龍
...
数十人がいる社内の一部屋に
パソコンのタイプ音が鳴り響く中
龍は梵天が関わっていそうな
未解決事件を調べていた
すると、
上司
おい、龍
龍
あ、
龍
先輩、どうしました?
上司
ちょっと話があんだけど
上司
外来てくんね、?
龍
いいですけど、
温泉に誘ってくれた先輩に
声をかけられた
龍
(俺なんかしたっけ)
龍
(まさか、)
上司
なーお前さ
上司
さっき、梵天調べてただろ
龍
あー、はい
龍
あっ、やめた方がいいっすか?
上司
いや、んなことはねーよ
上司
ただ、お前には梵天の担当に
上司
入ってもらおうかと
龍
俺がっすか、?
上司
おぅw
上司
上からの頼みでもあってなw
龍
じゃあ、やりますw
上司
じゃあ、後で資料室行って
上司
今わかってることとか目に通してから
上司
調べに入ってな、
上司
頼りにしてんぞ、w
そう言って上の階へと上って行った
同期
お、どーだった?w
龍
梵天の担当に行けってさ
同期
まじ!?
同期
っしゃ、仕事楽になるわw
龍
んじゃ、資料室行ってくるわ
同期
おぅ
龍
ここが梵天の資料室、
電球の少ない薄暗い空間で
龍は1人
未解決事件の冊子を手に取った
龍
...
龍
やっぱり、な
その冊子の1番最後のページには
龍が想像していたとおり
11年前に起きた殺害事件について
びっしりと文字が並んでいた。
龍
11年前か、懐かしいな
龍
どうして急に、
被害者は東京都に住む夫婦
龍の両親だった。
龍
...
龍
絶対に見つけ出す、
両親の仇を打つために
龍は警察官になったのだ。
同期
目当てのものあったかー?w
龍
おぅ
龍
しっかりあったわ、w
同期
ん、?
同期
それ、11年前くらいのやつじゃね?
龍
そーだけど、
同期
、?
同期
あー、両親の事か?
龍
あ、おう
同期
未解決事件だったもんな、あれ
同期
先輩も、あの夫婦の息子が来たって聞いてから
同期
少しでも早く犯人見つけれるよう
同期
今まで以上に手、つけてんだとよ
龍
へぇ、
龍
それはありがたいな、w
警察の仕事についてから
1番お世話になっている上司が
自分のことを思ってくれていると知り
龍は、少し急ぐように手をつけた
龍
あ"ー、
龍
つかれた"ー
同期
っし、じゃあ俺は
同期
先上がって温泉行ってくるわw
龍
さっさと行ってこい、w
同期
じゃあな、w
カチカチとなる時計を見ると
9時ぴったりを指していた。
龍
やっべ、早く帰んねぇーと
龍は少し急ぐように荷物をまとめた