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この連載のお話は 短いものが多く出ると思います 早く更新したいからです 100タップぐらいしかありませんが 出来るだけ早く更新します 何卒よろしくお願い致します

小さい頃、一人の王子様に出会った

🍣

……ナイコ・イルミナと申します。

🍣

以後、お見知りおきを。

🤪

…イフ・ヴェリアスだ。

🍣

……

驚くほど美しい姿に

見惚れてしまった

🤪

…お前が、俺と婚約するという男か?

🍣

…そうでございます

🍣

婚約者として、以後、第二王子殿下のお支えになるよう精神して参ります

深々と頭を下げる小さい頃の俺に 王子様はこう言った

🤪

イフでいい。その呼び方は気に入っていない

🍣

……殿下、よろしくお願い致します

🤪

……ふんっ、随分とひねくれた奴が婚約者になったな

🍣

……

まだ5歳の俺

当然ムカついた

でも、殿下とあらば堂々としているのは おかしくは無い

🍣

僕と婚約なさるのはお嫌ですか?

🤪

……どうだかな。今後のお前次第だ

🤪

せいぜい俺に捨てられないように頑張れよ

そう俺を嘲笑って、彼は去っていった

🍣

……

🍣

なんなんだよアイツ!!!

俺は地団駄を踏むしかなかった

その後、婚約が正式に発表された

この国、ヴェリアス王国では 同性婚が一般とされている

王という立場の男以外の男性は 同性と婚約してもよいとされていた

なぜ、王はダメなのかというと

他の国との交流をする上で 同性婚がまだ一般とされていない国が 不快に思ったり 嘲笑われたりするかもしれないと 国がルールを決めたのだ

だが、俺の婚約者は王でもなければ

王太子(王になることが決定した王子) でもない

ただの、第二王子だから 男の俺と婚約ができた

婚約した当時、正直に言うと 俺はイフ殿下が好きだった

青い髪、青い目…美しいほかない 誰もが見とれてしまう容姿だ

だが、成長するにつれて その恋心は薄れていった

ヴェリアス王国は 同性愛が普通ではない国だということを 知ったからだ

子供の俺は分からなかった

なぜ、同性婚は認められているのに 同性愛は認められていないのだろうか

その理由は、貴族の結婚の役割にあった

男しか生まれなかった貴族の家が 跡継ぎになれなかった次男や三男を どうしたらいいかと考えたところ 男同士を婚約させればいいのではないか そう考えたらしい

当時は衝撃的だったという

だが、同性での結婚の便利さに気づき だんだんと同性婚が浸透していった

しかし、その同性の婚約者同士は ほとんどの者が 『支えていく関係』と思っているだけで 『愛する関係』にはならなかった

だから、同性愛は一般とされていない

イフ殿下は、第二王子だ

王にはならない

しかし、万が一跡継ぎが必要になった時

いつでも行為をして妊娠ができるように

『妊娠』のギフトを持っている 術士に、男の体でも妊娠できるように してもらった

ネックレスやブレスレットなどに 魔法をかけるのではなく

体に直接やったため、すぐに解除が できるわけではないが

『妊娠』の魔法がかかった装飾品を 毎度身につけたりしてるうちに 壊れてしまったり、失くしてしまったら

またお金を払って魔法をかけてもらわなくてはいけなくなる

そう考えた父は、体に直接かけた方が いいだろうと判断した

実際、そうやる貴族も普通にいるのだ

俺は、そんなにお金があるわけではない 家の貴族だから

仕方ないことである

婚約から数ヶ月

🍣

おとーさま、これで本当に妊娠ができるようになったのですか?

🍣の父

あぁ、ギフトの力はすごいからな

🍣の父

ナイコの、『変幻』のギフトも凄いだろう?

🍣

…確かに、そうですが…

🍣

もし、妊娠しなくてもよくなった場合、どうするのですか?

🍣の父

……ふむ、それは考えていなかった

🍣

🍣の父

わ、わかった、『避妊』のギフトを持った術士に頼んで、お前が持っている装飾品のどれかに魔法をかけてもらおう

🍣

……それでは、『妊娠』の魔法を装飾品にかけたほうがよろしかったのでは?

🍣の父

…いや、確か『避妊』のギフトはそこまで金はかからなかったはず

🍣の父

大丈夫だ、子供がお金を気にするんじゃないよ

🍣

…はぁ、、。

🍣の父

そうと決まればナイコ、お前が持っている装飾品を1つ持ってきてくれないか?

🍣の父

付け外しのしやすいものがいいだろう。

🍣

……分かりました…

ジャラジャラジャラッ

🍣

んー…付け外しいいやつかー…

父に頼まれた俺は、自室に装飾品を 取りに来た

🍣

まぁ別にどれでもいいや

ガシッ

ぶっちゃけ装飾品には興味無いから 適当に掴んだヤツに魔法をかけてもらった

そして10年後

🍣

…ついに来た…!!

学園だ!!

夢の学園生活を送るんだ!!

あの嫌味王子はいるけど ずっと出来ていなかった友達を ここで作ってやる…!!

🍣

ふふっ…楽しみーっ!!

🤪

うるさいぞナイコ

🤪

今日は独り言が多いな

🍣

…申し訳ございません殿下。

チッ…いい気分だったのに 全部コイツのせいでぶち壊された!!

🤪

…ほらさっさと会場にいくぞ

🍣

分かりました。

俺たちは不仲だ

でも、俺は絶対に殿下に逆らえない

家の存続のを保つために 俺とイフ殿下の婚約は必須なのだ

それを分かっているから 殿下はあんなにも天狗になっている

他の人にはもっと優しい

俺だけ犬扱いして楽しいんでいるのだ

本当に腹が立つ

1発ぶん殴ってやりたい

でも

彼が初対面した時に放った 捨てられないように頑張れという言葉が 怖くて頭から離れない

俺は立場が低いから…

逆らってはいけないものの 殿下に許される程度の反抗はしている

彼にとっては 生意気といったとこだろうか

そうして

周りに不仲がバレてしまうほどの 無愛想な態度を取り続けた結果……

🤪

お前との婚約を破棄する

ついに婚約破棄、されちゃいました

ただの下級メイドです。

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