レイナ、カシワ、セブン、ムスカリーの4人は旅の途中の森で野宿をしていた。
これは4人の日常である。
カシワ
おぉぉ!すっげぇ綺麗な星空じゃねぇか!
セブン
はしゃぐな。うるさい
レイナ
ポケモン避けにはなるでしょ
ムスカリー
ポケモンは俺が近寄らせないから大丈夫だよw
カシワ
おっ、そろそろ煮えてきた頃だな
ムスカリー
いい匂いだね。今日はカレーかな?
セブン
またか
カシワ
野外といえばカレーだろ!上手いし!
レイナ
まあ、カシワの料理は毎回アレンジされてて味には飽きないから毎日カレーでも良いけど
カシワ
おっ!そう言ってくれて俺様は嬉しぞ!
セブン
今日のカレーは何だ?
カシワ
モモんのみのハニーみつを入れた甘口カレーだ!
ムスカリー
甘口かぁ……(余り好きじゃないんだけどな……)
レイナ
具がもうドロドロじゃない
んっ(味見する)
セブン
カレーというか、カレースープだな
ムスカリー
クラムチャウダーの方が近いかもね。それでもカシワの料理なんだから美味しいよ
カシワ
俺様の料理だからなっ!レイナ!美味しいか?
レイナ
………………ぺっ(吐き出す)
ムスカリー
れっ、レイナ?!そんなに不味かったのか?!
レイナ
…………
カシワ
作り直すぞ?!
レイナ
……
セブン
いや、レイナに限ってそんな訳ないだろ
レイナ
うん。美味しい
カシワ
そっ、そうか?
セブン
ならなんで吐き出したんだ
レイナ
いや、毒が入ってたら
ムスカリー
えっ?!
セブン
?!
カシワ
はぁぁ?!?!
セブン
カシワ……
ムスカリー
ど、どうしたんだ?
カシワ
違う!誤解だ!誤解!!
俺様は毒なんて入れてない!
レイナ
うん。カシワは毒なんて入れてない……けどほら
レイナはお玉で鍋の底から30cm程の細長い何かを取り出す
セブン
ん、何だこれ?
カシワ
んー?なんだこれ?俺入れた覚え無いぞ?
ムスカリー
……っ?!これは?!
レイナ
フシデね
ムスカリー
フシデ……だね(汗)
セブン
どく、むしタイプのフシデだな
カシワ
ちょぉぉぉっとまてぇぇぇ!3人はなんでそんな冷静なんだ?!
フシデだぞ?!フシデって毒持ってるんだぞ?!レイナ大丈夫なのかよ?!
レイナ
いや、私毒効かないから大丈夫bっ(((
セブン
(レイナを下に向かせ、口に無理やりペットボトルの水を入れさせる)
取り敢えずカシワ、作り直せるか?
レイナ
ゴボッ、ガハッ、ゴボボッ!
カシワ
いやっ、大丈夫だが……
レイナが大丈夫なのか?!
ムスカリー
多分ハニーみつにつられて入っちゃったんだろうね。俺はこのフシデを埋めてくるよ
レイナ
ゲホッ、ガハッ
いや、ここまでしなくても良いでしょ
セブン
虫ポケモンの毒は怖いんだ。
毒を舐めるな
レイナ
舐めたけど(物理)
セブン
つまらん
カシワ
取り敢えず作り直すか……
でも結構時間かかるぞ……
セブン
レイナが缶詰持ってなかったか?
レイナ
結構大量にあるわよ
カシワ
学校にいた時からずっと缶詰食べてるよな。なんでそんなに持ってるんだ?
レイナ
……昔からの癖
ムスカリー
よしっ、これで良いかな?
ムスカリーのルカリオ
ガルッ
ムスカリー
ルカリオも手伝ってくれてありがとうな
ムスカリーのルカリオ
ガルッガルル!
ムスカリー
あれっ、ライブキャスターが鳴ってる。相手は……
ムスカリーのルカリオ
ガル?
ムスカリー
カゲロウさん……か
カゲロウ
─やぁやぁ元気ー?ムスカリー君!
ムスカリー
お陰様で。要件は何でしょう?
カゲロウ
─えっちょ、冷たくない?!
ムスカリー
俺もそんな暇じゃないんです。やることはやってるので無駄な連絡は辞めてください
カゲロウ
─君達本当に真面目だよねぇ。少しはシアンを見直しなよ。ノリめちゃくちゃいいよ?
ムスカリー
俺とミツキはカゲロウさんの冗談に付き合うほどの余裕はないんです
カゲロウ
─逆境こそ明るく笑顔だよっ☆
ムスカリー
例の少女ですか?もう10年前の話でしょう。いつまで引きずってるんですか
カゲロウ
─それクーフに言わないでよ?殴られるから
ムスカリー
じゃあ切りますね
カゲロウ
─ちょっ、まちょ!本題!本題!
ムスカリー
はい?
カゲロウ
─何時もの。レイナの事についての報告が欲しい
ムスカリー
相も変わらず無表情ですね。笑った顔等見ることはありません。健康状態も異常ないですし。
カゲロウ
─そっかぁ…… 中々変化がないなぁ
ムスカリー
レイもそうですけど、レイナにも何故そこまで執着するのですか?やっぱりマオの嫁候補とかですか?
カゲロウ
そうなれば万々歳何だけどね……
まあ、ムスカリーには関係の無いことだよ
ムスカリー
……はい。それでは切ります。
カゲロウ
ご苦労であっt((ピッ
ムスカリーはカゲロウが言い終わる前にライブキャスターを切った。
その頃レイナ、カシワ、セブンはレイナの缶詰を食べていた
セブン
モグモグモグモグ
なんでこんな缶詰の種類がバリエーションを富んでるんだ
レイナ
店の缶詰って凄いのよ
数百種類以上もの缶詰があるし
同じ内容の缶詰も何個も種類あるし
私スープしかないと思ってたわ
セブン
いつの時代だよ
カシワ
ふおっ、ふぉれはへへくふ
セブン
口の中の物を飲み込んでから言え
カシワ
ゴックン
俺のライブキャスターだ。出てくる
レイナ
またサツキ?
カシワ
あぁ!じゃあな!
カシワは話しても誰も声が聞こえないであろう遠い所まで走ってしまった
セブン
カシワって毎晩サツキと話してるよな
レイナ何か知ってるか?
レイナ
確かにサツキは従兄弟だけど
知るわけないじゃない。血は繋がって無いし、まず霊家に興味が無いわ
セブン
自分の実家が興味無いって……
レイナ
私 霊家の養子だから別にそんな興味無いのよ
セブン
家族は大切にしろ
レイナ
あら、らしくないこと言うのね
セブン
……ただの忠告だ
レイナ
努力はするわ
セブン
それにしても、カシワはサツキと何話してるんだろうな
レイナ
毎晩頻繁に話してる事だし結構重大な事よね
ムスカリー
やっぱりあの歳だと恋愛ごとだよなっ!
セブン
うぉっ?!ムスカリーいつの間にいたんだよ
ムスカリー
いやっ、今来たとこらだよ
レイナ
全く色恋沙汰に興味が無かったカシワが……
セブン
彼女……
セブン
似合わねぇ
レイナ
似合わねぇ
ムスカリー
そんなこと言わずにw
カシワ
悪い悪い! 遅くなったサツキ!
サツキ
─そんなに……待って……ない
カシワ
今日もレイナのことか?
サツキ
─うん……レイナが興味を示してるものを……教えて……ほしい
カシワ
サツキって本当にレイナが好きだよな!
サツキ
─それで、レイナは?
カシワ
今日はトラブルがあって、レイナが持ってる缶詰を食べたな。レイナは多分缶詰が好きなんだと思う!
サツキ
─………………それ……だけ?
カシワ
えっ、うーん……
あっ、学校にいた時から明るくなったな!
サツキ
─っ!……詳しく
カシワ
(おっ、食いついた?)
カシワ
多分、俺様の推測になるが、レイナは仲間が出来て嬉しいんじゃないか?
サツキ
─……あの人に興味がない……レイナが?
カシワ
俺様もよく分からねぇ。けど、PWTで集まった皆には、視線がなんか優しいんだよな
サツキ
─それは……カシワも……含まれるんじゃない?
カシワ
だったら嬉しいな!
サツキ
─……分かった。ありがとう……
カシワ
切られちまった……
サツキって本当マイペースだよなぁ……
ムスカリー
レパートリーが……凄いね缶詰
セブン
こんな重いもの持って旅してたのかよ
レイナ
いつ飢餓になってもおかしくないから
セブン
いつの時代だよ
ムスカリー
まあ、5年前から世界中の治安が悪くなってるし、飢餓になる場所が出来てもおかしくはないけどね
セブン
5年前……世界中の地方の大統領が一斉に亡くなったんだっけ
ムスカリー
世界中の大統領が集まって一斉に心中したらしいね。敵対地方同士でさえ
レイナ
変死体も多々見つかってるらしいけど
セブン
……政治とか誰がしてんだ?
法律とか
ムスカリー
地方のトップが不在だからね。色んな企業やメディアが協力して何とか動かしてるんだ
レイナ
政治が出来ないから、法律とかも安易に変えられないのよね。だから5年前から治安が悪くなっても、それを強く規制する法律が作れなくて膠着状態よ
ムスカリー
世も末だよね……
レイナ
まあ、カゲロウ……さんなら何とかするでしょ
セブン
あの統治グループ会長の?
ムスカリー
そうそう、世界一大規模な企業だからね。統治グループが政治の代わりの7割を担っておるよ
セブン
すげぇな統治グループ……
レイナ
その割にはPWTとかいうお遊びやってるけどね。
しかも会長が
ムスカリー
しかもプラズマ団の基地となってたしね
セブン
……カゲロウさん無能……?
ムスカリー
そんなことは……ないと思うけどw
レイナ
(無能オブ無能だよあの会長は)
レイナ
(そういえば、ムスカリーもカシワも私について話してたわね。相手はカゲロウとサツキ)
レイナ
(2人とも私の行動の報告をしていた。カシワは世間話程度にしか思って無いだろうけど)
レイナ
(ムスカリーとカゲロウは確実にグルなのよね)
レイナ
(このチーム分けも、私、トモバ、マオ、ヒュウを監視するためのチーム分け)
レイナ
(仕事をほっぽってまでやると言うことはそれだけ重要ということ)
レイナ
(……バレてなければ良いんだけど……)