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愛のカタチ～赤いライラック編～

第26話 - 第26話

231

2025年04月12日

#ご本人様には関係ありません

#Mrs. GREEN APPLE

#歪んだ愛

#束縛

#センシティブ

#奪い合い

猫林檎🍏

〇〇

でも･･･実は昨日ちょっと喧嘩というか、私が勝手に話してもわかって貰えないって決めつけて、聞かれた事を答えなかったってだけなんですけど･･･それで彼を怒らせてしまって。

年配のご夫人（佐伯)

･･･そうだったのね。でも大丈夫よ。

〇〇

･･･そうですかね。夜寝る前怒ってたしお互いそっぽ向いて寝ちゃって謝れてなくて。（少しうつむいて寂しそうな笑みで笑って話した。）

年配のご夫人（佐伯)

今日帰ったら、美味しいご飯を作ってあげたら良いわ(˶ᐢωᐢ˶)
帰ってきたら、彼の目を見て『おかえりなさい』って笑顔で迎えてあげなさい！

〇〇

･･･でもまだ怒ってるかもしれないし。

年配のご夫人（佐伯)

〇〇ちゃんは本当はわかっているんでしょ？貴方のすぐな人が、話せば理解してくれる人だって。

〇〇

･･･！
っ･･･はぃっ。（ご婦人の言葉にハッとし、涙が溢れた）

年配のご夫人（佐伯)

なら、大丈夫っ。（夫人は〇〇の背中を優しくさすり優しい笑顔で話しかけた）

年配のご夫人（佐伯)

人間生きてりゃ沢山出会いや別れ、喧嘩したり泣いたり笑ったり⋯いろんなことがあるわ。
もちろん、大切な人とぶつかる事も。
私だって、若い頃はおとうさんとしょっちゅう喧嘩したもの( ˊ꒳ˋ )

〇〇

えっ？！そうなんですか･･･？

年配のご夫人（佐伯)

そうよー！ね、おとうさん。（夫人が横にいる主人に話をふるとなにか話すわけでもなく優しく微笑んで頷いた。）

年配のご夫人（佐伯)

沢山ぶつかっておとうさんに『私って人は、こんな人なのよ！』って。
知ってもらって･･･私もおとうさんを沢山知っていって。
夫婦になってからも沢山お互いを知っていく機会はあるわ。
今回も、その機会だって思えば良いの。

〇〇

お互いを･･･知っていく･･･（〇〇は元貴の事を思い浮かべ空を眺めた）

ちょうど夫人と話していると元貴達の乗った車が信号で止まった。〇〇は気づくことはない。

〇〇

あの･･･ありがとうございます。今日佐伯さんとお話出来て良かったです！
私ずっと佐伯さんご夫婦に憧れていたんです。だからこれからも色々お話聞かせてください！

年配のご夫人（佐伯)

うふふっ！今度ぜひうちに遊びにいらっしゃい！〇〇ちゃんは娘みたいだわっ！うちは息子3人で女の子がいないから嬉しいわっ(^-^)

〇〇

ありがとうございますっ( ᴖ ·̫ ᴖ )ぜひ今度伺わせて下さい。（にこにこしながら夫人と話をしている）

年配のご夫人（佐伯)

うふふ！ぜひ来てね(^-^)お仕事の邪魔しちゃってごめんなさいね！それじゃあ○○ちゃん、また！

〇〇

はい！また！！お身体無理なさらずにお過ごし下さいね！（○○は佐伯夫婦を見送り、診察時間外の札をかけ中に入った）

ー信号待ちの車内ー

涼架

今日は衣装の打ち合わせどれくらいかかるかね？

滉斗

んー今回3着だからそれなりに時間はかかるよね。

元貴

はぁ･･･
～心の声～
昨日は大人げなかったかな･･･〇〇怒ってるかな･･･（ふと病院の入口を見ると〇〇がとてもキラキラした笑顔を見せ笑っている）

元貴

！？（元貴は〇〇の着る制服を見て驚いた。昨日見た制服より丈が短い）
～心の声～
なんであんな短い制服をっ･･･！！昨日僕が嫌だって言ったのにっ･･･！！(´•ω•̥`)

元貴

やっぱり僕が寝る前にすねた事怒ってる
んだろうな･･･
でも･･･やっぱり可愛いな、〇〇は。
人が笑うって･･･人の笑顔ってこんなにもあたたかくて心が満たされるものなんだな。

信号が変わり、車はその場を去っていきしばらく走ってスタジオに到着した。

マネージャー

到着しましたので中でお待ちください。（3人は車をおりスタジオに入った）

元貴・涼架・滉斗

おはようございます！

スタッフ陣

おはようございます！！

涼架

もとき、打ち合わせは隣りの部屋だから行こう！（元貴はどこか上の空だ）

滉斗

もときー？

涼架

おーぃもとき？おーぃもとき？

元貴

ん･･･あぁ、行こうか。（打ち合わせの部屋に行き衣装の打ち合わせが始まり、気づけば３時間経っていたがなかなかまとまらず休憩する事に･･･）

ー休憩ー

元貴

はぁ･･･疲れた。早く〇〇に会いたいな･･･（外の空気を吸いに出た元貴を遠くから見る人影が･･･）

元貴が1人で外のベンチに座っていると、見ていた人影が近づいて来た･･･

？？？

あれー？！もしかして、大森さん？

元貴

･･･？？

？？？

私ですっ！！（サングラスとマスクを外し元貴に微笑んだ）

元貴

･･･？！あれ、るなさん？！

？？？

はい♡お久しぶりです！！半年前に音楽番組でご一緒して以来ですよね！

元貴

んー！！久しぶり！元気でした？！もう番組で会ってしばらく経ちますね！

先日スーパーで元貴と〇〇を見ていた人物は今人気の女性音楽グループ『Pacifica』のメインボーカルのるなだった。

るな (Pacifica)

はい！めちゃくちゃ元気でした！！毎日ミセスさんの曲聴いてモチベーション上げてますっ！今度ライブ行かせて頂きたいです♡私、大森さんの大ファンで今日お会い出来たのもすっごく嬉しいです！（元貴の隣に座り、上目遣いで元貴を見つめ微笑む）

元貴

あはは！ぜひ今度のライブ来て下さい！マネージャーにチケット送るように言っておきますね！（元貴はにこりと笑いベンチから立った）

元貴

じゃあ僕そろそろ戻らないとなので来れで！！（軽く会釈をしてその場を離れようとした）

るな (Pacifica)

･･･あのっ！

元貴

･･･はぃ？！（元貴は呼び止められ振り向いた瞬間、るなが胸に飛び込んできた）

元貴

･･･？！

元貴

え･･･なっ、どうしました？！（るなの肩を持ち離そうとするとるなが元貴にだけ聞こえる声で話す）

るな (Pacifica)

ねぇ大森さん･･･この間一緒にいた子･･･誰ですか？

元貴

･･･っえ？？（離そうとした手が止まる）

るな (Pacifica)

この間･･･スーパーで女の人と買い物してましたよねっ？マンションまで一緒に入って行ったの･･･見たんです。

元貴

え、気のせいじゃない？（動揺することなくさらりと答えた）

るな (Pacifica)

（るなはスマホで撮影した写真を見せた）気のせいじゃないと思いますよっ？

元貴

･･････

るな (Pacifica)

彼女さん･･･ですか？仲良さそうに手繋いでたしっ♡（元貴に写真を見せニヤリと笑ってみせる）

元貴

･･･
～心の声～
〇〇が感じた視線はこいつだったのか。写真まで撮られてる。言い逃れできないか･･･

るな (Pacifica)

どぉなんですかぁ～？大森さん♡

元貴

それを聞いてどうするの？（るなに背を向け聞いた）

るな (Pacifica)

ん～･･･私、大森さんのこと好きなんです♡だから、私と付き合ってくれたら、写真も消すし、誰にも話したりしないです♡（元貴の背中にくっつき背伸びして元貴の耳元で答えた）

元貴

･･･（元貴は手を強く握り苛立ちを抑えた）

元貴

悪いけど、それは出来ない。（るなから離れて真剣な面持ちでるなを見た）

るな (Pacifica)

･･･いぃんですかっ？

元貴

好きでもない人と付き合うなんて出来ないし･･･人を脅す様な人とは付き合いたいなんて思わないよ？

るな (Pacifica)

っ･･･（唇を噛み再びにやっと笑った）

るな (Pacifica)

分かりましたっ。じゃあ･･･これはうまく･･･使わせて頂きますっ♡大森さんだけじゃなくて･･･きっと一緒にいた女性も･･･大変なことになるかもですけどっ･･･（スマホをしまい元貴に笑いかける）

元貴

！！

るな (Pacifica)

（少し慌てた顔を見せた元貴を見て首を傾げた）

るな (Pacifica)

じゃあ･･･わたしはこれでっ♡（るなは背を向けてゆっくり歩き出した）

元貴

っ･･･まって･･･

るな (Pacifica)

？なんですかっ？？（ぐるっと元貴の方をむくように振り返った）

元貴

･･････とりあえず、連絡先交換しませんか･･･

るな (Pacifica)

わあぁ♡ぜひぜひっ！（るなは上手くいったとるんるん気分で元貴と連絡先を交換した）

るな (Pacifica)

ありがとうございますっ♡気軽にメッセージくださいねっ！（にっこり笑って手を振り去っていった）

元貴

･･･はぁ･･････まいったな･･･

ーNextー

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