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不死のアサーナティ

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不死のアサーナティ

4 - お客様Ⅱエヴィニエス・バシリス

♥

41

2024年01月07日

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アサーナティ・アゲラタム

彗奈は肩が死んでるらしいわ、あと血液フィーバーに入った

アサーナティ・アゲラタム

頑張って欲しいわね
行ってらっしゃい

「お客様Ⅱ」 〜エヴィニエス〜

アサーナティ・アゲラタム

それでエヴィニエス
何を買うつもり?

エヴィニエス・バシリス

そうですね……

エヴィニエス・バシリス

では、このブレスレットを頂けますか?

エヴィニエスが取ったブレスレットは かつて「魔女」が太陽を模写し それに秘められている力を閉じ込めたものだった

アサーナティ・アゲラタム

へぇ
面白いものを選ぶのね

エヴィニエス・バシリス

私と同じ力を感じたので

アサーナティ・アゲラタム

まぁいいけど

アサーナティ・アゲラタム

それじゃ会計するわよ

エヴィニエス・バシリス

……あ''ッ!?

アサーナティ・アゲラタム

えっどうしたの

エヴィニエス・バシリス

散歩中だったもので……
財布を忘れてきてしまいました……

アサーナティ・アゲラタム

あら

エヴィニエス・バシリス

うぅ……せっかく買えたのにぃ〜……!

アサーナティ・アゲラタム

お金以外の物でも
会計は出来るわよ?

エヴィニエス・バシリス

えっ本当ですか?

アサーナティ・アゲラタム

ええ

エヴィニエス・バシリス

なら……

パチッ

エヴィニエスは つけていたイヤリングの片方を外し 「魔女」の前に差し出した

アサーナティ・アゲラタム

イヤリング?

エヴィニエス・バシリス

私が琥珀石に
魔法を閉じ込めて作ったものです

エヴィニエス・バシリス

守護の魔法がかかっているので
簡単には壊れません

エヴィニエス・バシリス

それに、私はそのイヤリングに
幾度と無く助けられてきました

アサーナティ・アゲラタム

ふぅ〜ん……

アサーナティ・アゲラタム

……

アサーナティ・アゲラタム

良いわ、これで会計は終わり

アサーナティ・アゲラタム

そのブレスレットは
貴女の物よ

エヴィニエス・バシリス

……!
ありがとうございます!

エヴィニエス・バシリス

また、ここに来てもいいですか?

アサーナティ・アゲラタム

ええ、良いわよ

エヴィニエス・バシリス

それではまた!!!

その日から エヴィニエスと「魔女」の 魔法研究の日々が始まった

アサーナティ・アゲラタム

エヴィニエス

エヴィニエス・バシリス

何でしょう?

アサーナティ・アゲラタム

貴女はいつ魔女になったの?

エヴィニエス・バシリス

……10の時ですね
アサーナティは?

アサーナティ・アゲラタム

あ〜……私30ぐらいね
不老不死が始まってたのは18とかだけど

エヴィニエス・バシリス

年齢がトリガーな訳では
なさそうですね

アサーナティ・アゲラタム

そうね〜……
魔法は何が使えるの?

エヴィニエス・バシリス

私は特化して
植物、火炎系魔法に強いですね
他は弱いです

アサーナティ・アゲラタム

私はバランスよく
魔法が使えるわね

エヴィニエス・バシリス

魔法のジャンルもバラバラ……更に規則性が無くなりましたね

アサーナティ・アゲラタム

まぁ最初から規則性なんて求めていないわ、地道に調べましょう

エヴィニエス・バシリス

ええ……

この日々は「魔女」にとって 最も満たされた日々であった

だけど 永い時を生きる「魔女」は知らなかった いいえ知っていたけど忘れていた

人間を死は すぐ訪れることに

アサーナティ・アゲラタム

……死んだ?

大雨の中 エヴィニエスの従者に告げられた

従者

はい
エヴィニエス・バシリス様は先日、老衰で亡くなりました

アサーナティ・アゲラタム

そう……分かりました
葬儀へ行けずごめんなさい

従者

いえ、我々が貴女の家に早く訪問できていなかったからです。予想より山奥にあったもので……

アサーナティ・アゲラタム

まぁここじゃ仕方が無いわよね
伝えてくれてありがとう、今日は1度休んでちょうだい

従者

分かりました
お元気で、アサーナティ殿

ギィィィィィ……

アサーナティ・アゲラタム

そうか……
死んだのね……

ゴロゴロッ……

ピシャーンッ!!

アサーナティ・アゲラタム

……

大雨、雷

「魔女」の心情を表してるようだった

アサーナティ・アゲラタム

死ぬのは分かってた
長くないともわかってた

アサーナティ・アゲラタム

でも、いざ訪れると

アサーナティ・アゲラタム

……辛いものね

「魔女」が辛いと感じたのは それだけでは無い

「魔女」は、死者と共には行けない

改めて、自分の体は 不都合だと感じた

アサーナティ・アゲラタム

(私にだって
出来ない魔法位ある)

アサーナティ・アゲラタム

(例えば___)

アサーナティ・アゲラタム

(……不老不死の呪い)

アサーナティ・アゲラタム

他にも、時を止める魔法
巻き戻す魔法なんて出来ない

アサーナティ・アゲラタム

……神様は

アサーナティ・アゲラタム

どうやって私を
不老不死にしたのだろう

アサーナティ・アゲラタム

(……きっと)

アサーナティ・アゲラタム

神様は偶然入手しちゃったんだ
この不老不死の魔法を

アサーナティ・アゲラタム

良いわ
貴方の代わりに解明して差し上げる

アサーナティ・アゲラタム

その時は……

アサーナティ・アゲラタム

褒美として私を死なせて

アサーナティ・アゲラタム

……不老不死の魔法が分かったら

アサーナティ・アゲラタム

(伝えに行くわね
エヴィニエス)

アサーナティ・アゲラタム

(その時まで、またね)

「お客様Ⅱ」 エヴィニエス・バシリス 購入商品 黄昏のブレスレット

エヴィニエスが死んだと告げられてから 推定八十五年が過ぎた

その日お客様……基 『師匠』が来たのは土砂降りの日だった

アサーナティ・アゲラタム

今日は一段と降ってるわね……
雨って嫌になるわぁ、髪の毛も乱れるし

ギィィィィィ!!

「魔女」が雨に嫌々している時 『魔法屋』の戸が台風の勢いで開いた

「お客様Ⅲ」南

~~~~ッ!!
~~~~~~~~!!!

そのお客様が喋る言語は 「魔女」も聞いたことがなかった

アサーナティ・アゲラタム

『翻訳』

「魔女」 もはやなんでもありである

「お客様Ⅲ」南

頼む!!
今日泊まるところがないんや!!!泊まらせてくれへんかねぇさん!!!

アサーナティ・アゲラタム

……宿泊客まで増えた…

「お客様Ⅲ」南

あれ?
自分日本語分かるん?

アサーナティ・アゲラタム

にほん……なるほどね
異国の者……

アサーナティ・アゲラタム

良いわ、泊まって行って

「お客様Ⅲ」南

ほんまに!?
いやぁ〜助かるわ〜!

アサーナティ・アゲラタム

貴女、お名前は?

「お客様Ⅲ」南

うちは南!
藍出南や!

アサーナティ・アゲラタム

そう南
悪いけどここに入ったからには、何か買ってもらうわよ

アサーナティ・アゲラタム

ようこそおいでませ
30人目のお客様……

アサーナティ・アゲラタム

わたくしここの店主
アサーナティ・アゲラタム……

アサーナティ・アゲラタム

心から歓迎致します……

「お客様Ⅲ」南

あさ、あさーな???
なんて???

「お客様Ⅲ」 藍出 南

彼女は 「魔女」の「師匠」

不死のアサーナティ

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