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主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
背景イチョウだけど 楓だと思って🙇♀️?
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俺の恋人であるemrは 秋が好きだった
彼曰く
秋が一番暖かさを感じられるから
って 冬に近づいて行っとるんやから 寒いやろって
最初は思っとった
でもemさんの言ってた意味が 分かったのは emさんと付き合った日
鮮やかな赤が燃える 楓の木の下
彼の手を取った時 春でも夏でも冬でも感じられない
秋特有の暖かさが手を伝い 身体中に巡る
その時俺は本当のemさんの体温に 触れた気がした
こんなの知らなかった
こんな幸せな瞬間が この世に存在するのかと
柄にも無く ときめいた気がした
その日から俺も秋が大好きになった
その年から毎年紅葉の時期に この楓の下で散歩をする事が 恒例になった
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カサッ
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チュッ
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ドサッ
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俺達は永遠に一緒だと思ってた
でも
永遠なんて無かった
2年後
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俺と別れて下さい
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その一言で俺は 火がついた様に泣いた
人の視線なんか気にしてられる 状態じゃ無かった
俺はemさんの胸に飛び込み 拳を叩きつける
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苦しそうな顔をしながら 俺の拳に耐えるem
その顔はどんどん白くなってきている様な気がした
その時は それに気づく術は無かったけど
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何?emさん俺の愚痴とか 話しとったんかな
それなら聞きたくない
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思っていなかった答えだったが もっと衝撃的な答えだった
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俺が、あの時 あんな事言ったから…
2年前 あの質問にあんな風に答えたから…
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その時対面したemさんは明らかに 顔が痩せ細って
楓の赤に消されそうなくらい 青白かった
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否定に入ろうとしたemさんは 前屈みになって心臓の痛みに 耐えている
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自分も怖かったはず なのに、俺の心配してくれて 自分を責めて押し潰してまで
emさんの自分に向けた嘲笑が 俺の心を深々と抉る
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俺はemさんを抱き寄せて 自分を責める彼の背中を撫で続けた
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この時、何を言ったか そんな事覚えてないくらい泣いた
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emさんを見たら今度はemさんも 泣いてた
自分の思ってた事は何一つ 言えてなかったと思う
emさんが言ったことを 全部否定するだけ
ただひたすらに emさんに生きて欲しかったから
1ヶ月後
emさんは アメリカの病院に入院すること になった
手術は入院してから一週間後に 行われるらしい
メールが送られて来るたび 俺の手は震えてばかりだった
通知が来るたび 携帯を見て、同僚に怒られた位だ
そこから一週間
emさんからの連絡が途絶えた
最初は 手術直後だから そう思ってた
でも、一週間、二週間と 時が経っていって
俺に焦燥の汗が滴るようになった
そうして 一ヶ月経ったとある夕方
一通のメールが
連絡遅くなってすみません
一ヶ月後に帰国できることに なりました
お土産たくさん買って帰るので 待ってて下さい
俺は泣いた
定時直前の会社内
帰ろうとしている社員の視線が刺さる
しかし俺の声を聞き付けて utを始めとする 同僚達が駆け寄って来てくれる
長い間、何も感じられなかった掌に
彼のあの時の暖かさを感じた気がした
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俺らにとって四度目の秋
あの楓の木の下で 待ってます
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお