『トクベツ』

黄青

あの僕にくれた笑顔を

僕に触ってくれたことを

僕と目が合ってたことを

忘れてないから

バッシャーン

バケツの水をこぼしてしまった

ここを掃除した人に申し訳ないなって 思いながら拭いてたら

と言って拭いてくれた先輩がいた

目が合った時

この人僕の事好きなのかなって思った

僕はすぐこの人好きかもってなるし この人僕の事好きなのかなって思ってしまう

妄想が激しいってやつかもしれない

でもなんかこの人は違った

この人僕の事好きなのかもしれないって 思うと同時に

この人の事を好きって思った気がした

一目惚れなのかな

まあ、時間が経ったら こんな気持ちは忘れているだろう

次の日

忘れてなかった

家でもあの人のことを考えてた

話したい会いたい

なんだろう、なんなんだろう

廊下に出るたびに先輩を探しちゃう

青っていう人

調べちゃった

もしかして僕気持ち悪い？

図書室に入ってった先輩が見えた

僕も吸い込まれるように 図書室に入った

話したかったから

わざとぶつかった

偶然じゃないけど

え？運命？

え、なんでそんなことするの

先輩

いい匂い

ぁ、先輩だ！

で！それで！！___！

一緒に歩いてる人とふざけてた

いーな、

なんだか心がモヤモヤした

嫉妬？ でも僕はまだ先輩と少ししか話してないし

先輩は僕の事何も思ってない

先輩のことが好き

まだ少ししか話してないけど

独占欲が出てきてしまうんだ

僕に優しくしてくれる先輩が好き

他の人と話してる先輩は嫌い

あーこれが一目惚れか

最悪だ

先輩

青先輩

青先輩

青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青

頭の中が青先輩でいっぱいになった

あー好き大好き

青先輩とたくさん会ってたくさん話した

偶然会った時もあったし

偶然を装って 会いに行った時もあった

そのくらい好きなんだ

青先輩も僕の事そのくらい思っててくれてる？

青先輩の教室を少し覗いた　

見つけた青先輩

先輩は人気者で

教室に青先輩のかわいい笑い声が 響いていた

ほんとに青先輩は人気者だな〜

どうしてそんなにみんなに笑顔を見せるの？

　僕に特別はないの？

特別がいい1人がいい 大好き愛してる

ピンポーン

青先輩の顔を両手で掴んで

キスした

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