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及川
花巻
及川
黎
黎
及川
花巻
天川
天川
花巻
天川
花巻
天川
花巻
天川
花巻
天川
金田一
５時間目の終わり。 終始ボケっとしていた。 新しい範囲に進んだから 名指しで『〇〇は何をした人？』 みたいな問題を解けとか答えろは 無かったから良かった。
金田一
書き殴ったノートを閉じて、 机の中に仕舞う。 教科書は自身の棚に戻してから 次の授業‥‥道徳だったか。の 教科書を取り出して席に戻る。 うつ伏せに成って息を吐き出すと、 再びポケットから紙切れを取り出す。
金田一
天川
金田一
天川
金田一
金田一
天川
金田一
天川
天川
金田一
天川
金田一
金田一君へ。 急に渡されて吃驚した？ 何で俺がー、とか思ったでしょ。 まぁ其処は置いておいて。 要件は以下の通り。 俺、バレー部の顧問に勧誘 受けてんだけど どーしたいか御前が決めて。 何でかって言うのは無しな。 入ってなら赤ペンで、嫌なら青ペンで 大きく『◯』書いて。 放課後までに教卓に入れといて。 運星より。
金田一
天川
金田一
金田一
天川
金田一
天川
天川
金田一
１か月以上前から、 溝口コーチにも勧誘を受けて 答えていないと言う事は、 何かしらの事情が挟まっているのは 確実‥‥の筈。 パッと決めて良い物じゃ無いのに 放課後までと言うタイムリミットを 付けたのか俺には理解出来ない。
天川
金田一
天川
天川
金田一
天川
金田一
天川
金田一
天川
金田一
天川
金田一
天川
天川
金田一
天川
金田一
天川に『決められなかった』と書かれた 紙切れを持たされると 自棄糞に教卓へ其れを突っ込んだ。 席に戻る途中で天川はニヤけてた。 けれど俺だけなら恐らく今日中には 答えを出していなかっただろう。 もし答え方が書いてないから駄目だ。と 違反していたとしても、 期限を守らないよりは多分良い。 ‥‥後どうにでも成れの精神だ。
金田一
（ チャイム音 ）
席に戻り着いたと同時に チャイム音が響く。 机上の教科書を見ると道徳だった事を 思い出して欠伸をする。 先生が教室に入って来て、 号令が掛かった後。 指定された教科書の頁を捲る。 頬杖を付き、音読に耳を傾ける。 一気に眠気が襲うが何とか目を開けば 授業が始まる。
金田一
先生の音読の間、 眠気を紛らわす為に外を見る。 何処のクラスか知らないが １年の保健体育は運星先生が担当だから 有り得るかもしれない。 まぁ此処は４階だから グラウンドに居る生徒達は 胡麻粒にしか見えないけど。
黎
黎
一同│はーい！
国見
６時間目は保健体育。 放課後には部活も有るのに 毎度〃鬼過ぎると顔を歪めつつ 手首をぐる〃と動かす。
黎
国見
今日、保健体育の教師として 昼休みに話していた運星 黎が 俺のクラスを担当してる。 其れは此処に当て嵌められたのか、 自ら志願したのか、 他の教科が似合わないのか。 理由が何なのかは知ったこっちゃないが 保健体育と言う事は バレーをしていた事実は 恐らく合っているらしい。 バレーの事、何か聞けるかもとは思ったが 授業内容的に合わないし辞める。 足首をぐる〃としながら、 運星 黎の采配‥‥と言うのか。 其の様子を何となく遠くから見ていた。
黎
国見
其れが悪かったのか目が合う。 逸らす他無く、何事も無かったかの様に 既に走り出しているクラスメイトの背を 追って此方も鈍く走る。
黎
国見
テンポの良い息を吐き乍 先程、自身の居た場所を振り返る。 少し遠くには変わらず立っている 俺の見ていた運星先生が居た。 暫くして、目で追うのが面倒に感じる 結構な速さで体育倉庫へ向かっていた。
国見
国見
彩瀬
国見
彩瀬
国見
彩瀬
国見
彩瀬
後で、此奴（彩瀬）を２周する 直前辺りで抜いた。 べー、だ。
黎
黎
黎
ひんやりとした空気の流れる 体育倉庫で呟いた独り言は 少し反響して消えた。 高跳びの器具を両手に持って 体育倉庫の前に置いて行く。 走り終わった生徒達が運んでくれて 『有り難う』と一言も置いた。
・
・・
・・・
黎
国見
黎
国見
意を決して運星 黎に話し掛ける。 反応は貰えたけれど‥‥ 其の後に発した、大事な 自分の言葉が足りない事に気付く。 けれど黙るしか無く。 目線を横に逸らし乍、解答を待つ。
黎
国見
黎
国見
‥‥意外と暈すのかと思ったけど すんなりと話してくれた。 俺達のコートを壊したくない、って どう言う意味か分からないけど。
黎
国見
国見
黎
黎
国見
黎
国見
黎
（ チャイム音 ）
黎
黎
国見
チャイム音が鳴り止んだ後に、 数秒の間を置いて口を開く。
国見
国見
国見
黎
国見
国見
俺はバレーに強く熱は無い。 けれど壊れると言うのは上手く意味を 捉えられないが及川さん達を 甘く見られている気がして、 何か嫌いな言い草だ。
黎
国見
黎
黎
国見
黎
黎
国見
黎
天川
黎
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