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ほとけと、赤組が出て行ってから数分
俺たちは、気まずい雰囲気の中各々過ごしてた
何で気まずいかって言うと、俺と初兎がほとけを好きで、
ほとけがアニキを好きで、アニキが初兎を好きっていう変な関係のせいだ
俺、さっさと帰りたいんやけどなぁ…
でも、みんな待つ中で俺だけ帰るの、なんか悪いしなぁ…
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急にアニキが話しかけてくる
昨日話したやつって…あぁ、LINEのことか…
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初兎が話しかけてきて、あからさまにうれしそうな顔をするアニキ
始めっから俺使わずに話しかけたらええやん…
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主
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アニキのこと、ほんと大好きだけど、初兎と話したいなら自分からしろよ、
とは思う
今いないからええけど、いたらどんだけショック受けると思ってんねん…
一応、言ってみるか
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眉をひそめて、こっちを見るアニキ
その態度に、「なんで気づかないんだよ」とイラっとする
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初兎がおろおろしてる
申し訳ないとは思うけど、アニキの態度にはやっぱり納得がいかない
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俺が何か言葉をつなげようとした時、アニキが大声を出した
え…?なんか、いつもの雰囲気とちゃう…
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消え入りそうな声でそうつぶやくアニキに、俺も、初兎も、 何も言えなくなってしまった
…どれくらい、時間が過ぎただろうか
感覚で言えば、三十分はたってる
でも実際は二、三分だろう
だって、すぐに赤組とほとけが降りてきた
この空気に、三人は戸惑っているみたいだった
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ほとけのおびえているような声に、罪悪感を覚える
でも…どうしても言っときたかったんや…
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そう言ってほとけを誘う初兎は、なんだか決心したように見えた
それを、静かに、アニキは見つめていた
ーほとけ視点ー
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さっきの雰囲気のことがあって、何も話しかけられない
初兎ちゃん、どうしたんだろう?
いふくんや、…アニキと、何かあったのかな…?
不安で仕方がない
例えば、アニキが告白したりとか…
考えれば考えるほど、不安が増していく
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初兎ちゃんが、立ち止まって僕の名前を呼んだ
ふり返ると、真剣な目がこっちをまっすぐに見つめていた
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もうすぐ、三年の付き合い
初兎ちゃんが「俺」っていう時はたいてい、何か決心してる時だ
それくらいは、僕だってわかる
それにしても、「きらいにならないで」か…
とても不安な言葉
でも、初兎ちゃんのことは、手放したくない
だって、大好きな親友だから
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僕は無意識にうなずいていた
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…え?
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初兎ちゃんが、僕のこと、好き?
しかも過去形
ってことは、今は、この前言ってたアニキが好きってことか
不思議と冷静に状況を分析できている
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――大丈夫なんかじゃない
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――思ってるよ。僕だってアニキのことずっと好きだったもん でも…
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――これは、本音。初兎ちゃんのことは大好き。 ……だから、つらい…
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――お礼なんていらない 僕だってアニキのこと好きだった 僕を使わないでよ
…それでも、親友だとは思ってる自分が憎い
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…帰ったら、たくさん泣こうかな
ずっとつけてたこのブレスレットも、外そう…
主
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主