コメント
2件
ブクマ失礼します!
普通に考えてKami wwww フォローさせていただきます。
「もう…俺無理だよ…、ッ」
桃
夜の冷たい風に吹かれて、
掠れた彼の声は消えていく。
赤
低くてぼろぼろな柵を乗り越える。
横にバッと手を広げ、体全身で風を感じる。
桃
ポロポロと目から涙を流している彼。
フラフラとしながら俺に手を伸ばす。
赤
赤
桃
赤
ゆっくりと振り向いて彼の方を向く。
グチャグチャになった顔で見つめている。
桃
赤
手をぎゅっと握って俯く彼。
俺と出会わなかったら、
キミも幸せだったのに。
赤
赤
桃
彼はこちらに走ってきた。
それと同時に足が地面から離れる。
強い風を浴びて、
下へ下へと、
落ちていく。
はずだった。
赤
桃
俺の腕を必死に掴む桃くん。
彼の額からは汗が垂れていて、
この状況はあまり長く持たなさそう。
赤
赤
赤
桃
桃
なに、いってんの、
俺にはもう希望なんてなくて。
明るい未来が見えなくて。
目の前が真っ暗で。
「…赤。」
赤
黄
赤
赤
ニコッと微笑んで俺の腕を掴む黄ちゃん。
2人だと力が強くなり、少し上に上がる。
赤
赤
橙
赤
なんで、
なんでなんでなんでなんで…!
赤
青
赤
どんどんと体が上がっていく。
こんなの…おかしい、
紫
赤
俺の体はしっかりと地面についていて、
先程の場所に戻ってきてしまった。
黄
黄
赤
何事もなかったかのように 話を進める黄ちゃん。
それを聞いてニコニコしているメンバー。
赤
赤
あぁ、
俺なに考えてんだろ。
涙が溢れて止まらない。
赤
赤
桃
真剣な眼差しで、
俺を見つめる桃くん。
黄
黄
そう言って俺の方に手を伸ばす黄ちゃん。
あの時の俺なら、
手を振り払ってまた飛び降りてたと思う。
でも、
赤
俺は黄ちゃんの手を引っ張って、
思いっきり抱きしめた。
黄
少し驚いた黄ちゃんも、
抱きしめ返してくれた。
青
青
橙
黄
紫
青
みんなが笑い声をあげる。
やっぱり楽しいな、
桃
黄
桃
赤
桃
赤
やっぱり俺の居場所はここなんだ。
これからの未来も、
黄
赤
みんなとなら。