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紫橙あり。

すいません最近投稿なくて

理由は、これ書いてたからです。 このストーリーめちゃ長いです。

よろしくお願いします。

自分の中で今までで一番良いの書けた気がする!!

ただいま…(ボソッ

……(読書中)

カリ…カリ…(勉強)

トントン…ジュー…(料理)

すー…すぅ…っ、

…またか、

…行こっか、

…はい、

今日も、お兄ちゃんに話してもらえなかったね、

しょうがないですよ、

お兄ちゃんは…静かな人だから…

僕たちがお兄ちゃんと最後に話したの…いつでしたっけ、

…さぁね、

僕らのお兄ちゃんは、

とっても物静かな人達。

思えば、僕らもあんな静かな状況の中で、何かを話す勇気はなくて。

もっと小さい頃から…家の中は静かだったなぁ…

…やっぱり、さみしいですよ…

…そんなの、僕だって、

昔から…僕たちはずっと、2人ぼっちですね…

僕と黄くんは双子で、

部屋も一緒。

だから、小さい頃から話し相手は、お互いしか居なかった。

でも、僕らもまだ中学生。

お兄ちゃんは、僕たちとは、年齢はいっぱい離れてて、

共通の話題も無いし。

つまんなかったなぁ…

…橙にぃ寝てたね、

きっと疲れてんだよ、

ここ最近…ずっと部屋でなんか作業してたもん、

…お兄ちゃん達は…僕たちの事好きなのかな?

お兄ちゃんの…元々の性格もあるけど、やっぱり怖いよ…

僕…お兄ちゃんに愛されて…

必要とされてるのかなって…

……

やめようよ、黄くん。

そう言うこと、言うのさ…もう、やめよ?ニコッ

だって、

もうお兄ちゃんが、僕達なんか気にも止めていないって事を。

僕はもう知ってしまったから。

諦めた笑みを浮かべるしかない。

だってそうだよね、

話しかけても、「うん」くらいとしか返事をしてくれないのだから。

蒼ちゃん、

僕もうこの家に居たくない

蒼ちゃんと一緒に、2人でどこか遠い所に行きたい。

だめ…かな?

ぇ…

……

…っ

うん、いいよ…

分かった…

明日、怪しまれないように昼間に家を出る。

それで…どこか遠いところに…

…分かりました、

ありがとう、お兄ちゃん

……

うん、ニコ

明日で、最後か…

もっとたくさん、話して欲しかった。

離さなくても良いから、せめて気にかけて欲しかった。

僕らはただ、お兄ちゃんに、愛して欲しくて…

…こんな事なんか考えても、しょうがないか

…お兄ちゃん…僕…

おはよう…

お兄ちゃん…おはよう、

トントン…ジュー…

…カタカタ…カチャッ(PC)

最終日は、

いつもと同じ朝が来た。

モグモグ…

クイッ(コーヒーを飲む)

…ごちそうさま、

…お兄ちゃん、

僕…僕達ね、

今も昔も、ずっと…

お兄ちゃんが大好きだったよ

側に居て欲しかった、

…ありがとう、お兄ちゃん

愛してる…

…愛してた、よ

…カタカタ

聞こえてないか、

まぁそりゃそうだ。

僕らは、聞こえるか聞こえないか程の声で言ったのだから。

…お兄ちゃん、

黄くんと2人で、遊びに行ってくるねっ…!

うん…

…っ、

もう…行こう…?

うん、

行ってきます、お兄ちゃん、

…行ってきますっ…ポロポロ

…なんだろ…

…電車乗ったはいいけど…

どこ行こっか?

…僕、あそこがいいです、

…分かった、

ガタン…タタンッ

人の声1つしない、静かな車内。

まるで、家みたいだ。

……

家みたい、だね

…うん、

その後は、何も話さなかった。

ううん、話せなかっただけかもしれない。

次は~…○○駅~…○○駅~

…降りよっか、

…あの頃と全然変わってないや、

ですね、

何年ぶりでしょうかね…

さぁねぇ、笑

…僕、お兄ちゃんが大好きだった

大好き"だった"か、

僕もだよ、

もう…お兄ちゃんは話してくれないのかな、って何回も思ってた。

悲しかったし、辛かった。

…蒼にぃ、

遊ぼっ!

…えぇ?笑

よしっ、あそぼあそぼ!

えいっ!(ばしゃっ

わ、冷た!

やったなっ!えいっ!(ばしゃ

んわっ…?!

冷たいっ、笑

あははっ、笑

お兄ちゃんと遊んだのは、いつが最後だったのだろう。

…久々にこんな遊んだ、

楽しかった、ありがとう ニコッ

僕も!

ありがとう、蒼にぃ!

…ん、ニコッ

さーてと、

これからどうしようか?w

ノープランでしたね…

今は…午後6時になりそうなとこ、

そっか…

お兄ちゃんは僕らの事心配してくれてたりするのかな?笑

さーね、どうだろう

さて、と…

どーする?w

僕、上着持ってきたよ、

冷えちゃうから…かけよ?

うん、

ありがと…

…寒いね、

うん、

暗くなってきたね、

うん。

怖いね、

うん…

お腹空いたね

うん、

…さみしい、ね

…うん、

…お兄ちゃん達、どうしてるかな

…分かんない、

ざざ…

…すぅ…

…おやすみ、

…すぅ…すぅ…

…紫にぃ…

ん…なーに、

黄と蒼が…遅い…と思う…

友達の家…行くって言ってた

でももう7時やで…

さすがに遅すぎると思う…

泊まりか何かかな…

連絡、してみるね…

ん…、

…だめ、既読つかない

…分かった…

家出…とかやないよな…

……

もしかしたら……それもあるかもしれない…っ、

…家出、だとしたら

どこ…行くと思う…?

分かんない…けど、

黄くんが好きな場所…

電車で…6駅くらいのとこ…

…俺、今からそこ行ってみる…

…俺も行きたい

…じゃあ…2人がいつ帰って来ても大丈夫なように…俺と赤くんは家で待ってるね…

分かった…

気を付けて、ね…

行って、きます…

…っん…(ぱちっ

朝…じゃない、

まだ夜……?

ん…蒼にぃ…?

おはよ…

…おはよ、

寝れなくて…なんかはやく起きちゃった

…今は…夜の3時です、

寝なくて良いんですか…?

…眠い、

んん…

ぎゅっ、

…蒼にぃ、あったかい…

ん…黄くんも、温かいよ…?

…すぅ…すぅ…

…おやすみ…蒼にぃ…(ふぁ…

すぅ…っ、すぅ…

桃ちゃん…居た…?

…居ない、

…LINE、送ってみる

ピロンッ,

…今、受信音…したよな

あっち…、?

…ぁ、

すぅ…すぅ…っ、

すー…すぅ…

…連れて、帰る…?

ヒョイッ

んっ…

…帰り電車なのに…

抱っこして帰るん…?

……ぁ、

…紫にぃに車で来てもらう…

なんや、

結局そうなるん

てか起こせば…

…やだ、

起こしたく、ない

もうちょっと、だけ…

…ん、

…橙、

…俺ら、2人にさみしい思いさせてたと思う…?

…うん、

思う…

…そっか、

ごめん…

…桃くん、

迎えにきた…

ん…ありがと、

…寝てんだ、

…ん、

…黄、くん…

…起きてんの…

すぅ…っ、

…寝言、じゃない?

…そっか、

…帰ろ…

あれから、

車の中は、終始無言だった。

2人の寝息だけが響いて。

変な感じがした。

…んっ…(ぱちっ、

…ぇ…、

おにい…ちゃ…っ、

ん…ぅ…

蒼にぃ…?

黄くんっ…

…2人共…

何、してたの…?

…何も、してない…

じゃあ…何考えてたの?

なにも…

……大体…お兄ちゃんの、せい…だしっ…(ぼそっ

人のせいにしないで、

…聞いてたの…っ、

蒼…にぃ…っ、

紫ーくんは、

2人に、怒ったような目で話しかけていた。

…まぁ、実際怒っているのだろう。

ねぇ…

…なんでこんな事したのか、言って…

紫ーくんが怒っている時。

俺らは誰も、何も口を挟めない。

…ねぇ、俺…そろそろ本気で怒るよ…

なんでか…言ってよ、

…お兄ちゃんが、

僕たちの事…好きなのか分かんなくて、

…居なくなれば…心配してもらえるかと思って…

お兄ちゃん、いつも「うん」しか返してくれない…、

だから…僕…

僕たち…

…黄くん…っ、

……

驚いた。

そんな風にまで思っていたなんて。

これには、

さすがに返す言葉が無いと思ったのか、紫ーくんは黙り込んでしまった。

……

かち…かち…

いつも部屋は静かで、慣れているはずなのに。

この静けさは、やけに気味が悪かった。

時計の音だけが鳴り響いて、誰も何も話さない。

いつもの事、なのに…

……!

1つだけ、

いつもと違う事があった。

それは、

誰かが泣くと言う事。

…っ、(ぽろぽろ

僕…いつも窮屈(きゅうくつ)だった

いっつも静かで、

物音も立てちゃいけないみたいで、

すごく嫌だったっ、(ぽろぽろ…

息をする音ですらも聞こえちゃいそうでっ、

怖かった…

だからいつも部屋に居た、

きっとそれは黄くんも同じだと思う…っ、(ぽろぽろ

…俺の、せい?

桃くん…っ、

…俺が、話すのが怖いから…?

それにみんなが合わせてくれて…

…でも…それのせいで…

……、?

…桃くんのせいじゃないよ、

俺が…話せないから、

ごめ、ん…っ、

……っ

悪いのは虐めてきたやつら

桃くんは悪くない…

……

兄なりの思いやりと、

弟なりの不安。

その2つが重なりあって、誰かが泣く事になってしまう。

でも…もう…いいよ…

俺…なんか、に

合わせて…くれ、なくて

桃…にぃ、?

どう言うこと…?

…昔…いじめ、受け…て、た

…話すの、怖く、なって…

…話すこと、なくなって…

みんな…俺に合わせてくれた…

でも…蒼と黄に…そんな思い、させてるなん、て思わなく、て…

…ごめん、なさい、

…なんだ…(ぽろぽろ

…もっとはやく言ってくれれば良かったのにっ…!

そしたら…僕たちだってこんな馬鹿な事…しなかったのに…

お兄ちゃんたちに謝んなきゃいけないのは僕の方だ…

ごめんなさい…(ぐすっ、

蒼にぃ…っ、

…おにい、ちゃん

…ごめん…なさいっ、

…ごめん…2人とも、

ごめん、なさいっ、

ごめん…なさい…っ、(ぽろぽろ

桃は謝るばかりで、

末っ子2人は、何も言えずに固まっていた。

蒼に関しては、自分を責めているように見えた。

…2人とも…

俺ら、2人にそんな思いさせてるなんて思わなくて…

本当にごめん。

でも…俺らは、人への寄り添い方を知らなかったから…こうやって桃くんに合わせるしかなくて…

言い訳みたいになっちゃうけど…

本当に、ごめん。

…なんで…っ、

もっとはやく…言ってくれたら…

お兄ちゃん…僕…っ、僕…

…ごめんなさい…(ぽろぽろ

こういう時、俺はどう言葉を掛ければ良いのか分からない。

紫ーくんも、

赤も、

3人に、何て言えば良いのか分からないようで。

…紫ーくん、

…なに…?

そう返事をした紫ーくんは、

申し訳なさそうな表情を浮かべた。

…これからはもっと、2人と話さんとあかんかな…笑

もちろん、桃とも、無理しない程度でな…

ん、そーだね

でも…

もう、大丈夫そうだよ…?

…ん、そやな 笑

あいつらなら、大丈夫か

その後の家は、

以前からは想像もつかないくらいに変わっていった。

桃にぃっ!!

ちがう!もっとそっち!

あ"ーー!!敵ー!

え、ちょちょちょ!!

えっ、あ、

タヒんだ……

……俺のせいじゃ、ないし?

完全に桃にぃのせいでしたけど?

そーだそーだー!

…紫ーくん、

なーに、?

もう、おんなじ事繰り返さない、って思う?

…絶対、なんて言わないけど、

きっと大丈夫だよ

みんな、ちゃんと変わっていってるんだから、(ニコッ

…そっか、

…そやな、(ニコッ

もう、大丈夫や

橙、

ん、なんや?

一緒に…ゲーム、しよ?

紫ーくん、も…

…行こ、橙くん!

え、?あ、おん!

願わくは、

この幸せが、いつまでも、ずっと続きますように。

415タップお疲れ様でした。

読んでいただき、ありがとうございました。

この作品はいかがでしたか?

44

コメント

1

ユーザー

そ~いうことね、理解理解 え、普通にこういう勘違い系?のストーリーめっちゃ好きです!!

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