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ナワマサ

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ナワマサ

2 - ナワマサ2

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2023年06月28日

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-マーサの自室-

ピピピピッ(体温計が鳴り)

マーサ

38℃、か…。(体温計を手に持ち)

マーサ

まだ熱はあるみたいね…。

マーサ

昨日の湖景村の試合で、

マーサ

珍しく雨が降ったからどうなるかと思っていたけれど。

マーサ

普通に試合が続行されたから、

マーサ

そのせいで熱っぽいのね。

マーサ

全く、雨の日に試合なんてついてないわ。

マーサ

他の皆はどうなのかしら。

マーサ

流石に今日は、試合に行けないわね。

マーサ

まぁいいわ、しばらく忙しかったし。

マーサ

…にしても、

マーサ

急に暇ね。

マーサ

…仕方ないわ。

マーサ

熱が引くまで、大人しく寝ましょうか。(ベットに座り)

コンコン(廊下の扉からノック音が鳴り)

マーサ

あら、誰かしら…?

ナワーブ

マーサ、俺だ。(扉越しで話し)

ナワーブ

今日は昼から試合があるんだが、

ナワーブ

マーサも一緒に行かねぇか?

マーサ

その声はナワーブね。

マーサ

悪いけど私、今日は熱があるから1日休むわ。

ナワーブ

大丈夫か?

ナワーブ

しかし、マーサも熱があるのか…。

マーサ

えっ、どういう事?

ナワーブ

いや昨日、湖景村で試合があっただろう?

マーサ

ナワーブと私、ビクターとセルヴェさんが参加したわよね。

ナワーブ

あぁ、その2人も部屋で寝込んでいるんだ。

マーサ

そっか…、ビクターとセルヴェさんも体調不良なのね。

ナワーブ

でも何故か、俺だけ元気だよな?

マーサ

それはあんたが元気バカなだけよ。

マーサ

ゲートが開いて脱出できるのに、

マーサ

わざわざ反対側のゲートまで走って行くくらいだからね。

ナワーブ

だってよ、湖景村で雨が降るなんてなかなかないぜ?

ナワーブ

何か落ち着かねぇから、

ナワーブ

ゲートまで走り込みをしただけだろ。

マーサ

それにしては楽しそうだったわよね。

マーサ

試合中なのに、

マーサ

叫びながら走っていくんだから。(クスクスと笑い)

ナワーブ

う、うるせぇ…!

ナワーブ

あと他の皆には言うなよ?

マーサ

えっ、どうして?

ナワーブ

絶対にからかわれるからだよ、特に男にな。

マーサ

そんなのいつもの事じゃない。

ナワーブ

え、俺そういうキャラだったのか?

ナワーブ

そういやこの前もさ、

ナワーブ

廊下をバク転しながら部屋に帰っていたらよ。

ナワーブ

後日に、未来人とか新体操の人とか言われたんだぜ?

ナワーブ

挙句の果てには、職業を変えたのかって聞かれたしな。

マーサ

いや待って、何でそうなるのよ?(思わず吹き出して)

マーサ

そもそも何でバク転しながら帰るの。(笑いながらそう言い)

ナワーブ

鍛錬に丁度良いかもしれないって思ったからだ。

ナワーブ

つか、マーサ笑い過ぎだろ。

マーサ

ご、ごめん…。つい笑っちゃったわ。

マーサ

でもそういうところ、

マーサ

ナワーブっぽいわよね。(小さく笑い)

ナワーブ

へへっ、褒め言葉として受け止めておくぜ。

マーサ

そういやあんた、昼からの試合は大丈夫なの?

ナワーブ

あぁ、今日はやっぱり行かない。

マーサ

へぇ、珍しいわね。どうして?

ナワーブ

…マーサが心配だからな。(小声で)

マーサ

ナワーブ、何か言った…?

ナワーブ

いや、別に…。

ナワーブ

多分BANされると思うから、今日はやめておくぜ。

マーサ

そう、あんたはハンターにBANされやすいわよね。

マーサ

はぁ…でも、久しぶりにこんなに笑ったわ。

マーサ

最近は試合が多くて忙しいけど。

マーサ

たまにあんたの笑い話を聞くと、気分転換になっていいわ。

ナワーブ

そうだろ?

ナワーブ

じゃあ、この前プリンを食べた代わりにしておくとするぜ。

マーサ

もう、調子が良いんだから…。

マーサ

……。

ナワーブ

…ん、いつもより大人しいな?

ナワーブ

普段のマーサはもっと言ってくるのに…。

マーサ

あら、何…?

マーサ

もっと言って欲しいの……って。(ベットから立ち上がろうとして)

マーサ

きゃっ…!(体のバランスを崩し、床に倒れ)

ナワーブ

お、おい…!マーサ大丈夫か!?

マーサ

へ、平気よ。

マーサ

ちょっと倒れただけ…。

マーサ

(あ、あれ。)

マーサ

(急に頭がぼーっとするわ…。)

マーサ

(それに体も重い…。)

ナワーブ

たっ、倒れたって…!?

ナワーブ

…すまん、部屋入るぞ!

バタンッ!!(勢いよく扉を開け)

ナワーブ

おい大丈夫か…!?(倒れているマーサに声をかけ)

マーサ

…えっ?ちょ、ちょっと!

マーサ

何勝手に入って来てんのよ…!(急な事に驚いて)

ナワーブ

えっ、あっ。す、すまん…!

ナワーブ

いやそれより、座れるか…?

マーサ

……っ。(ゆっくりと体を起こして)

マーサ

ご、ごめん、ナワーブ…。

マーサ

ちょっと手を貸してくれない…?(手を伸ばして)

ナワーブ

あぁ、分かった。

ナワーブ

ほらよっと!(手を掴んで持ち上げて)

マーサ

んっと、助かったわ…。(そう言ってベットに座り)

ナワーブ

やれやれ、見た感じ大丈夫じゃなさそうだな。

ナワーブ

平気って言ったのは誰だろうな?

マーサ

うっ、すみません…。(恥ずかしそうに言い)

ナワーブ

!顔がかなり赤いじゃねぇか。

ナワーブ

どれどれ…。(お互いのおでこをくっつけて)

マーサ

!ちょっ…。

ナワーブ

うーん、確実にこれは熱があるな。

マーサ

さ、最初にそう言ったでしょ…!?

ナワーブ

そうだっけか?

ナワーブ

でも今日は早めに寝た方がいいぜ。

マーサ

言われなくてもそうするわよ…。

マーサ

と言うか、そろそろ離れてくれない…?(目を逸らし)

ナワーブ

!あっ…、悪ぃ。(距離をとって)

ナワーブ

よし、後のことはエミリーに頼んでおくか。

ナワーブ

じゃあ呼んでくるぜ。(部屋から出ようとして)

マーサ

ま、待ってナワーブ!

ナワーブ

どうした…?

マーサ

その、

マーサ

起こしてくれてありがとう…。

マーサ

プリンの事は見なかった事にしてあげるわ。

ナワーブ

ん…、ありがとうな。

ナワーブ

じゃあお大事にな。

ナワーブ

よし待ってろ、

ナワーブ

すぐ呼んできてやるからな。(ダッシュで廊下に飛び出し)

マーサ

そんなに慌てなくても大丈夫よ。

マーサ

って、もういないわね…。

マーサ

私も不注意だったわ。

マーサ

熱が出ると体って、いつもより重たくなるのね…。

マーサ

しかしナワーブとおでこをくっつけた時、

マーサ

顔が赤くなったのバレてないわよね?

マーサ

……。

マーサ

も、もし!

マーサ

赤くなっていたとしても、熱だからバレていないはずよ。

マーサ

えぇ、バレてない。バレてない…。

マーサ

だからお願いよ、私。

マーサ

これ以上体温を上げないでよ…。

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