルルとしばらく音が鳴ってガチャっと相手が電話を取った。
高杉
第一声がこの言葉
神楽
高杉
神楽
高杉
神楽は沖田のことを言おうか言うまいか悩んで結局言わないことにした。親友に隠し事なんて…と思ったけど、沖田が絶対誰にも言うなと言っていたからだ。
高杉
神楽
高杉
神楽
ピッと携帯を切る。
ーーーなんか晋助と話したらずいぶん楽になったアル
満足した神楽はお風呂に入って、歯磨きして、テレビを見てる銀八と土方にお休みーと言ってベットに入った。