コメント
14件
にゃんさん、こんにちは!これまで相互フォローされてもらってた海です!携帯を変えたんですけどデータが移行できなくてこっち来ました!またよろしく(∩´∀`@)⊃
さいっっっこうでした!!!もうやばかったです😭💗甘々すぎて……😖💕💕番外編ってにゃんさんが書かれますか、?こちらでまとめての返信になって申し訳ないんですがめっちゃ有難いファンコール頂いちゃったんで完璧に卒業では無く、何話も何話も続くストーリーを書くの、頻繁に顔を出せ無くはなりますが一応卒業的な……🥺オメガバースでは絶対にないような思わぬペアでとってもびっくりしたけど可愛すぎました💓
主
主
主
以下後編です! ⚠️ストーリー展開上必要な最低限のセクシー匂わせ表現があります⚠️ 色々と大丈夫な方のみどうぞ!
天は人の上に人を造らず──…偉人が唱えた言葉でさえ、『バース性』の前ではただの綺麗事でしかない。
選ばれた人間に値する『α』の下には凡庸な『β』がいて、地を這いつくばる様な最下層に『Ω』がいる。
Ωとして生をうけた俺は、一生人々から見下されて、単なる性の対象として扱われて、寿命すらαとつがうことでしか保つことができない。
この身体は俺の意思とは関係なくαを誘惑するためにある。例えどんなに好きになったって、Ωはβは交わることはない。
──…解っている。解っていても、βのアイツを愛する事を止める事ができなかった。
俺は竜胆が好きだ。
バース性が判明する前の幼い頃からずっと傍に居てくれたアイツは、俺にとっては柔らかい春の日差しみたいにあたたかくて眩しい存在だった。
そしてそれは今も変わらない。
春千夜
竜胆
俺の精一杯の甘えに、アイツは優しくそう応えてくれた。
胸がどくんと高鳴った。
大好きだよ、竜胆。 お前の事を考えるだけで心が切なくなるくらいに恋してる。
──…それなのに……、
春千夜
俺はお前に抱かれる事を想像しながら自分を慰めて、お前を穢している。
ヒートの最中はいくら自慰をしても熱が冷める事はない。本能がαの身体を欲して、頭がおかしくなるんじゃないかと思うくらいに奥深くが疼く。
けれど身体とは裏腹に、俺の心が求めるのはβの竜胆だ。
春千夜
狂った様に玩具を自分のイイところに打ち付けて、最後は痙攣しながら果てた。もう3回目の絶頂だ。
竜胆
想像の中の竜胆が俺を優しく抱き締めて、キスをしてくれた。
春千夜
竜胆
想像の世界はいつだって俺に優しい。俺と竜胆が一緒になれる世界──…、
それなのに……
XXX
俺と竜胆の世界をぶち壊すみたいに、褐色の肌の色をした銀髪のαが俺の頭の中に浮かんで邪魔をする。
名も知らない彼はきっと──……いや、確実に俺の『運命のつがい』だ。
運命のつがいのΩとαは絶対的な力で惹き寄せられる。
その引力は凄まじくて、擦れ違っただけで感情とは無関係にお互いを欲して発情する程だ。
──彼との出会いは下校途中の事だった。今日も竜胆と蘭と一緒に昼休みを過ごせた喜びを噛み締めながら道を歩いていたら、風に乗ってふわりとジャスミンの花の様な香りがした。
それと同時に突然ドクンと心臓が高鳴って、呼吸が出来ないくらいに胸が苦しくなって身体がカッと熱くなるのを感じた。
何が起きたのかちっとも理解できなくて、怖くてたまらなくて、俺は膝から崩れ落ちた。
ヒートが来た。全身が性感帯になったみたいに敏感になっている。
おかしい、普段なら予兆なく来ることなんてないのに──……。
モブα
怖くて顔を上げれないけれど、俺が放つフェロモンに誘惑されて理性を失ったαが暴れているのを周りの人達が止めている様だ。
危機的状況なのに、苦しくて身体がちっとも動かない。 ──怖い……嫌だ、ここから早く逃げ出したい……!
イザナ
雑踏と混乱がひしめく世界の中で、彼の心地良い声だけが脳内に響くみたいにハッキリと聞こえた。途端に彼を欲しいと思う気持ちが一気に全身を支配した。
──…あなたは、誰……?
モブβ
地面でうずくまっていると、突然βの男性に抱き抱えられた。顔を上げた瞬間に、ほんの一瞬だけ俺の運命のつがいの顔が見えた。
俺よりも少し年上くらいの容姿をした銀髪の彼は、苦しげに地面に伏せながら自分の腕を噛んで欲望に抗っていた。
腕からは赤い血が滴っている。呼吸は酷く乱れて、顔には汗が滴っていて、必死で自制心を保っているのが解った。
春千夜
イザナ
モブα
イザナ
モブα
モブβ
混乱の中、俺は親切なβに救われて事なきを得た。
βはΩのフェロモンにほとんど反応することはない。──…今日みたいに助けられる事もある一方で、竜胆にも俺のフェロモンは効かないという事だ。
病院でヒートの症状を抑える点滴を打って、少しだけ落ち着いた状態になってからΩ専用のタクシーで帰宅して今に至る。
──…何度ヒートを経験しても、独りで悶え苦しむこの時間は孤独で辛い。αとつがえばヒートの症状も随分楽になる。
けれど俺は竜胆以外の人を好きになりたくない。
俺がΩだと診断された日──…絶望している俺に、竜胆はこう言ってくれたんだ。
竜胆
竜胆
──その言葉は深く俺の心に入り込んで、絶望から救い出してくれた。
言葉だけじゃない。実際に竜胆はいつだって俺の傍に寄り添って、沢山の優しさをくれながら守ってくれている。
お前が俺の傍に居てくれる限り、俺の心はお前から離れる事はないよ。愛してるんだ。
──段々と頭に浮かんだ運命のつがいの男の顔が、記憶の中から薄らいでいく。
竜胆
突然ドアの外から、そこにいるはずのない竜胆の声が聞こえてきた。空想か現実かの判断がつかないでいる内に扉が開いて、竜胆が顔を覗かせた。
春千夜
咄嗟に俺は布団の中へと潜り込んで、自分の欲望で濡れた下半身をパジャマの下に隠した。
心臓が早鐘を打つみたいにドキドキと高鳴っている。ヒートのせいもあるけれど、竜胆の顔を見てしまうとアイツが欲しくて欲しくてたまらなくなってしまった。
知られたくない。俺がお前で自分を慰めているだなんて。
──この気持ちは俺の中に隠しておかなきゃいけない。Ωとβは一緒にはなれない運命なんだから……。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
竜胆の真剣な声が聞こえた後に、無理矢理布団を剥がされた。
真っ先に見えたのは、顔を真っ赤にした竜胆の顔だった。
竜胆
春千夜
竜胆
信じられなかった。竜胆にとって俺はただの幼馴染みだと思っていた。
竜胆
竜胆がそう思うのは当然の事だ。Ωはαに首の後ろを噛んで貰ってつがいにならない限り、ヒートの度にフェロモンを撒き散らしてαを誘惑する。ヒートの負担も大きいから、それがストレスになって短命になる傾向がある。
βだってパートナーがヒートの度に世話をする負担はあるし、世間体だって良くない。
いくら愛情があっても、夢物語の様な綺麗な未来はそこにはない──…。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
堪えきれずに涙が溢れ出てきた。竜胆の言葉はいつだって俺の心の奥深くに響く。
竜胆
竜胆
そう言うと竜胆は俺の事を抱き締めてくれた。ヒートで火照った体を落ち着けるみたいに身体のあちこちを撫でてくれて、俺は涙腺が壊れたみたいに泣きじゃくった。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
今まで感じたことがない程の幸福感に包まれると同時に、じわじわと身体が燃える様に熱くなるのを感じた。
当然の事だ。ヒート中に好きな人に触れられたら欲情しない訳がない。段々と息が乱れていく。
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
そう言うと竜胆は俺の唇を竜胆のそれで塞いだ。熱い舌が入って来て、口の中に甘い味が広がって、うっとりとする様な世界に引き込まれた──。
Side 蘭
いくら幼馴染みとは言え、Ωのヒートに出くわしてしまうと動悸が収まらなくなる。
俺はαの中でも出来損ないの方だから、他のαに比べてフェロモンには鈍感な方だ。理性は保てるけれど、お腹の奥が熱く疼く。
覚束無い足取りで帰路を進んでいると、突然スマホが振動した。
イザナ
大将だ。違う学校に通う俺の友達で、俺の憧れの人だ。──イザナと俺は同じαのはずなのに、出来が全く違う。
格上のαの彼を好きになるのにはそう時間は掛からなかった。
……ラットになり掛けたから会うのを諦めるか?
いや、そんな事はしたくない。大将から呼ばれるなんて今までなかったじゃないか。
俺は慌ててタクシーを捕まえると、大将が住むマンションを伝えて向かった。
番外編で……イザ蘭を見たい!主が!!!