ドサッ、という鈍い音が離れない
肺に穴が空いたようだ
呼吸するたびにどこか痛む
なんで?なんで、どうして、
さっき彼が落ちた美術室の窓から
恐らく「下」から来たと 思われる
気持ち悪い化け物が
遺体になった彼を摘んで 飲み込んだ
そして
「次はお前だ」 とでも言うように私を見た
…そうなんだ
わざわざ遺体をここに連れてきて
わざわざ私の目の前で食べるんだね
自分でも驚く程冷静に口から出た言葉
それを最後に
意識を持っていかれた
気づいた時
私はベッドの上にいた
白い天上
見たことがあった
病院だ
母
母
母
過保護な母のことだ
ずっと祈るように待っていたに 違いない
ごめんね
でも私、きっと頑張ったんだよ
変な化け物みたいなやつに会って
怖くてたまらなくて
それでも、今生きられて
思い出すと、また目に涙が滲む
心拍数が上がって 傷が痛んで
また、涙の量が増える
情けなく喉から搾り出した 音の羅列
それが、合図だった
?
カーテンが閉まった隣の ベッドから聞こえた
低く、疲れた男性の声
?
?
?
?
?
私を?どうして?
きっと私が倒れたのは 学校の筈
生徒か教員でなければ簡単に 学校内に入るなんて
?
私の言う事を遮り、 男は続けた
?
?
?
?
?
この男"マジ"だ
当てずっぽうでここまでの 情報は出せない
?
?
?
どうやら私は言うしかないらしい
コメント
1件
今はまだ呪術関係ないです!ごめんなさいね🙇♀️次回からは微かに絡みます