すぐに帰ると言っていたのに 帰ってくることができず、 帰り着いた時にはすでに朝方に なっていた。
慌てて家に入り、 ○○の所へ向かう。
寝室で寝ていると思っていた○○は リビングのソファに座っていた。
自分がしてしまったことなのに ○○の様子が心配になって 駆け寄った。
シーンと静まり返った異様な空間の中で テレビの音だけが響いている。
紫耀
○○
紫耀
○○
○○は何も言わなかった。
何も言わずにこちらを見ようともせず ボーッとテレビだけを見ていた。
怒っているとは違う表情。 今まで見たことのない表情をした ○○がいた。
テレビというより 画面の一点を見つめている。
一点を見つめたまま 何も言わない。
紫耀
○○
紫耀
何度か声をかけるとそれまでずっと 黙っていた○○がそっと口を開いた。
○○
それは声にならないような 小さな声だった。
そして驚くほど感情を 感じられない声だった。
冷たい声でも怒っている声でもない、 初めて聞く感情のない○○のその声に 自分のしてしまった事の重大さを 痛感した。
紫耀
紫耀
○○
そういうと○○はゆっくりと立ち上がり リビングを出ようとした。
目の奥に光がないような○○を 見て動揺した、、。
今どんな言葉をかけても
なにをどう伝えても
もう受け入れてはもらえない気がして 怖くなった。
今すぐにでもどこかへ行ってしまいそうな
○○を捕まえて抱きしめた。
紫耀
何も言わずに黙ったままの○○の腕が 動いた。
その腕を背中に回してくれると 思った瞬間、、。
○○
そういうと そっと俺の腕を振り解いた。
紫耀
紫耀
○○
紫耀
紫耀
紫耀
○○
紫耀
○○は真っ直ぐに俺の目を 見ながら言った。
○○
○○
つづく
コメント
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続き待ってます^^*