愛を知らない君へ

「明日地球が終わるなら何をする」

って質問に

皆ならなんて答える？

私の答えは決まってる

「何もしない」

それが答え

無駄に足掻いても

意味は無い

明日地球が滅んでしまうなら

足掻く意味など1ミリもないから

それに私にとっては

地球が滅びることが些細なことだから

高校2年生 春

あぁ…その事か

「すごい」、「頑張った」

そんな在り来りな言葉は必要ない

私は努力をしてここまで来た

家は貧乏だから

学費を払うので精一杯

その上バイトは禁止だし

奨学金がないと生きてけない

ろくな授業もしないくせに…

とは言っても

ここはド田舎だから

1位をとることは

そんなに難しくない

私にとっては簡単なこと

その後の言葉は

聞かなくても検討が着く

「冷酷王女」

それが私のあだ名

でも私はそういったものは気にしない

いや

気にしても仕方ないから

無視する

ただ疲れるだけだから

本でも読も

来た…

最近のストレスの元凶

この人は渋谷恭平

学校に多額の寄付をしてる社長の息子

らしい

なんでこんな田舎にいるのかはしらない

今クラスのみんなは

「なんであいつに話しかけてるの？」

そういった話でもちきり

私みたいな人種は

キラキラした人種を受け付けない

そう言って庇ってもらってる時も

彼は私を見つめてる

きっと渋谷くんは

私のことが好きなんだと思う

あいにく私は鈍感じゃない

でもこれでわかったでしょ

彼の近くにいていい事は全くない

ひとつも

めんどくさい人に目をつけられるだけ

なんで私のところに

あー…めんどくさい

こんなことなら

勉強したい

このクラスには

私と別に

もう1人

孤立してる人がいる

私のこと？

国見英…

あの人それだけ言って帰った？

嘘でしょ

学校に何しに来てるの

お金が勿体無い

いつも寝てるか来ないか

すぐ帰るかなのに

国見くんは噂話によって孤立してる

みんな…噂話が好きなのね

呆れる

私にとって

その人がどんな人なのかは

どうでもいいこと

だから噂話も信じないし

興味もない

そして今私には行きたいところがある

ここはと言うと

私の「隠れ家」

どうしても家に帰りたくなくて

うろうろしてたら

森の中に小さなコテージを見つけた

鍵が空いてたから

中に入ってみると

机と椅子があった

自習スペースにはもってこいだった

ここに入る1か月前ぐらいから

人がいないか見たけど

確かに空き家だということがわかった

何より

集中出来る

学校でやると

人に見つかるし

早く閉まるから

意味が無い

それに渋谷くんにバレると

めんどくさい

カフェに行くお金もないし

そんな時に偶然見つけた

小さいけど隣の部屋には寝室がある

綺麗だったから

掃除をしたら勉強しやすい環境になった

嘘…待って

人が住んでたの？

そこに

彼がいた