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数年前
千優
ねぇねぇ、君の名前は？
肌が白く目の色が赤い女の子は フェンス越しに話掛けてきた
千優
………？聞こえてる？
弥生
え…と…、や、やよ…い
弥生
…です、
千優
へ〜、弥生って言うんだ
千優
私千優。
よろしくね！
よろしくね！
弥生
う、うん
その子は千優といった
ほぼ毎日来て話相手をしてくれた
千優
弥生って、ここにいて辛くないの？
弥生
………辛い、のかな…
千優
？
弥生
イザナ、もカクチョーもいっぱい遊んで、くれるの…、
千優
イザナ？
千優
カクチョー？
弥生
そ、う、
弥生
年上、なんだけど、優しいの、
千優
へぇ〜
？？？
弥生〜？
？？？
何処に行ったんだ？
弥生
あ、！イザナ！カクチョー！
鶴蝶
こんな所にいたか！
イザナ
オマエなにやってんの？こんなとこで
弥生
えと、お友達…と話してた、！
イザナ
ふーん……（ﾁﾗｯ）
千優
ﾊﾟﾁｯ（目が合う）
千優
君がイザナくん？
イザナ
そうだけど、誰
千優
私は千優
千優
弥生のお友達なの！
弥生
……／／／（照れ）
イザナ
あっそ
鶴蝶
へ〜、弥生にも他の友達がいたのか
千優
5日前に会ったの
イザナ
ていうかオマエ、ここがどういう場所か分かってんの？
千優
？うん、知ってるよ
イザナ
帰れよ
イザナ
オマエが来るような場所じゃないだろ
鶴蝶
ちょ、イザナ…！
弥生
……や、やめｯ……
千優
なんで？
イザナ
は？
千優
なんで来ちゃダメなの？
私は君達じゃなくて、弥生とお話しに来たの
私は君達じゃなくて、弥生とお話しに来たの
イザナ
………ﾌﾊｯw
イザナ
オマエおもしれぇやつだな！
千優
？何を言っているの？
弥生
ﾎｯ……
イザナ
良かったな、弥生
弥生
……うん、！
イザナ
オレに意見したオマエは良くねぇけどな
鶴蝶
んな理不尽な……！
千優
うっわモテなそ
イザナ
うっせ！！！
千優
ホントの事じゃん
イザナ
殺されてぇのか？！
千優
フェンスあるので殺せないよ？
イザナ
ﾑｶｯ💢
鶴蝶
まぁまぁ…
それが私達4人の出会いだった
それから5ヶ月後、千優はバッタリ来なくなった
弥生
何年振りだろ〜
千優
………知らない
弥生
……あのね
弥生
千優が来なくなって………凄く寂しかった
弥生
アンタにこの気持ちが分かる？
弥生
3歳で親に捨てられ孤児院に引き取られた私の気持ちが!!!!!!
千優
………
弥生
イザナ達も居なくなって1人だった…！
弥生
だから今度はアンタが1人になる番よ!!!!!
千優
ｯ……
弥生
ﾊﾞｯ!!（鉄パイプを振りかざす）
千優
ｽｯ…
蘭
油断は禁物だよ〜
千優
？！（ﾔﾊﾞｯ！）
ｺﾞﾝｯ
千優
ｯ……ﾄﾞｻｯ
弥生
囮ありがと〜
蘭
はいは〜い
千優
弥……生…
弥生
…………
竜胆
置いてくぞー弥生ー
弥生
……はぁい！
千優
ｯ、ﾊｧﾊｧ…
千優
三ツ…谷…、
三ツ谷
………
千優
ｽﾞﾙ…ｽﾞﾙ…（隣まで這い蹲う）
千優
ｶﾞｼｯ…（手を掴む）
千優
ねぇ……起きて、
千優
起きてってば…、
千優
お願い…、もう…大事な人には居なく…なって欲しくないの……
千優
……お願…い……
どんどん視界が暗くなって行く中 地面には三ツ谷か私のか分からない血が地面に広がっていった
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