からぴちと共に

ホラゲー初めて30分。

2人は交代しつつ取り組むも、一向にｸﾘｱする様子がない。

『するー…』と声を合わせて音を上げる2人。

ｺﾝﾄﾛ-ﾗ-をを受け取って進めてると不意に2つの重みが肩に乗る。

左隣でじゃぱぱが、右隣で芝音が疲れて寝息を立てていた。

不意にやってきたるなの声量を落とすように言い、二人の頭を撫でた後にゲーム再開した。

約10分後

僕が右肩を指さすとｱ-と声を漏らして。

思ったより熟睡し続ける芝音の頭をもう一度撫でた。

部屋からひょこっと出てきたヒロ。

僕たちの様子を見て察したらしくこっちにやってきた。

芝音の頬を確認するように触れるヒロ。

ｸｽｯと笑うと優しく笑う。

ゆっくりと開いた芝音の瞳。

唖然とし、周り確認するようにキョロキョロを見回した後、僕の方を向いた。

僕も目元を確認するように触れれば、ﾋﾟｸｯと反応はするが嫌そうにせずいつも通り話す。

ほんのり顔が赤くなったことを、僕はまだ気づいてない。