コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
何かを待つと長く感じる時間も、手元に夢中になればあっという間に過ぎていった。 気がつけば陽は沈んで、もうじきいつもの集合時間が近づいていた。
ぺいんと
昨日気づいたすごいお誘いの話を、どう3人に切り出したら面白いかを考えては悩んで、時計を何度も確認してしまう。
全然時間の進みは遅い。ゲームや編集している時は溶け去るほど早いのに。
ソワソワとしているぺいんとが、何時もスマホで時間を確認すること幾度。
突然、スマホがブルブルと震えて何かの通知を指し示す。
ぺいんと
対面して話すことも実は得意じゃないが、電話はもっと不得手だ。無視を決め込もうかとスマホを遠ざけようとした時、ディスプレイの表示を見て固まった。一度見て、もう一度振り返って、さらにまじまじと見つめても意味が分からず。
ぺいんと
集合時間の10分前ぐらいから、打ち合わせ用の音声のみのチャットルームに、既にしにがみとトラゾーはだらだらと話しながら待っていた
かれこれ30分近くは
トラゾー
しにがみ
前もってクロノア本人からどこで用事がある、と軽く聞いていた二人は仕方ないかぁ、とのんびり待ちつつ他愛無い会話や各々の抱えている仕事を進めていく。 その中、あと5分遅れたらぺいんとさんに罰ゲームやらせよう、と話が盛り上がって来た頃
シンプルな通知音と共に、ぺいんとの名前がオンラインに表示された。
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
ぺいんと
遅れて来た申し訳ない声色から一気にテンションが跳ね上がる。いつもみたいにバーチャルで顔を見れないが、めちゃくちゃ笑顔だとわかる
しにがみ
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
ぺいんと
クロノア
しにがみ
トラゾー
クロノア
ぺいんと
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
クロノア
マイク越しに二人がなんやらゴソゴソして話しているのはなんだかいつもと雰囲気が変わる。正直、めちゃくちゃ面白いと見守る二人は思っていた
クロノア
ぺいんと
クロノア
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
クロノアと見ていたメッセージをそのままメンバーに共有していく。とんでもなく大きな企画だ、二人が小声で「え?」「うそ」と言いながら読んでいるのをクロノアと笑いを堪えながら待つ
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
クロノア
しにがみ
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
しにがみ
仕事は山積みのはずなのだが
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
クロノア
一台のパソコンの前に並んで座るものだから、肩と肩が触れ合うまで近寄られる。自分の目の前にあったキーボードをクロノアの前に寄せて、静かに笑う横顔が真剣な面差しに変わるのを見て さすが と思わずにいられない
長い指が止まることなく動いて、丁寧な文章をすらすらと入力していく。それにマジでなんかめちゃくちゃいい匂いもする。クロノアさんらしい、本当にイケメンって感じの香りで。
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
ぺいんと
クロノア
トントン、と軽く肩を叩く仕草すら優しみ溢れてるとか本当にチートだと思う。どんな言葉が書いてあっても「OKです!」って即答できるぐらい信頼があるのに、ちゃんとクロノアさんは周りに対する気遣いがすごい。
送る前にぺいんとに直に確認してもらう間、ちゃんとトラゾーとしにがみにも内容を送って確認して貰う。全員のOKが出てから先方に送ってくれる。リーダーだからと独走しない、常にメンバー達総意をまとめてくれる。
ああ、本当にこの人がここに、自分の近くに居てくれて良かった。
送ったー!とテンション高く報告したクロノアさんを労い、からかい、次にやりたい企画の話を話すだけ話して、まとまることなく全員笑って過ごした。 ふと目をやると腹を抱えて笑うクロノアが横にいて、機械越しじゃない低い優しく声が隣にある。 これは一体どうなってんだ、と実の話ぺいんとは思っていたのはここだけの話。
クロノア
打ち合わせも終わり、早々に解散した。実は出迎えた時にクロノアさんから急拵えだけど、と手土産を渡されてしまった。コンビニのビニール袋いっぱいに好きな飲み物やおやつが詰まっていて、改めてまたクロノアに対する敬意が深まる。
ぺいんと
クロノア
まじまじと顔を覗き込まれたなら、イケメンが近すぎてキョドる。改めて白銀の髪とか目鼻立ちとか、真っ直ぐ見てくる蒼い瞳とか、マジで心臓に悪いぐらいカッコいい
ぺいんと
ぶっちゃげ食事もおざなりでゲームに仕事にのめり込むとクロノアは知っている。 苦しい言い逃れでも弁解したい。怒られたくはない
クロノア
本気で心配しているような青い瞳で見つめられ、優しくイケボで心配されたなら、思わず顔が熱くなる。こんなん全人類惚れるだろ。 マジでこの人なんなの
ぺいんと
思わず漏らした小声に、目の前で微笑む先輩には聞こえなかったようだ。今一度トラゾーとしにがみに通話繋いでツッコミ役になって欲しい
ぺいんと
一人暮らしでもあるし、立派な社会人という自負もある。心配かけないつもりで色々やるけれど、たぶんそれでもクロノア的には不十分だと評価を貰いそうだ
クロノア
ぺいんと
クロノア
仕方ないな、と笑う顔が眩しい。なんかまともに顔が見れなくてそっぽ向いていたら 突然頭をポンポンと触られ、宥められた
クロノア
ぺいんと
咄嗟のことに頭が真っ白だ。 なんだこのイケメン、何をしてくれるんだ?おかわりと言えばまた撫でてくれそうだが、絶対言わない いや、何で、何があった今?
顔を真っ赤にしているぺいんとに、ふ、と笑ったクロノアは玄関ノブに手をかけて振り返る
クロノア
ぺいんと
頭が上手く回らなくて、咄嗟に返事ができただけでも褒められていい。 今日は本当に何が起こってたのか?? というかイケメンの匂いがすげえ残ってる? ぺいんとは明け方まで悩みに悩んで、一睡もできなかったとか────