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始まりのきっかけ

それはきっと、些細な事

君にとってはね

おっはよ〜鈴木ちゃん

鈴木

ハァァァァァァァ……

上司にあいさつされてここまでため息つく奴いねぇよ

鈴木

おはようございます

なかったことにしないで

てあれ?小林もいるじゃん〜

小林

キモイで有名な蘭さんじゃないすか

撃つぞ

小林

落ち着けって

鈴木

仕事手伝ってもらってたんです

(会いたいだけだろ)

鈴木

(だまれ)

鈴木

それより、私の部屋に来たという事はなにか用事があったんですよね?

あぁ、そうそう

仕事の案件があってね

小林

それを1番に言えよ…

あれー?おーい!

小林ー?鈴木さーん?どこだー

鈴木

この声は

ガチャ

佐藤

ここか!

小林

うわ佐藤じゃん

佐藤

うわとか言うなよ

鈴木

こんにちは

佐藤

こんにちは鈴木さん

佐藤じゃん

佐藤

あーどうも

小林

あんたら知り合いだったっけ?

佐藤

知らねぇよ

佐藤

ただでさえ設定がふわふわしてんだよ俺

まぁ知り合いでいいよ

佐藤

だな

小林

なんなのこいつら

佐藤

鈴木ちゃんは今日も可愛いね

小林

ナンパすんな

鈴木

そうですね

否定しろよ

鈴木

私が可愛くないと?

なにこいつ……

佐藤

てか鈴木さん何してたの?

佐藤

仕事?俺も手伝うよ

鈴木

大丈夫ですよ

佐藤

鈴木さん面白いね

小林

帰れよ

あはは

……

なぁ佐藤

佐藤

はい?

ちょっと仕事手伝ってくれよ

鈴木の仕事は小林にやらせるし

小林

おい

小林

まぁやるけど

鈴木

ありがとう…

イチャつき禁止な

鈴木

無理です

小林

鈴木…

佐藤

なんですかぁ…

佐藤

早くもどりましょうよ

君、ずばり鈴木ちゃんが好きでしょ

佐藤

……

佐藤

そうだって言ったら?

いや別に?

でも無駄に傷つきたくなかったらやめといた方がいいよ〜?

佐藤

……小林がいるから?

まぁそうだね

佐藤

……

佐藤

なんで好きなやつに好きやつがいたら

佐藤

諦めなきゃいけないんだ?

邪魔することになるだろ

佐藤

自分のこと好きにさせれば邪魔だなんて思わなくなるだろ

それができる確証あんのかよ

佐藤

やってみなきゃ分からないだろ

できなかったらどうすんだよ

佐藤

そんときはそんときだろ

……

佐藤

あんたなんなの?

佐藤

さっきからずっと

佐藤

自分に言い聞かせたいようにしか聞こえないんだけど

佐藤

無理だから諦めろって

……

佐藤

俺も鈴木のことが好きだ

……もってなんだよ

佐藤

好きなやつのことをずっと見てる奴が、分からないわけないだろ

…俺はそんなんじゃない

……そんなんじゃなかったはずだった

佐藤

お前が自分の気持ちを認めたくないのは分かったけど

佐藤

諦める言い訳を俺に使うなよ

……

佐藤

心配しなくても言うつもりねぇよ

佐藤

そもそも気になってる程度だし

へぇ

佐藤

確かに鈴木さんのことが好きだけど、

佐藤

小林は俺の友達だから

佐藤

奪う気にはなれねぇな

……そーかよ

佐藤

でもそれは俺の気持ちだ

佐藤

お前の気持ちじゃない

佐藤

他人に流されるなよ

分かってるよ

佐藤

諦めろなんて誰も言ってない

佐藤

追いたいなら追えばいいだろ

俺はそんなタイプじゃない…

佐藤

なんだよタイプって

佐藤

周りが勝手に作ったキャラをお前まで信じようとするなよ

佐藤

好きにしたらいいだろうが

……

佐藤

ほぼ小林のセリフだけどな

……小林かよ

佐藤

それじゃあそろそろ俺は戻る

ああ

佐藤

……後悔すんなよ

佐藤

将来の為とか、周りのためとか

佐藤

そんなんじゃなくて

佐藤

自分が後悔しない道を選べよ

佐藤

それが1番だろうが

……

教師かよ

俺はクズだった

普通に犯罪者だし、普通に女遊びもした

でも

取引依頼者

ありがとうございました、あなた達のおかげで娘が……!!

いえいえ〜

(仕事のついでに守っただけなのに)

誰かに感謝される度に、

自分が善人になった気がして

嬉しいはずなのに苦しかった

褒められる度に、自分がそうじゃないことに後ろめたさを感じて

蘭ちゃんって軽いよね〜♡

そんな所も好き♡

俺も好き〜

(…じゃあこいつは、俺が真面目に話したり泣いたりしたら離れていくんだろうな)

(思ってたのと違うって)

人にキャラを作られていくうちに

無意識にそうあろうとしてしまって

なんとなく苦しくなった

そんな事考えてるうちに

ココ

www、あれ蘭?

(あれ、俺こいつらといる時は)

(どんなだったっけ)

鈴木

……

なんとなく分からなくなった

鈴木ちゃん、これ次の資料ね

鈴木

はい

(うわ、2人きりじゃん)

(こういう時俺どうしてたっけ)

……えっと〜!

鈴木

何も言わなくていいですよ

え?

なにも言ってはいないのに

こいつが

こいつだけが

鈴木

良いんですよ

鈴木

何も考えなくて

俺すら分からない何かを

知ってくれてるような気がした

鈴木

好きなんです、小林君が

……会いに行こう

知ってるか?鈴木

俺があの一言を言うのをどれだけ ためらったか

鈴木

…私ってほんとだめですね

…そんなことないよ?

知らないだろ?鈴木

俺があの時、告白するかまよったこと

でも言えなかった

言えるわけなかった

あー、俺もそろそろ戻らないとだな

ガチャ

鈴木

あ、おかえりなさい

佐藤

おせーよ

小林

いかがわしいことでもしてたんすか?

佐藤

やめろ

してないよ〜?

小林

え、以外

失礼だな

鈴木

www

小林

……鈴木

小林

腕見して

佐藤

鈴木

あ、ちょっと

小林

ほらやっぱり、火傷してる

鈴木

……朝コーヒー入れる時にちょっと

鈴木

でも痛くないですよ

小林

そういう問題じゃねぇよw

小林

ほら手当するぞ

鈴木

…ありがとう

佐藤

すげぇな、なんで気づいたんだ

小林

今なんとなく動きで

(……俺だって朝から気づいてた)

(……)

それを行動に移せるかどうかが

違いなんだろうな

(うーわ、)

(未練たらたらかよ)

(……あーあ、やっぱり言えねぇな)

そう、言えるわけないだろ

俺が1番好きなお前は

綺麗だと思ったお前は

鈴木

……

小林の事を見てるお前だったんだから

……

俺は俺が思うより

お前のことが好きだったみたいだ

無気力メイドの鈴木さん【梵天】2

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コメント

11

ユーザー

は、最高すぎん、?好きです。結婚しましょう。

ユーザー

グ ハ

ユーザー

ゔはっ💘 好きだわよ。 もっと鈴木ちゃん愛されちゃえ〜!笑

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