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蒔白

あっ…

羽京

蒔白

う、羽京?なんでここに…

羽京

あっいやこれは!

蒔白

蒔白

んね

蒔白

めんね

羽京

何言って…

蒔白

自分勝手でごめんね…

その場から立ち去る

羽京

あっ待って!

羽京

足音が音が聞こえない…

羽京

足音が音が聞こえない…

羽京

一体どうやって

羽京

千空にいや自力で見つけるしかないな

蒔白

蒔白

洞窟。隠れられる場所

蒔白

探さないと…

蒔白

どこか…

蒔白

………

蒔白

いっか

蒔白

もう

蒔白

いっか…

ぼふっ

砂浜の端っこに寝転ぶ

蒔白

(やっぱり僕はついて行くべきじゃ無かったんだ)

蒔白

(どうしようこのままじゃ)

蒔白

このままじゃ…

蒔白

全部失って?

蒔白

蒔白

もう失ってるでしょ

蒔白

大事な友達、家族、そして自分の本心

蒔白

もう無いものをあると勘違いしてるんじゃないの?

蒔白

違うまだみんながいるから…

蒔白

みんなって言っても仲間や友達とすらも思ってなかった人達だしね

蒔白

そのみんなはあんたの一言で離れてくもう遅いよ

蒔白

ねえいつまであの子の影を見てるの?

蒔白

あの子はもう居ない

蒔白

わかってるでしょ?

蒔白

それは…

首を絞められる

蒔白

ゔぅっ

蒔白

泣いたって泣き叫んだって無駄だよ

蒔白

無力で弱くてビビりで誰もあんたに着いてきてくれる人なんていないいい加減現実見なよ

蒔白

ねぇ

蒔白

僕?

蒔白

み、見てるよ。見ようとはしてる…けど

蒔白

それが…出来ないから

蒔白

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

蒔白

ごめんなさい…

羽京

…やっと見つけた

羽京

蒔白大丈夫?

羽京

じゃないか…

羽京

本当は船に戻したいけど

羽京

せめて木下に移動してあげよう

森の木下に移動させ。持ってきた布団をかける

蒔白

…寝てた

蒔白

ゔっ頭痛い…

蒔白

変なとこで寝たから体もバキバキだしあれ

蒔白

そういえば砂浜で寝ちゃって…なんで森の中?

蒔白

毛布も

羽京

起きたかい?

蒔白

蒔白

羽京?

蒔白

なんでここに?

羽京

探したよ?

羽京

千空にたのんで布団持ってきたんだ安心してそれ以外は何もしてないからさ

蒔白

…そっか

蒔白

ごめんね

羽京

謝らないでよ

羽京

こちらこそごめんね

羽京

蒔白が居心地悪かったの気づかなかった。

羽京

勝手に仲良くなれてると思ってたし

羽京

それに

蒔白

違う!

蒔白

僕が。僕のせいだよ、自分勝手なことばっかり

蒔白

みんなのこと考えられてなかった

羽京

それはほんとかい?

蒔白

ホントだよ

羽京

それがホントならおかしなことが多いなぁ

羽京

ホントに船のみんなのことがどうでもいいならわざわざ部屋にこもってシールドを強くしようとなんてしないし

羽京

クーラーの魔法を作って船全体に使ったり

羽京

他にも千空が使った薬剤の補充とかもしないでしょ?

蒔白

…それは

羽京

もしスタンリーと話していたあの時の蒔白が本当の素の蒔白で

羽京

本当はあの言葉遣いだったとしたら僕たちと会ういや、石化前の親友が亡くなった時からずっと演じてた

羽京

それってずっとたった一人でステージの上に立って誰にも悟られない完璧な演技をし続けること

羽京

普通の人だったらきっと気が狂ってるよ

羽京

蒔白だからできたこと

羽京

それを前の蒔白を知らない僕たちにもするってことは僕たちに不快な思いをさせたくないって思いの表れだと思う

蒔白

だからなに

羽京

だからね蒔白はすごく人思いですごく優しい人だと思った

蒔白

羽京

だけど心のどこかで疲れちゃって隠せてた思いが溢れる時だってあると思うんだ

羽京

人なんだから

羽京

直ぐにとは言わないからさ

羽京

帰ろ一緒に

蒔白

うぅっ…

蒔白

うわぁぁぁぁん

蒔白

…いいの?

蒔白

嘘つきで弱虫でも

羽京

そんな姿は僕しか知らないからさ

羽京

怖いなら好きなだけ誰も傷つかない嘘ついたっていいと僕は思うよ

蒔白

うん…

蒔白

...

蒔白

だいぶ落ち着いたよ

羽京

それは良かった

羽京

心配したしどこか行ってしまった時は焦ったよ

蒔白

ほんとにごめんねぇ

羽京

あぁいや怒ってる訳じゃないからさ

蒔白

はぁ

蒔白

なーんか吹っ切れちゃった

羽京

蒔白

そういえば僕にはまだやることが残ってたね

羽京

やること?

蒔白

スタンリーを止めなきゃ

羽京

...できるの?

蒔白

どうだろもしかしたら負けちゃうかもね

蒔白

でも

蒔白

それでもやらなきゃ

蒔白

多分僕しかできないことだと思うから

羽京

そっか...

蒔白

千空たちのことちゃんと船に戻してね

蒔白

じゃっ行ってくるから

龍水

ふーん森に逃げたはいいもののヤツの射程内に入ると厄介だな

千空

つっても船の燃料が無限にある訳じゃねぇからなぁ

千空

どこか隠れられる場所を探すしか...

龍水

龍水

千空!

ズドドドド

キーン

龍水

千空

千空

蒔白!

蒔白

うへ〜遅くなってごめんね2人とも

蒔白

向こうに羽京がいると思うから合流してくれない?

千空

スタンリーはどうするつもりだ

蒔白

そこはおじさんに任せて!

蒔白

得意なんだこういうのも

龍水

...

龍水

わかった無事に帰ってくることが条件だ!

龍水

ここは任せたぞ!

蒔白

はーい!任されました!

蒔白

蒔白

今度こそ真剣勝負と行こうか

蒔白

スタンリー!

スタンリー

いいぜ今の方が燃える

スタンリー

負けてべそかいても知らねぇからな

蒔白

安心してよ!

蒔白

天才に「負け」なんて脚本ないからさ!

バンバンッ

ドンッ

ズドドドド

蒔白

...っ

蒔白

キーンバンバンッ

スタンリー

防がれるか...

スタンリー

スタンリー

どこいっ...

蒔白

カチャッ

蒔白

僕の勝ちだね

スタンリー

...降参だ

スタンリー

さすがだぜ天才

蒔白

...はぁ

背中合わせに座る

スタンリー

なんのつもりだ?

蒔白

別にー?こうして雑談したっていいでしょ?

蒔白

僕の過去を知ってる人は少ないんだし

スタンリー

俺があんたの過去を?

スタンリー

フッいつから気づいてたんだ?

蒔白

最初っから

蒔白

僕のこと天才なんて呼ぶ人少ないから

蒔白

知っていても天才生物学者だからさ

蒔白

...

蒔白

こんにちはお元気ですか?

スタンリー

急にどうした?

蒔白

僕の友達がよく言っててね

蒔白

空に向かって挨拶

蒔白

僕はそんな姿が大好きだった...

スタンリー

天才がそんなこと思うようなやつだったとはな

蒔白

君の僕のイメージ一体なんなの?

スタンリー

そうだな

スタンリー

刀のように鋭くそしてもろく角に人の心に足を踏み入れず一定の距離感を保つ詰まらんやつってイメージだな

蒔白

...

蒔白

あながち間違ってないのがムカつく...

スタンリー

かつて天才と言われた奴がいた

スタンリー

日本の小さな軍の学校古く歴史ある学校だがとある理由で借金ができ生徒が激減

スタンリー

そんな学校にたった一人の天才その天才の親友

スタンリー

2人とも賢く戦場に出る期待がされていた

スタンリー

が、戦場に姿を表すことはなく片方は亡くなり天才はその名すら消えていった

蒔白

そうだねぇ

すっと立っ

蒔白

んーっ

蒔白

今はもう名前が廃れた天才

蒔白

誰も覚えてないし知られるきっかけもない

蒔白

でもそれでも生き続けなきゃ

蒔白

昔みたいにデパートとかさスマホとかもちゃんと画面が着いて

蒔白

そんな平和な未来が来て

蒔白

病気でお星様になるまではね

スタンリー

それで?俺はこれからどうなる?

蒔白

大人しくお縄についてね

蒔白

てなわけで無事帰宅しました

龍水

確かに無事だが...

ゲン

2人とも怪我バイヤー

ゲン

大丈夫?早く治療してもらいなぁ?

蒔白

おじさんは眠たいから寝るねぇおやすみー

羽京

あっ待って

羽京

少し話してからでもいいかい?

蒔白

...

蒔白

うん

蒔白

いいよ

蒔白

話って?

羽京

2人とも無事でよかった

蒔白

それだけ?

羽京

いや

羽京

初めて会った時正直扱いにくいというか

羽京

子供っぽくて喜怒哀楽が激しいし

羽京

きっぱり言うと苦手だった

羽京

でも今なら言える

羽京

蒔白

羽京

お疲れ様...

蒔白

...

蒔白

え?

羽京

ん?

羽京

どうかした?

蒔白

いや!えっとそこはさ!

蒔白

アイラブユーとかじゃないの?!

羽京

そう言って欲しかったのかい?

蒔白

いや、そういう訳では

羽京

...

羽京

フフッ

羽京

ずっと迷ってたんだこの言葉を言ってもいいのか

羽京

蒔白は僕たちと寿命が違う

羽京

どう足掻いても君を置いて逝ってしまう

羽京

そしたら蒔白はすごく悲しむでしょ?

羽京

たった一言が呪いになるのが怖かったんだ

蒔白

...

蒔白

それは...

羽京

...でも

羽京

蒔白僕は好きだよ君のことが

羽京

蒔白はどう思ってるか分からないこの気持ちに絶対答えてなんて言わないし先に死んだとしてもそれは蒔白のせいじゃない

羽京

だからそんなに重く捉えないで

羽京

僕は人のために自分を犠牲にできるすごく優しい蒔白のことが

羽京

好きなんだ

蒔白

...

蒔白

真剣に返さないとね

蒔白

羽京僕は

蒔白

僕も好きだよ

蒔白

正直これが恋愛感情なのか自分でもよくわかってないんだけどね

蒔白

僕は羽京と一緒にいたいってそう思ってる

蒔白

どう?

羽京

うん!

羽京

改めてよろしくね

蒔白

うん!

蒔白

おやすみ!

???

上手くいったみたいだね

???

ね?私

蒔白

...だれ?

???

普段は昔の私だったけどちゃんと乗り越えられたんだね

???

良かった

???

私は貴方で貴方は私

???

かな?

蒔白

...

蒔白

そう...なんだ?

???

ずっと悲しい思いをし続けて辛かったよね

???

だれにも話せなくて時には死を考えた

???

それでも私は生き続けることを選んだ

蒔白

そうだね僕は生きることを選んだ

???

私たちの人生は全て選択出できてる私たちがここで出逢えたのも貴方の選択のおかげ

???

こんばんはお元気ですか?

???

この言葉を空に向かって自然に言えるようになる

???

そんな未来が来る

蒔白

???

だから自分を諦めないで今もこれからも

???

そして最後に

???

人を完全に知ることはできないだけど人を通し人を知ることは出来る

蒔白

なんだか難しいなぁ

???

大丈夫!

蒔白

その自身はどこから!

???

だって

???

私は天才だから!
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