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ヒロ
ヒロ
『ねぇ、お母さん?』
母「なぁに?」
『今日ね、友達の色が見えたんだ』
母「その子は何色だったの?」
『えっとね、青色だった』
母「そう。じゃぁきっと何か悲しいことがあったんじゃないかしら?」
『そうなのかなぁ?』
母「明日お友達に聞いてごらん?」
『うん!わかった!』
『ねぇねぇお父さん』
父「お!どうした?」
『僕ね、鏡で自分の色が何色か見たんだ』
父「何色だったんだい?」
『それがね、薄くてよく見えなかったの』
父「そっか、ヨシヨシ))ヒロはまだ子供だからもう少し大きくなったら見えるようになるよ」
『お父さんは何色なの?』
父「そりゃもちろん赤色だよ!」
『えーお父さんはオレンジだよ〜?』
父「はっはっはw!人によっては見え方が違うんだろうな!」
『でも見えてるの僕だけだよ?』
父「ヒロは目がいいのさw」
『ねぇお母さん、お父さん…』
父母「なんだい?/なぁに?」
『今日学校でね、''僕は変な子なんだ''って言われたの……。』
『僕…変なのかな?』
母「そんなことはないわよ」
父「そうだ、お前は一人しかいないんだから何もおかしなことはない」
『でも…人の色が見えるなんて変だって……』
母「あら、じゃぁ占いの人も人の色が見えるのにその子は変って言うのねw」
父「本当だなw」
『僕以外にもいるの?』
父「あぁいるともさ!お父さんだって頑張ったら見えるぞ〜?w」
『あははw!』
母「ほら早く寝なさい。きっといつか貴方に優しいお友達が来るわ」
父「それに自分の色も見つかるよ」
『うん!』
チュンチュン))
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
小学生の頃、俺は人の色が見える突然変異をした。
父も母も気持ち悪がることはなく、すぐ受け入れてくれた。
2人とも俺のことを理解していたらしい。
なんせ父が同じ体験をしていたからだ。
ヒロ
父も母も俺が高校に入ると同時に事故で亡くなってしまった。
母は淡いピンクの色をしていた。母らしい色だと言ったことがある。
だが父の本当の色は知らない。教えてもくれなかった。
ヒロ
皆さーん!朝ごはん出来ましたよー!))
ヒロ
ヒロ
ヒロ
じゃぱぱ
ヒロ
たっつん
ゆあん
ヒロ
シヴァ
うり
シヴァ
ヒロ
うり
シヴァ
ヒロ
どぬく
ヒロ
もふ
ヒロ
なおきり
ヒロ
ヒロ
のあ
えと
どぬく
るな
ヒロ
じゃぱぱ
いただきまーす!!
ヒロ
こうして俺の1日が始まった
俺のこの力に理解してくれている皆には感謝してる
だけど……
ヒロ
俺はあの日から父さんの色も俺の色も
ずっと気になっていた。