通報 厳禁
ご本人様とは関係ございません
nmmn注意
青赤
青 ↪︎ アイス 赤 ↪︎ ジュース
オリジナル設定入ってます
中学生の頃
病院に行った 。
特に異常はないけど 、 検査の為 。
この世界では15の誕生日を迎える前に必ず検査をすることになる 。
何故かって 、
アイスの検査の為
アイスはこの世の第二の性?的な物
ジュースと恋に落ちると死んじゃうんだとか 。
まー僕には関係ない
そう 、思っていたのに 。
医者
医者
何故か検査前までは普通だった医者が重い空気で話し始めた
何か嫌な予感がする 。
青
僕は至って普通の返事をした
医者
医者
青
衝撃の言葉に僕は耳を疑った
まさか僕がアイスだなんて
そんな訳... だって僕は今まで何の異常もなく過ごしてきたのに 。
数々の疑問が頭をよぎる
けれど医者の話は止まらない
医者
医者
青
そっか
死んじゃうのか 。
医者
医者
青
僕は未だに混乱していた
だって 、いきなりアイスって言われて
ジュースと恋に落ちたら死ぬって ...
そんなのあまりにも信じ難い 。
でも
これは現実なんだよなぁ
帰り道
僕は海辺を歩きながら
ぼーっとしていた
青
これからどうしようかな
なんて考えたりして
考えたって現実は変わんないのに 。
そんな時 、 海の方から声が聞こえてきた 。
目を近づけて見てみると
若い男がふたり
青
そのうち一人は溶けていた 。
きっとあの人達はアイスとジュースだ
今 、この瞬間に結ばれて溶けてしまっているのだろう 。
でもなにより僕が驚いたのは
アイスは溶けて死んじゃうって言うのに笑っていること 。
笑顔で愛してるって抱き合っていること 。
もう死ぬって言うのに何故あんなに笑い合えるのだろうか
愛し合えるのだろうか
僕には到底理解できなかった 。
僕は死にたくない
青
僕はこの日から
愛とか恋だとか全部捨てて
人と関わることをやめた 。
全ては
自分を死なせないため
守るため
僕はもっと長く生きたい
死にたくなんかないから 。
高校生になっても
僕は友達を一切作らなかった
勿論恋人も好きな人も
別に苦ではなかった
元々友達は少なかったし 、
恋とか愛とかもよくわからなかったもんで 。
もぶ
青
人に話しかけられても
僕は素っ気ない返事を返す
もぶ
もぶ
もぶ
もぶ
青
だから僕は皆から距離を置かれている
別にいい
と言うかむしろそっちの方が嬉しい
誰も僕に好意を抱かないから僕が変に意識する必要もなくなるし 。
そんな平和な日々を送っていた僕だが
ある日突然
それは現れた ____
僕がいつも通り
下校をしていると
海辺に人影を見つけた
青
人影は段々と海へと近付いている
おかしい
水着も着ていない 、泳ぐ気もない人が海へと入ろうとしている 。
これはもしかして
自殺... ?
僕は流石に見逃せず
海へ飲み込まれようとしている人の元へ駆け寄った 。
青
僕はその人に話しかけた
すると
赤
赤
我に返ったのか
その人は僕の方に近付いてくる
青
僕がそう聞くと
彼は慌てたように応える
赤
赤
無意識に... ?
それは結構やばいんじゃ...
そう思いつつも僕は言わなかった
変に探りをいれて親しい関係になってしまっても困るからだ 。
青
青
僕がそう言うと
その人はいきなり僕の手を握った
赤
青
僕は驚きつつも
手は払わなかった 。
流石に失礼かなと思ったから
赤
赤
赤
青
目をキラキラさせてお礼を言う彼に
僕はほんの少しだけ
かわいい
そう 、思ってしまった 。
青
青
まずい
このままでは
死の可能性がッ
赤
青
僕はその場を後にして
そさくさと逃げた
だめなんだよ
恋なんかしたら
それもその相手がジュースだったら
僕は死んでしまうんだ 。
あれから数日後
赤
青
散歩をしている最中に
また出会ってしまった
赤
赤
青
その人は赤という名前らしい
まぁ 、別に名乗られても
数日で名前なんて忘れるけど 。
赤
赤さんは瞳をうるうるさせながら言った 。
勿論普段の僕なら断っただろう
だけど
何故か
青
青
赤さんの可愛さに
口が勝手に動いてしまった 。
赤
赤
断りたい
そんな馴れ馴れしいあだ名
まるで友達みたいだ
だけど
青
赤
赤さんの願いは
何故か断れなかった 。
赤
そんなことを聞いてくる赤さん
僕が普通に応えると
青
赤
何故か喜んでいる .... ?
青
赤
、え
赤さんが同い年 ?
もっと幼いかと思っていた 。
青
赤
赤
そんなことを言って
またまた上目遣いを使う赤さん
青
あまりにも可愛過ぎて
僕はまたまた断り切れず
更に友達みたいになってしまった
赤
青
僕は赤さんと 、
いや赤くんと
仲良くなってしまった 。
赤くんと出会ってからの僕は
少しおかしくなってしまった 。
青
赤
自分がアイスって知ってから笑顔なんて全くなかったけれど
赤くんといると
何だか自然と笑顔になれた 。
赤
青
本当は楽しみ過ぎて約束の時間より1時間早く来た
なんて口が裂けても言えない
赤
赤
赤くんに見破られて少し驚く
赤くんはよく人を見ているなぁ 。
青
赤
赤
そう赤くんに言われまたもや どきっとする 。
青
赤
えなにそれ
青
赤
青
赤くんが可愛過ぎて
ついつい口からぽろっと出てしまった
赤
青
青
赤
" 僕は赤くんのことが好き "
話していくうちに
赤くんの可愛くて
優しくて
明るくて
そんな所に自然と惹かれていった 。
赤
赤
青
赤くんと話しているとたまに思う
「 僕が普通の人間だったら 、赤くんに告白できるのに .. 」
ってね 。
僕は未だに死ぬのが怖い
だから赤くんにも気持ちを伝えられずにいる 。
もし愛する人がジュースだったら
仮に結ばれたとしてもその後溶けてしまったら ..
そう思うと僕は前に進めなくなる 。
赤
青
赤
青
赤
君と仲良くなってから初めての夏
いつも通りの道を
君と歩いていた 。
赤
すると突然君は
真剣な顔をして僕に話しかけてきたんだ 。
青
僕が返事をすると
君は可愛くて小さな手を握りしめて
僕に言った 。
赤
青
それは僕が最も恐れていた言葉でした
何故なら
僕も君が好きだったから 。
赤
赤
顔を真っ赤に染めて
僕に気持ちを伝えてくれる君 。
正直今すぐにでも抱きしめて
" 僕も好きだよ "
そう伝えたい
だけどそれは出来ない 。
青
僕はまだ怖かったんだ
もし赤くんがジュースだったらどうしよう 。
僕は溶けて死んでしまう
そうしたら
もう二度と赤くんと話せないし触れられなくなるし
もう二度と会えない 。
いやだ
死にたくない
こわい
そんな気持ちばかり浮かんできて
僕は言葉が出なかった 。
赤
僕が躊躇っていると
悲しそうな顔をしてそういう赤くん
青
赤
赤
赤
青
赤くんはそれでも話を進める
赤
赤
赤
青
" 僕がアイスじゃなければ "
今までどれだけこの言葉が頭をよぎったことか 。
でも今 、やっと気づけたよ
大事なのはアイスだからってそれを恨むことじゃない
愛する人のひとりくらい愛せなくてどうする 。
僕は死んでもいいから
赤くんと結ばれるって使命があるじゃんか 。
青
僕は今ある精一杯の力で赤くんを抱きしめた 。
赤
青
赤くんを抱き締める力が弱くなる
よく見ると僕の身体は溶け始めていた 。
あーあ
やっぱり赤くんジュースだったじゃん
でもそれでもいい
赤
赤くんは僕の身体の様子を見て焦っている 。
でもそんなの構わず僕は赤くんに気持ちを伝える 。
青
赤
赤
赤くんはどろどろに溶けている僕の身体を抱き締め返した 。
青
赤
赤
ついには泣き出してしまう赤くん
そんな赤くんに僕は口付けをした 。
っちゅ 。/
赤
青
赤くんとのキスはなんだか
とっても甘くて
これが幸せなんだなって感じれた 。
赤
青
青
青
あーやばい
段々溶けてきて
全身が痛いや 。
赤
赤
そう僕のことを心配してくれる赤くんだけど
もう僕は無理だ 。
僕は最後の力を振り絞って言った
青
赤
青
青
赤
赤
赤くんのそんな素敵な言葉を最後に
僕の耳はもう聞こえなくなってしまった 。
赤
なんだか
昔見たあの光景を思い出すな
当時は愛し合って死ぬなんて僕には理解できなかった 。
でも
ようやく理解出来たよ
僕は最期を愛する人と愛し合って迎えられた 。
命が溶けていく今 、この瞬間が
僕の人生で一番の幸せだ 。
青
おわり
♡ . ぶくま . ふぉろー . こめんと
ご自由に 。喜びます
コメント
9件
涙が止まんない😭
もう大好きです🥹( ぶく失です!