コメント
2件
香栄
玲
すごく、か細い香栄の声だった。
考えてみれば、今までで1度だって香栄は、体育に参加したことがなかった。
だるいから、やらないとか、
ジャージ忘れた、だとか、
くだらない言い訳をつけては、体育の授業を見学していた。
玲
玲
玲
玲
私が、ただひたすらに謝り続けると、香栄が、私の頬に手を添えた。
香栄
香栄
少し、寂しそうな顔をした。
香栄
玲
いてもたってもいられなくて、香栄に抱きついた。
香栄
玲
なぜだか涙が出てくる
次々に頬をつたる涙を、香栄がそっと拭いてくれた。
香栄
玲
香栄
香栄は優しく相槌を打ちながら、私の髪の毛を撫でた。
玲
玲
玲
どうしても、言いたくなかったけど、
言ったら、現実になりそうで、
でも、これは紛れもない事実で、
これだけは、伝えたかった。
玲
玲
玲
花をすすりながら、何とか震える声を抑えながら話を紡いだ。
香栄
香栄
玲
香栄が、そっと私をからだから離して私を見つめた。
香栄
玲
私はぶんぶん首を振る。
玲
玲
玲
勇気をだして、伝えたつもりだった。
香栄の声を聞くのが怖くて、目をきゅっと瞑ると、思った通り、
香栄
嫌いだ。
玲
言わなきゃ良かった.........そうおもってももうおそかった。
もう、伝えてしまったから。
私は、足元にあった小石をけって家路を辿る
いつもと変わらないのに、何かがいつもと違った。
玲
香栄のことを考える度、涙があふれるのを我慢する。
1人になると泣き出してしまいそうで、家に帰ったらなるべくリビングにいるようにした。
香栄のことなんか忘れるくらい、いい思い出を作って、笑顔でいたかった。
なのに、香栄がいない世界はこんなにつまらなかった。
玲
玲
その日だけは、大きな声を上げて、子供にみたいに泣いた。
もう、
香栄はこの世にいないから。
数年後
玲
凍華
玲
凍華
玲
今、君は、私のことを見ていますか。
私の今を、見届けてくれますか。
私のことを、忘れないでくれますか。
優波
玲
玲
優波
私はキミを忘れないよ。
私は今、君がいなくても幸せです。
end
玲へ。
いま、玲がこの手紙を読んだってことは、俺はもういないよな。
あの日、玲のこと嫌いって突き飛ばして、勝手に離れてごめん。
その後も、気まずそうにしながら俺のお見舞いに来てくれたよね。
もう未来がない俺に、勇気をだして告白してくれた玲が、とても可愛くて仕方がありません。
俺なんか忘れて、もっと違う人と幸せになれよ。
これが俺の最後の願い事。
それと、この封筒にCDをいれておきました。
良かったら、聞いてください。
玲だけに聞かせてあげる。
俺の、ピアノ。
今まで本当にありがとう。
俺に楽しい毎日を、ありがとう。
玲は忘れても、俺は一生玲を忘れません。
最後に、
本当は、玲のこと、ずっと好きでした。
今更後出しって言われても仕方ないけど、本当に玲が好きでした。
大好き。
香栄より