テラーノベル
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阿部まりあ
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コメント
1件
「いつも通りの朝」というタイトルから始まるのに、朝からエレンへの小さな棘が散りばめられていて、読んでてじわじわと胸が締め付けられました。特に「数えてねぇよ」の苦笑いと「約束したから」のやり取りに、エレンが昔どんな人間だったのか、そして今どう変わったのか想像が膨らんで、続きがすごく気になります。リヴァイ兵長の「無駄がない」という一言が、周囲の嫉妬をかえって可視化している構図も絶妙でした。
朝日が兵舎の窓から差し込む。
調査兵団の1日は、今日も静かに始まった。
アルミン
アルミンが笑顔で声を掛けてきた
エレン
エレンは軽く笑い返し、制服のシワを整えていた
ミカサ
ミカサも俺たちの元に歩いてきた。
俺たちはいつものように食堂へ向かった。
エレンを、数人の兵士が遠くから見ていた。
いじめA
いじめB
いじめC
いじめD
エレンに対しての小さな笑いが僕の耳まで届いた。
しかし、エレンは聞こえていない様子だった。
エレンと共に朝食を終え、訓練場へ向かう途中、。
いじめB
ドンッ
誰かが俺の肩にわざとぶつかった。
エレン
エレンは振り返らなかった。
その様子を見たミカサは俺に呟いた
ミカサ
エレン
短かった返事
けれど、エレンの右手は震えるぐらい握られていた。
アルミンも気づいた。
アルミン
エレン
その一言だけで、僕とミカサは何にも言えなかった。
僕たちだけは知っている。
エレンが昔、どんな人だったのか。
午前訓練。
立体機動装置の練習が始まる。
教官
教官の声が響いた。
エレンは見事な動きで障害物を飛び越えた。
リヴァイ
近くで見ていた兵長が言った。
リヴァイ
その一言だった。
けれど、それを聞いたエレンを虐めてる兵士はよく思っていなかった。
いじめD
いじめA
いじめB
嫉妬視線がエレンに向いていた。
エレンは気づいていなかった。
ただ兵長は気づいてたらしい。
リヴァイ
そう呟くような顔をしていた
昼休み。
食堂。
俺が席に向かっていた。
その瞬間──────
ガタンッ
エレンの椅子が後ろに引かれた。
エレン
俺はバランスを崩しかけた。
いじめC
またもや笑い声
隣に居たアルミンは立ち上がった。
アルミン
しかしエレンは僕の肩に手を置いた。
エレン
アルミン
エレン
笑おうとするエレン
その顔はどこか無理をしていた。
ミカサはエレンを見詰めていた。
また我慢をしている。
昔なら、絶対我慢しなかったのに
夜。
兵舎。
アルミンが静かに口を開いた。
エレン
エレンは苦笑いした。
アルミン
エレン
少しだけ口元が緩んだ。
エレン
エレン
アルミンと私は静かに頷いた。
その約束は何なのか。
知っているのは三人だけだった。
そして、エレンの過去を知る物は、まだ三人以外誰もいない。
それが、この先を大きく動き始めることを、まだ誰も知らなかった。
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