彼女がヴィランに捕まって…【2】

その頃、ヴィラン連合のアジトでは

バーカウンターの横の壁に〇〇が 椅子に縛られるように座らされていた

気を失っており、目覚める様子のない 〇〇

そんな〇〇を横目で見ていた死柄木は

怪しい笑みを浮かべながら両手を広げる

その声に反応したのか

ゆっくりと〇〇は目を開ける

まだ意識がはっきりとしていない〇〇にトガヒミコが現状を説明する

〇〇がヴィラン連合に誘拐されたと 学校に連絡があり、

この日は一旦家に帰るようにと相澤先生から言われ、雄英高校は休校となった

爆豪は1人部屋で〇〇の事について考えていた

何も出来ない自分に対して時間が経つにつれて不機嫌になっていく

だが、ヴィラン連合のアジトの場所が分からない限り爆豪はもちろん

プロヒーローでさえも何も出来ない

今はただ、警察の働きを祈ることしか出来ない

数日後

警察の懸命な捜査により、ヴィラン連合と〇〇の居場所が分かったと連絡があり

ヴィラン連合のアジトの前には

プロヒーロー達はもちろん、特例として雄英高校ヒーロー科１年A組の生徒まで集まっていた

集まったメンバーの前にオールマイトが立つ

オールマイトの話が終わると すぐにヒーロー達は次々とヴィラン連合のアジトの中へと突入して行った

そして、中から叫び声や爆発音が聞こえてきて、少し離れているA組の生徒がいる位置までも砂埃が舞い視界が狭くなる

そんな中でも爆豪をはじめとするA組の生徒がヴィラン連合のアジトの方を必死に見つめる

突入から5分後くらいたっただろうか

ヴィラン連合のアジトの方から人影がこちらに近づいてくる

砂埃でその人影が敵か味方か判断がつかないので

A組の生徒は戦闘態勢に入る

すると、突如強い風が前方から吹いてきて咄嗟に目を瞑る

そして、風が収まり目を開けると

そこには

みんなの前には少しかすり傷を負っているものの元気そうな〇〇の姿があった

〇〇はゆっくりとこちらへと歩いてきて

倒れ込むように爆豪に抱きついた

爆豪は何も言わないものの、ほっとしたような表情で〇〇の頭を優しく撫でていた

そして、しばらくすると片付いたのかヒーロー達もだんだん戻ってきた

〇〇は事情聴取のため警察署へ

爆豪以外のA組の生徒、ヒーロー達はその場で解散し帰って行った

そう爆豪に言い、相澤も帰って行った

ー爆豪の部屋ー

爆豪に呼ばれ、後ろを振り向くと そのまま正面から優しく包み込むように爆豪にハグされる

普段はツンツンな彼も

彼女がヴィランに捕まるとデレの部分を見せてくれるようです

彼女がヴィランに捕まって…

fin