ユータ
神様っているのかな?
モミ
それはまた、壮大な疑問ですね
モミ
神様がいると考えていますか?
ユータ
分からない
モミ
神様がいると感じたことは?
ユータ
正直ないな
モミ
では、いないと考えますか?
ユータ
ピンとこないんだよな
ユータ
神様がいると思う?
モミ
私はいると考えています
ユータ
へぇ、意外だな
モミ
無神論者に見えますか?
ユータ
まぁね
モミ
勘違いしてほしくないのは、神という超越的な存在がいて、この世の中を操作しているというわけではないのです
ユータ
そうなんだ
モミ
はい、神様は運命を操作しないし、奇跡を起こしません
ユータ
じゃあ、何をしてくれる?
モミ
何かをするわけではなく、ただどこかにいると錯覚しているだけです
ユータ
錯覚?
モミ
そうです
モミ
要するに文化的なシンボルというわけです
ユータ
難しくなりそうだなぁ
モミ
神様と言われてどんな人物を想像しましょう?
ユータ
白髪で髭の長いおじさんかなぁ
モミ
何歳くらいですか?
ユータ
何歳だろうなぁ
ユータ
60歳くらい?
モミ
意外と若いですね
ユータ
想像だよ?
モミ
はい、理解しています
ユータ
何歳だと思う?
モミ
二千歳くらいでは?
ユータ
あ、ズルい
モミ
ズルくありません
ユータ
もし、そんなに生きていたら、もっと老けていそうじゃないかな?
モミ
拝見されたことが?
ユータ
いや、ないよ
モミ
そうでしょうね
ユータ
色々、質問するけれど、どういう意味なの?
モミ
神様と言われればある程度共通した人物を想像するわけです
ユータ
確かに
モミ
要するに1人のキャラクタなのです
ユータ
それは、ザックリしすぎじゃない?
モミ
分かりやすく説明すると、です
モミ
神様は人間が創り上げたキャラクタとそれにまつわるお伽話のこと
モミ
私はそのように理解しています
モミ
それを高尚なストーリーとして語り継いでいるのです
ユータ
それは凄いことなの?
モミ
人間にしかできないことですからね
ユータ
へぇ、そうなんだ
モミ
はい
モミ
生物は遺伝子を引き継ぐことで種を保存し、形や機能を子孫に引き継ぐことができます
モミ
一方、人間は文化的な遺産を残すことにより、遺伝子情報以外の情報を引き継ぐことができるのです
モミ
これにより、神のような概念もまた継承することができるのです
ユータ
へぇ、凄いな
モミ
はい、それが人間の能力です