香檸〇〇
中原中也
香檸〇〇
そうして中也と〇〇が出会って半年弱、
〇〇は外国へ長い長い任務へ出掛けて行った。
其の後、六年後に〇〇が帰って来た頃に、
中也は入れ違いで半年間の任務へ出た。
然して、全ての始まりから七年後───
中原中也
香檸〇〇
何時しか二人で歩いた本部ビルの廊下で、
〇〇の背後に現れたのは、顔つきも背もオトナになった中也。
〇〇が走り寄って抱き着く。
中原中也
香檸〇〇
香檸〇〇
中原中也
中原中也
香檸〇〇
嬉しさで目が潤む〇〇。
溢れ出た一粒の涙を、
あの時より一回りも二回りも大きく逞しくなった中也の手が、
あの時と変わらぬ優しい手つきで拭った。
香檸〇〇
中原中也
中原中也
中也はそう微笑んで、〇〇の手を取る。
然して華奢な手の甲に口付けを落とすのだった。
「 オ ト ナ に な っ た ら ね 」 ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹