ガチャ
天月
うわっ?!
そらる
いきなりの不法侵入で悪い。清水さんはどこにいる?
天月
え?え?え?紅葉ちゃん?
天月
そこ曲がってすぐだけど…
そらる
…行ってらっしゃい
氷上 葵
……うん
清水 紅葉
...♪♪
ドアを開けようとすると鼻歌が聞こえた
多分紅葉のだ。
清水 紅葉
な……で……い……は…………
なにかボソボソ言っているようだ
大丈夫…私ならやれる…
勇気をだしてドアを開ける
清水 紅葉
...♪♪
清水 紅葉
あ、葵じゃんどうしたの
いつもより声が低くて声が少し枯れている
紅葉の声じゃないみたい
氷上 葵
紅葉……
紅葉の右手にはカッターナイフ
左手首からは血が垂れている
氷上 葵
ねぇ……いつからそうなっちゃったの…
清水 紅葉
いつからってなんのこと私はいつもこんなかんじよキニシナイデ
氷上 葵
っ……だから…!今の紅葉はあたしが知ってる清水紅葉じゃないの!!
氷上 葵
ねぇ…!私さ、言ったよね…、相談事があるなら言ってって…
氷上 葵
なんで相談してくれなかったの…?私が……、頼りなかった…?
ポロポロ涙が零れ落ちる
清水 紅葉
清水 紅葉
ちがう…
清水 紅葉
悪いのは私なんだよ……葵はなんも悪くないの……
清水 紅葉
ごめんね……私の不注意でこんな事になって……
耳を塞ぎながらそう言う紅葉
氷上 葵
大丈夫。私は生きてるもん…
氷上 葵
記憶も…思い出したし…!
清水 紅葉
ほん…と…?うそだ……
氷上 葵
ほんとだよ?じゃあなんで今ここに私がいるの?
清水 紅葉
っ……それ、は……
氷上 葵
ちゃんと思い出したんだからね?
そう言って紅葉の手に触れる
清水 紅葉
ゆるして…くれるの…?
氷上 葵
許さないなら私はここに来ないぞ?
清水 紅葉
っ……
清水 紅葉
清水 紅葉
あおいぃ………
氷上 葵
よーしよし、泣け泣け…