あれから1週間が経った
彼女と過ごしてるうちに、なぜか 彼女と一緒に居たくなった。 理由は分からない
ただ、一つ言えることは
来夢
彼女の笑顔を見ていると 心が暖かくなる、ということ
でも、これは多分 Suzuの記憶。
あくまでSuzuが彼女のことが 好きなだけであり、 これは自分の気持ちではない
来夢
来夢
なんだこれは
この生命体は基本的に 己の本能で動く
今は本能的にこれは 食べ物ではないと感じているようだ
ふと、窓の外に目をやる
外に生えてる木に 鳥がとまっている
………食べたい
また、生得本能が働く
自然と足が動く
窓に飛びつき、必死に目の前の鳥に ありつこうと窓を叩く
来夢
来夢
彼女の言葉に体が思わず反応する 彼女が泣くのだけは見たくない。 その思いから、彼女の言葉に 大人しく従う
来夢
バレた…?
来夢
その問に対し、反射的に Suzuの模倣を辞めることで 自身の正体を答えてしまう
来夢
彼女がそういったことで 自分がなんなのか、やっと 理解した
自分はスライムなのかと 少し納得した
ただ、バレた
バレてしまったということは 恐らく、彼女に怖がられる。 彼女の笑顔を見れなくなる
少し嫌だった
来夢
だが、彼女は─
来夢
笑っていた
あの時と同じ顔。
この生命体が、初めて 彼女と出会った時の… 嬉しいのか悲しいのか、 いまいち分からない顔だった
笑ってるのに、泣いている
来夢
そういい彼女は、 車椅子を押しながら 自分の部屋へ帰っていった
あとでと言われたが、 つい彼女の後ろについて行く
そしてそのまま、 彼女の部屋に入る
来夢
来夢
来夢
君と居たいから ついてきただけだよ
来夢
来夢
お願い…って
来夢
…何を言ってるのだろうか
私はスズを模倣する時… スズを食べた
だから、きっと 貴方を模倣する時も
来夢
…そうだよ
来夢
来夢
……なんで
なんで、こんなに美しいのに スライムなんかに食べられたがるのか
分からない
来夢
来夢
来夢
来夢
来夢
来夢
なんで、そんな発想になるんだ やっぱり…貴方と居ると、 不思議な感じになる
来夢
来夢
来夢
来夢
そうじゃない可能性もあるのに
来夢
来夢
来夢
でも
来夢
来夢
来夢
……
来夢
来夢
いやだ
でも
"食べないといけない"
そう感じた
来夢
来夢
来夢
ありがとう
バリバリとぐちゃぐちゃと 色んな音がする
その音はとても不快感があって 気持ち悪くて
でも
彼女の命を感じた
今、私は彼女を食べているんだと そういう実感が湧いた
しっかり食べきった
彼女は優しい味がした
これでよかったのか… そう思った
貴方の笑顔が見れない それも嫌だった
なんとなく、部屋にある姿見を覗く
そこに写った姿は─
貴方にそっくりだった
─そして、現在に至る─
クオン
クオン
ふとば
ふとば
クオン
ふとば
ふとば
クオン
ガチャ
こと
クオン
こと
ぬっしーまる
ぬっしーまる
ぬっしーまる
ぬっしーまる
ぬっしーまる
ぬっしーまる
衝撃の事実(?)
ぬっしーまる
ぬっしーまる
ぬっしーまる
コメント
2件
天才すぎた……すごい!やばい!!!!!