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続き楽しみにしています😊♥
可哀想だけど可愛いって言葉まじ好きwwwwww
暗い車内から引きずり出されると、目の前には、無機質な鉄の扉
翠
海斗は無言のまま扉を開ける
中は、静まり返った事務所
煙草と酒の混ざった匂い、壁際には拳銃と刃物の影
ソファに座っていたのは、湊と廉
湊
湊が目だけを動かして言う
海斗
廉
翠は睨みつけるように顔を上げた
翠
湊の口角がゆるく上がる
湊
翠が一歩下がると、背後で海斗の靴音が響いた
海斗
翠
海斗
その言葉に、湊が小さく笑った
湊
海斗
海斗が顎に手をやり、翠の顔を覗き込む
湊
翠は一瞬だけ息をのんだ
その反応すら、海斗の笑みを深くする
海斗
翠
翠の言葉に、廉が煙を吐きながら低く笑った
廉
湊がグラスを傾けながら呟く
湊
静寂
翠の喉が小さく鳴る
それでも、視線だけは逸らさなかった
海斗はその目を見て、また笑った
海斗
海斗
翠は少しだけ唇を噛み、眉をひそめる
翠
湊
湊が興味深そうに顔を傾ける
楓
翠
その挑発的な言葉に、海斗はくすりと笑った
海斗
海斗
楓
廉
湊
楓がソファに腰かけながら、何気なく訊ねた
楓
一瞬、空気が止まる
廉が笑みを浮かべ、グラスを揺らしながら答える
廉
翠は思わず息をのむ
海斗
海斗
廉は人差し指で顎をかきながら、楽しそうに答える
廉
その瞬間、翠の胸の奥で嫌な予感が走る
今の会話――つまり、陽翔が今まさに“何かされている”ことを悟った
翠
廉はその様子を見逃さず、ゆっくりと立ち上がった
廉
翠の肩の力が少しだけ抜ける……が、すぐに廉が笑みを深める
廉
翠
廉が軽く笑いながら立ち上がる
廉
廉は振り返り、翠に視線を向ける
廉
翠は咄嗟に目を見開く
――まさか、自分も……?
廉はにやりと笑いながら付け加える
廉
翠は一瞬迷う。体の奥がひゅっと冷たくなる
しかし、逃げる術もなく、視線を逸らすこともできず、
翠
廉はその返事に満足そうに笑い、翠の腕を軽く引く
廉に連れられて辿り着いた部屋
中に入った翠は、一瞬、言葉を失った
翠
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
翠の胸が締めつけられ、息が浅くなる
頭が真っ白になり、足がすくむ
こんなこと、自分には耐えられない――
翠
突然、翠はその場から走り出した
廉
廉
廉は笑みを浮かべ、肩をすくめる
廉
息が荒い
足音が床に響くたび、胸が跳ねる
翠
廊下を駆け抜けた先、扉を引こうとするけれど、鍵がかかっていて開かない
体を思い切りぶつけてみるけど、びくともしない
周囲を見回す
部屋の角、机の下、カーテンの裏――
とりあえず身を隠せる場所を探す
――ここしかない
机の下に潜り込み、膝を抱え、息を整えようとする
翠
声を出さないように、体を固く縮める
だが、廊下の奥から靴音が響いた
――海斗の歩く音だ
心臓が跳ねる
翠
机の下から飛び出し、廊下を必死で駆ける
頭の中が真っ白になり、ただひたすら走るしかできない
海斗
体が硬直し、立ち止まりそうになる
ついに角を曲がったところで、行き止まり
翠
海斗
翠
翠
しかし、海斗はそんな翠の言葉に目もくれず、
海斗
海斗は小さく唇を歪め、眉をひそめながら、まるで次のお仕置きのことを考えている
翠
翠の声は震え、涙がわずかに滲む
でも、心の奥では薄々わかっていた
――逃げられない
翠
絶望と恐怖、無力感
翠は静かに、縮こまりながらも、次に何が来るのかを覚悟するしかなかった
可哀想だけど、可愛いのが好きで……💗
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