ルナ
お姉ちゃん〜…
マナ
もう眠いよぉ…
葵
もうこんな時間だし、寝よっか…
葵
(隆…遅いな…)
葵
(返信も来ないし…)
葵
…は?
葵
隆、なにがあったの…?
コンコン …
三ツ谷
はい…?
天元
ちょっと失礼するよ
三ツ谷
天元さん…
天元
一体、何があったんだね
三ツ谷
……
三ツ谷
俺、葵と別れます…
天元
どうしたんだい、急に
天元
葵ちゃんのこと好きじゃなくなったのか?
三ツ谷
そんなわけ…!!
三ツ谷
大好きですよ…多分この先も葵のこと好きじゃなくなるなんて有り得ないっす…
天元
じゃあなんで別れたいのかな?
三ツ谷
俺なんかじゃ…
三ツ谷
俺なんかじゃ葵を幸せにしてやれないんです…
三ツ谷
マイキーの方が葵には……
天元
三ツ谷くん、なんでそう思うのか詳しく聞かせてくれ
三ツ谷
…………
三ツ谷
今日、マイキーに言われたんです
三ツ谷
「三ツ谷になんかは分からない葵の苦しみは俺が1番分かる。葵に必要なのは三ツ谷じゃない。俺だ。」って…
三ツ谷
俺、なんも言い返せなくて…笑
天元
そうだったのか…
天元
三ツ谷くん、私はねできれば葵ちゃんとこれからもずっと一緒に居て欲しいんだ
天元
実ちゃんを失ってずっと死んだような目をしてたあの子が、三ツ谷くんと出会ってから目を輝かせるようになった
天元
きっとあの子も自分を幸せにして欲しくて三ツ谷くんといる訳じゃないと思うんだ。一緒にいることが1番の幸せなんだよ。
三ツ谷
天元さん……
三ツ谷
俺…ちょっと自信無くしてただけっすね…笑
三ツ谷
今日は帰ります、ありがとうございます
天元
そう言うと思って車は用意してあるよ、葵ちゃんのことよろしく頼むね
三ツ谷
ありがとうございます…!
ガチャ …
三ツ谷
ただいま……
パシ ッ …
三ツ谷
いった…
葵
隆のばか…!!
葵
なんで連絡の1つも寄越さないんだ…!
葵
親父が連絡くれたから良かったものの…!
三ツ谷
悪ぃ…
葵
……
葵
心配してた…
葵
このまま帰ってこなかったらどうしようって不安だった…
葵
寂しかっ…
ギュ ッ …
三ツ谷
ごめん…ごめん、葵…!
葵
隆…?
三ツ谷
俺……俺…!!
葵
…もう、大丈夫だよ
三ツ谷
…………聞いてくれ、葵…
葵
ん…?
三ツ谷
俺、自信無くしてたんだ…
三ツ谷
俺なんかじゃ葵のこと幸せにできないんじゃないかって…
三ツ谷
別れた方がいいんじゃないかって…
葵
隆…?
三ツ谷
俺は…葵の苦しみが分からない…
三ツ谷
大切な人を無くした辛さも、無理してしまうことも俺には分からない…
三ツ谷
だから…俺なんかじゃ…
葵
隆、よく聞いて?
葵
確かに、私の苦しみは隆には分からないかもしれない
葵
けど、私の苦しみや辛さを楽にしてくれるのは隆しかないんだ
葵
別になにかして欲しいわけでも幸せにして欲しい訳でもないんだよ
葵
隆やルナ、マナと一緒に生きていくことが私にとって1番の幸せなんだ
葵
だから、自信もって…?
三ツ谷
葵…
三ツ谷
ありがとう…俺、頼りねぇかもしんないけど、
三ツ谷
葵のこと…世界で1番愛してるから…
葵
私も、隆のこと愛してる…
葵
……ねぇ、顔、あげて…?
三ツ谷
…ん?
チュ …
三ツ谷
…///
葵
えへへ…
三ツ谷
それ…反則…///
葵
だーいすき(コソッ)