「幸せになれますか？」

「馴れ初め」

働いてた場所

俺とりうらが初めて会ったのは4年前｡ 俺､大学1年の19歳､りうら､高2の17歳の時｡ 俺が働いてた場所に高校卒業までの2年間だけ働くと言って､1人新人が入ってきた｡ それがりうらだった｡ 俺とりうらはお互い初めて会った

りうらは真面目で､仕事を頼まれた日の内に全部終わらしてた｡まるで荒れてた俺とは全く正反対だった｡ でも当時はただのバイト先の後輩ってだけであまり喋ったことは無かった｡それは真面目なりうらが荒れてた俺と話すことでりうら自身も荒れないようにって意味でもあった｡ ただ挨拶をされて返す､それだけの会話とも言えない会話だった｡ あの日までは

りうらが入ってきて5ヶ月くらい経ったある日

帰り道 21:30頃

突然､真っ暗な俺の視界の中響いた男の声 どっかで聞いたことのあるようなその声は次俺が目を開けた時分かった

聞いたことのあるような男性の声は…

そう｡俺を助けてくれたのは仕事の後輩､大神だった｡

大神の威圧感に怯え､逃げてった男

そして､何も無かったかのように俺の元へ走ってくる彼

そして2年後

大神が入ってきて､あっという間に2年が経った つまり大神と同じ場所で働けるのは最後って事｡

あんま関わったこと無いけど何故か､ ‘’寂しいな‘’って思ってしまった｡ この時俺は気付いた､「あぁ俺は大神が好きなんだな」って

でも高校卒業までの2年間を過ぎても大神は居た

正直大神が居るのはすごく嬉しかった｡

ある日の休憩時間

大神とはいつしか普通に話せるようになってた｡ 仕事のこと､家庭のこと､恋愛のこと､色んなことをこの1時間っていう長いようで短い休憩時間にいっぱい話した

この日初めてお互いの気持ちが通じ合った｡ この時の嬉しさは俺もりうらもきっと､一生忘れることは無いだろう｡