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えと
えと
私は今
じゃっぴに頼まれて
ゆあんくんを起こしに来ている
ゆあん
扉の向こうからの返事はない
えと
今までなら
躊躇なく部屋に入れた
えと
えと
えと
えと
意を決して扉を開ける
ゆあんくんはすやすや寝ていた
えと
ゆあんくんを好きな気持ちに
気付いてから
顔を見るだけで
声を聞くだけで
好きが募っていく
でも
この気持ちをどうしていいか 分からなくて
もし気持ちがバレてしまったら?
振られて気まずくなったら?
今みたいに近くにいられなくなる
たくさん悩んで
この気持ちを
心の中に
しまっておくことに決めた
だけど
えと
えと
起こさなきゃいけないのに
ちょっとでも
独り占めしたくて
えと
えと
そっとベッド脇にしゃがむ
ゆあんくんの目線と同じ高さになる
えと
えと
えと
えと
無意識の内に
髪の毛に手を伸ばす
ゆあん
ゆあんくんの手が動き
私の手に重なる
えと
ゆあん
ゆあん
手をぎゅっと握られて
手を引っ込めるタイミングを失う
ゆあん
ゆあん
ゆあん
パッと手を離される
えと
えと
えと
ゆあん
ゆあん
えと
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
えと
えと
えと
えと
ゆあん
えと
この関係を大切にしたい
だから
いつも通りに振る舞わないと
起きてすぐ えとさんの顔を見られるなんて
朝から幸せな気分になる
ゆあん
ゆあん
途中は覚えてないけど
俺とえとさんが付き合ってて
「好き」
って言ってくれたところで
目が覚めた
ゆあん
今のままじゃ嫌だ
ほんとは
掴んだ手を離したくないし
夢じゃなくて
現実のえとさんに
「好き」って言ってほしい
この気持ちを
心の中に
収めておくだけなんて
嫌だ
えとさんと
付き合いたいんだ
俺の決意とともに
季節は
春から夏に移ろうとしていた