この作品はいかがでしたか?
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優斗
優斗
先生の話を流し聞きしながらふと窓の外を見て物思いにふける
俺はごく一般的な男子高校生だ
少し一般と違うところをあげるならば
妄想が強すぎることかもしれない
現実の自分が好きじゃなくて現実の自分のコンプレックスを克服した姿
そんなことやアニメ、マンガの世界に魅入られ自分もそれに似た世界観を作り出す
そしてそれを目に見える形に落とす
要は文や絵として書き出す
これを妄想癖というらしいが…
1歩間違えると統合失調症という病気にすらなりえるのだ
今こうしてこんな事を考えてる俺はそうなのかもしれない
人と関わるのが苦手で被害妄想激しい時もある
自覚はしてるのに治すことは出来ない
だから現実の俺は友人が少ない
学校なんて行くだけ行ってボーっとして時が経ったら帰るくらいにしか捉えてない
俺の人生の唯一の楽しみはこの時間なんだ
俺ってホントなんなんだろな
その日の授業も基本自分の世界に酔って終わっていった
その帰り道いつものように帰っているとある少年が公園から飛び出してきたのだ
飛び出した先は道路で運悪く車がそこを通っている最中だった
それを見た俺は頭が答えを出す前に体が動いていた
その子を抱きしめ守るようにして体を張った
やってきた車に俺とその子は跳ねられるが
俺が守ってたおかげでその子は軽傷で助かり体を張った俺は重傷
恐らく俺は助からない
死ぬのを察するってこういう事なのかと実感した
最期の時を過してるのに考えてるのは今の行動についてだ
何故俺は子供助けた?
自分を殺してでも何故子供を助けたのか
それがずっと分からなかった
意識を手放すまでずっと考えてそして導き出した答え
それは妄想の中でなりたかった俺になれるチャンスが来たからだ、と
子供を助ける理由として不純な気がするがでも俺はこの説が1番納得出来た
現実の俺は大事な場面で何もしてこなかった格好の悪い男だ
だから妄想の中で大事な場面こそイケてる自分を作り出した
そして今大事な場面が生まれた
二度とないくらいの大事な場面が
妄想の中でしか格好つけれなかった俺が
現実で格好つけることができる場面に会えたのだ
だから今こうして俺は子供を救い代償として自分の命を差し出したのだろう
人生の長さからして短い気もするが
正直そこまで悔いはない
最期の最期でかっこいい俺がうまれたから
そう思い俺はゆっくりと意識を手放した
はずだったのだが…
今何故か俺は意識を取り戻してる
五感すべてもあるこの状態で
現状把握のため辺りを見渡す
しかし1面暗黒世界
光なんてものが通ってるのかすら分からない
足は地面に着いてるかな?
これもまた曖昧な感じだ
今のこの状況俺の中でふたつの可能性ができてる
1つはとうとうリアルとフィクションとの区別がつかなくなったという説
確率的には低いが有り得ん話でもない
ではもうひとつの説は?
それはよくある異世界転生というものだ
これに関してはもう俺の願望でしかない
ファンタジーな世界を俺の頭の中で作り出すほどその世界が好きなのだ
なのでこれは異世界転生ということにしたい
俺が見てる夢とかじゃなくリアルでこんな事が起きてるということしたい
そんなふうに色々考えてる俺に誰かが話しかけてきた
優斗
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目が覚めるとそこは知らん森の中
その上木々を見ると地球にあったものとは思えない奇形なものになっている
優斗
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名前:ユート スキル ・時をかける少年 ・妄想癖
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・時をかける少年 ある条件下になるとあなただけが時を遡ることが可能です また、その時記憶の維持もされます
優斗
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・妄想癖 作りだした妄想が具現化するスキル なお、大きなものや再現の難しいものになるとそれ相応の体力を失います
優斗
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コメント
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新連載です 出だしは少し重たい感じになってしまいました