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出れない…。 ここから。
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ドアノブを掴んでいた手を離し 膝から崩れ落ちる.
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机に伏せながら 独り言を呟く.
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俺が外に出なくなった理由. それは数年前に遡る…
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暴れんなよ、ッ お前の甘い匂いが俺の鼻から離れねえんだよッ!!
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ここからずっと家から出られない. 俺がΩだから.そうなんだ.
ピンポーン
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俺が親以外で交流をしている相手がいる
男の俺でも惚れるほどがっこいい人だ. この人となら番にもなれるのかもしれない…。
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かっこいい彼は配達員で俺の配達物を届けてくれれる
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元々は女の人が好きだったのだが Ωだからか…、好きになる人のタイプが変わった。 そのせいで好きになる性別もごちゃごちゃになった。
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つい最近配達物を届けることが多い人. その人はよくぎこちない笑顔で扉を開く. そのぎこちない笑顔は俺だけのもの。
配達物を届け終わった報告をするため 会社に電話をかける
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『ん?…あ白木』
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『うん、終わった?』
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『そういえば今日合コン行く?』
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『はぁ~、!人足りねぇって!!』
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『っは、!もしかしてッ!!!』
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『なんだよw、じゃあもういいわw』
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『おう!また明日』
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