コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
キュッ、キュキュッ
ツヤツヤした床と靴が擦れる。
「ッふぅっ、ふっ、...」
順調に回ってきている敵のボールを奪い取り、床に叩きつけながらゴールに向かう
キーパーは見える限り 2人... 頭が勝手にルートを作る。 左に曲がるふりをしてから後ろに下がり、斜め右に一直線で一回転して後ろへ1歩下がり...
思った通りに体が動く。 毎日のようにトレーニング してて良かったと 若干の達成感を抱く。
ゴールへの距離を見計らって...
ガタンッ、ガタガタッ
「いやー本当に凄いよねぺんとくん!かっこいい〜」
今日も今日とて黄色い歓声を浴びる
皆運動神経や顔、偏差値に縋って人を選ぶ。
性格が1番だなんて綺麗事は少なくと僕は馬鹿だと 思っている。
「かっこいいし頭もいいし...最強じゃねぇか笑」
そう肩を組んでくる幼なじみの名前は
「そんなことないよ。いぬたぬきなんて学年1位じゃん」
茶髪で幼そうな人で、 いつも周りから最低-5程の年齢を予想されている。
僕は逆にプラス5。別に全然いいのだが何故か皆謝る
どうやら僕にはあまり人の正しい感性というものが無いらしい
だがそんなことは幼稚園の頃から自覚していた。
普通は...好きなんだけどな
「きゃあーーっ!! あのぺんとくんよ!!」
「え?!なんですって!?」
「こっち向いてーー!」
僕はアイドルなのか??
一応全員に手を振り、笑顔を見せる。
なんかそうするだけで声がハイトーンする。耳に悪い
「あ、水筒忘れてきちゃった」
うっかりしてた。 来た道を戻り体育館へと急ぐ。そうすると前から 見覚えのある影が見えた
トン
「放課後裏な」
そう肩を叩いて囁き 彼は去っていった。
「...」
「起立、礼。ありがとうございましたーー!」
「...」
彼が言う裏へと歩く。
角を曲がると案の定彼がいた。そう、俺を1年ほどいじめている
「来るの遅い。しばくぞ」
えんちょうという名の幼馴染
「すいません」
そう謝ると早速蹴られた。
その後、罵られた。叩かれた。脅された。踏まれた。
えんちょう
もっと虐めて