むりに見ようとしなくていい

下からお母さんの声が聞こえる

お母さんは、お父さんが居なくなって

だれも好きにならないのだろうか

わたしは恋の仕方もよく分からなくなった。

カップルが喧嘩をしている。

彼氏側が悪いようには見えない

彼氏は悲しそうな顔をしていた

彼氏の方を見ると、15分後には死んでいる

なにか変えられるかもしれない、

なにか変わるか分からないけど、

嫌な気分はしなかった。

カップルの方を振り返ると、 彼氏の時間は何も見えなくなっていた。

わたしはこれまで以上に嬉しい気持ちだった

わたしはいつも以上にニコニコしていた

この子はなにがしたいのかほんとうに分からない

チャイムがなる

、、、

何気ない会話が楽しかった

初めて会った時からわたしは恋をしていたのかもしれない。

幸せ、か、

たぶん、いよりと居る時間は

幸せなんだろうと思った

いよりがいない、。

連絡先聞いておくべきだった、。

今日は1人だ

なんとなく一人で歩いてきてしまった

足音が近づく

振り返るとそこにはいよりが歩いていた

前励まされたけど、わたしは何も言えなかった

私は時が止まったかと思った

いよりがあと20分で死ぬのが見えた。

いよりには私の声が届かなかった

走り出そうとした時

いよりの姿はもうなかった

でもわたしは諦めずに探した

荒い息が続く

いよりの姿を見た

あと5秒だ、

車がきている

いよりは泣いていて気づかない

体が動かない、、

咄嗟に声を出した