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俺たちは放課後、教室に残って勉強会をしていた

けど…

男子生徒

おい、あれ大丈夫なやつか?

男子生徒

あの2人どういう関係だよ…

部活で帰ってき男子たちが着替えに教室に来てしまったため

澄人

(ものすごく視線が痛ぇ…)

竜也

澄人ー?

澄人

竜也

なぁ、聞いとる?

男子たちの視線のせいで気を取られてしまった

澄人

あっ、ごめんなに?

竜也

…やっぱ集中できひんやんか

澄人

…ごめん

そりゃ呆れるのも仕方ない

俺がこの視線を覚悟して誘ったんだから

澄人

ちょっと、トイレ行ってくる…っ

ここは一旦席を外そう

トイレでリセットして、また切り替えて戻ってくればッ

あいつに教わって何になるんだよ笑

澄人

…っ

また言われてる

男子生徒

それな。ちょっと頭いいくらいで調子乗んなよな

澄人

(無視無視…)

男子生徒

あいつも偉そうな顔してさー

竜也の何がわかるんだよ…

澄人

(ダメだ…抑えろ)

何も知らねーくせに…

男子生徒

不良気取んのか優等生気取んのかどっちかにしろっての笑

澄人

…わかんねぇくせに

男子生徒

あ…?今なんか言ったか?

澄人

ッ…!

怒りでどうにかなりそうだった

澄人

どれだけ努力してるか知ろうともしねぇくせに勝手なこと言うなッ!

竜也

…っ、!

竜也がハッとする

男子生徒

は?笑なに訳わかんねぇこと言ってんだよ

男子生徒

そもそも、お前はあいつの何なの?

澄人

な、なにって…

まずい…なんで俺喧嘩売って…っ

男子生徒

はぁ…

男子生徒

お前みたいな口だけ出して行動に出せねぇやつが

男子生徒

見てて一番イラつくんだよ…!

ブンッ!(拳が飛んでくる

澄人

っ!

恐怖で目を瞑る

ドコッ!

男子生徒

はッ……?

男子生徒

お前何してんだよッ!

澄人

え……

竜也

あー…痛ってぇ

澄人

竜也…っ

男子生徒

い、行くぞ…っ!

タッタッタッ…

俺はなんとか言葉を発しようとした

澄人

…たつッ

竜也

帰ろか

澄人

っ……

ズキっと音がした

食い気味な竜也の言葉に動揺が隠せなかった

顔も見てくれない…

きっと、怒ってる…

澄人

(俺が余計なことしなければ、勉強会だってちゃんと出来た…)

プシュー(ドアが開く

竜也

竜也が立ち上がる

竜也

澄人、行かへんの?

澄人

へっ?だって、ここ俺が降りる駅じゃない…

竜也

せやから

俺ん家で勉強するゆーてんねん

澄人

……

澄人

え″ぇ!?

澄人

お邪魔しまーす…

竜也

母ちゃーん、帰ったでー

竜也のお母さん

はいはい…

竜也のお母さん

あら!お友達連れてきたの〜!

澄人

こんにちは…

竜也のお母さん

こんにちは、いつもうちの竜也がお世話になってます〜!

わんちゃん

ワンワンッ!

澄人

わっ…!可愛い…!

澄人

犬飼ってたの?

竜也

まぁな

澄人

へー!名前は?

ゴン太郎

澄人

へ、へぇ…ゴン太郎か〜

相変わらず渋いな…

竜也のお母さん

ほんと、最近あなたの事しか話さないのよ〜?

澄人

え?俺のことを?

竜也

あー、もうええから…っ

竜也

澄人、上あがっといて。後で行く

澄人

あ、うん

竜也

母ちゃん…余計なこと話さんといて

竜也のお母さん

別にいいじゃなーい!

竜也のお母さん

いつも話してる子、あの子なんでしょ?

竜也

だったらなんやねん…

竜也のお母さん

別にー?

竜也のお母さん

あ、ちょっとあんたココどうしたのよ〜

竜也

大したことねーよ

竜也

お茶置いとくで

澄人

ありがとう

竜也

…あのさ

澄人

ん?

竜也

俺のこと庇わんくてええから

澄人

…っ

竜也なら言うと思った…

澄人

ごめん、やっぱ迷惑だったよね

竜也

あぁ、迷惑

トゲのある言葉にまたズキっとした

澄人

ほんと、ごめん…次から気を付けッ

竜也

澄人が傷つくん、すげぇ迷惑やねん

澄人

えっ

思わぬ言葉にドキッとしてしまった

竜也

俺に対しての怒りなら俺にかかってこいってのに

竜也

なんで澄人が殴られなあかんねん…意味わからん

もしかして庇ってくれてるのか、と思うと嬉しすぎて聞かざるおえなかった

澄人

…竜也

竜也

ん…

澄人

俺のこと庇ってくれてる…っ?

ズイッと顔を近付ける

竜也

っ…!

竜也

おまっ、近いねん…!///

竜也の顔が赤くなる

竜也

ほんまビビるわ……///

澄人

…ありがとう

澄人がニコッと笑う

竜也

澄人

…竜也?

竜也

あーはいはい、どういたしまして、///

澄人

…ふ、笑

竜也

はぁ!?なにわろてんねん…!///

澄人

いや、なんか可愛いなって、笑

竜也

やかましいわ…っ

澄人

ふはっ、笑

竜也

竜也

ほんま

竜也

笑いすぎ

澄人

…?

声のトーンが下がって聞こえたため顔を上げると

竜也

……

真剣な顔でこっちを見つめてきていた

澄人

え……っ

心臓が大きく跳ねた

竜也

ん?

竜也がニヤリと笑うと

澄人

……ッ///

なんだか心臓が早くなる気がした

澄人

な、なんだよ…っ!///

竜也

あれ?自分の方が赤くなってんちゃうん

澄人

な、なってないからっ……///

俺は顔を背けた

竜也

…ん、笑

竜也

ほら、続きやんぞ

澄人

ん、…///

澄人

(なに今の時間…)

澄人

(心臓うるせー…///)

俺はギュッと手に力を入れた

ギャップに堕ちるまで、あと0秒

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竜也沼男すぎます大好きです

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