※百合
※ヤンデレ要素多め
りこ
それで、何を調べればいいの?
さき
めいのスマホに怪しい写真やメモが無いか見て欲しいの
正直、無かったらいいなと思った
もしあったら貴重な才能を逃してしまう
さき
…
りこ
怪しい写真…
りこ
…
りこ
っなんか!さきの好きな人の写真がいっぱいあるけど…もしかして
りこは眉をひそめてこちらを見る
さき
あぁ、大丈夫
さき
私が依頼しただけだから
りこ
写真を撮れって?
さき
そう
りこ
ふーん…写真なんか私に頼めばいくらでも手に入るのに
さき
(なんで張り合ってるんだろう…)
さき
自然体の写真が欲しいからよ
さき
…それにめいの才能を生かそうと思って
りこ
才能…ね
するとりこが少し拗ねたような顔をする
さき
そんな嫉妬しなくてもいいじゃない
りこ
嫉妬して無いけど!?
さき
はいはい、天才なのは貴方だけよ
りこ
…知ってるし
さき
(…嬉しそう)
さき
(ほんと…猫みたい)
さら
(あー…疲れた…)
カレンダーにびっしりと詰められた予定を再確認し、気が滅入りそうになる
さら
(そういえば最近部屋掃除出来てないなー…でもそんな時間無いし…)
深いため息をついて、私はパソコンの前に向かう
さら
(あ、あのカモジジイから連絡来てんじゃん)
さら
…?
りこ
特に怪しいものは無いねー…
何だ何も無いじゃないかと少しガッカリした気持ちになった
さき
…良かった
でもさきの方を見ると安心しているような表情をしている
りこ
(ま、嬉しそうだしいっか)
りこ
でも警戒はしときなよ
さき
分かってる
りこ
…まぁ一応こまめにチェックしておくよ、異変があったらすぐ連絡するから
さき
ありがとう、私も注意深く異変が無いか調べてみるよ
さきはちょっとだけ笑った
りこ
(いつも、笑ってればいいのに…)
りこ
…てか、外真っ暗じゃん今日泊まっていきなよ
さきは時計を見て少し考えて言った
さき
…そうしようかな
さき
丁度、りこの部屋の片付けしたいし
りこ
えー!片付けてくれるの?
さら
…
ジジイから送られてきたURLを開きメールの内容を思い出す
ついにあの忌々しいハッカーの居場所を突き止めたぞ!
しかもどうやらこの街にいるらしい
この情報がハッカーにバレる前にどうにかしてアイツを潰してくれ!
報酬は好きなだけやろう!
さら
(…これか)
そしてこれがあの天才ハッカーと呼ばれた…
さら
「りこ」の居場所…
さら
へぇ…欲しいな、この才能